2010年03月09日(火)
EIA、2010年度の世界石油需要見通しを21万バレル引き上げ
[エネルギー]
米エネルギー省情報局(EIA)は9日に発表した短期アウトルックで、2010年度の世界石油需要を日量8,551万バレルと推定、前月から21万バレル上方修正した。欧州の見通しが14万バレル引き下げられたものの、米国は4万バレルの引き上げ、新興国では中国以外のアジア諸国が11万バレル引き上げられたのが目についた。2011年度の需要は日量8,706万バレルと20万バレルの引き上げ。前年比では2010年が147万バレル、1.75%、 2011年が155万バレル、1.81%の増加となる。
世界石油供給は2010年が日量8,571万バレルと前月から16万バレル、 2011年が日量8,669万バレルと14万バレルそれぞれ上方修正した。2月のOPEC産油量は日量2,949万バレルと前月から2万バレルの増加。ベネズエラの生産が5万バレル増えたものの、ナイジェリアとエクアドルが減少した。イラクを除く11ヶ国の産油量は日量2,704万バレルと前月から2万バレル増加、2008年12月のアルジェリア総会で合意した生産枠を220万バレル上回っている。加盟国の生産余力は日量508万バレルと前月から3万バレル増加した。このうちサウジの余力は380万バレルとなっている。
WTI原油現物価格の見通しは、2010年平均が1バレル80.06ドルと前月から0.28ドルの上方修正、2011年は83.50ドルで据え置いた。2010年のレギュラーガソリン小売価格は1ガロン2.84ドルと前月から据え置き、ディーゼル燃料は2.96ドルと0.01ドル、暖房油は2.88ドルと0.03ドルそれぞれ引き上げられた。
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