国際コーヒー機関（ICO）は8日に発表した月次市場報告で、2009/10年度の世界コーヒー生産見通しを再び引き下げた。従来予測の1億2356万4000袋に対し、最新予測は1億2314万6000袋で、前年比は3.9%減少になる。南米で10.3%、アフリカで 6.3%それぞれ生産ダウンと予想。

一方、アジアの生産はインドネシアとインドの改善から増加を見越す。ただ、ベトナムでは前年から2.7%減少見通しである。中米ではエルサルバドルが26%以上落ち込むのを予想する。

2010/11年度の生産に関すると、ブラジルで最高4870万袋の予想があることを指摘した。アラビカが生産周期で表作に当たることに触れ、一方で天候による開花への影響も取り上げ、生産見通しは流動的と言う。また、ほかの生産国にについてよそうするのは早過ぎるともした。

世界消費は2008年に1億3000万袋を超え、2009年にはさらに1億3200万袋に増加のサインが出ているという。また、消費拡大のパターンを維持するなら、2010年は1億3400万袋に膨らむと予想した。