2010年03月17日(水)
2月生産者物価指数0.56%下落、予想以上のマイナス幅
[経済指標]
米労働省が発表した2月の生産者物価指数(PPI)は前月比0.56%下落した。5ヶ月ぶりのマイナス転落であり、しかも昨年7月以来の大幅ダウン。市場が予想していた以上の下げでもある。変動の激しいエネルギーと食品除いたコア指数は0.06%上昇した。前月の伸び率0.35%を下回り、市場予想の範囲内だ。
エネルギーが2.89%sが下がった。昨年9月以来の前月割れで、また昨年7月以降最大のマイナス幅になる。ガソリンは 7.42%、暖房油が5.56%それぞれ前月からダウン。天然ガスは工業用で0.09%下がった。住居用は2ヶ月連続上昇だったが、0.79%と前月より低い伸びである、食品は0.39%上昇で、前月と同じ伸び率。卵や野菜、牛肉、魚介類など上昇が大勢だった中、果物が1割を超える落ち込み。精米や麺製品、鶏肉も値下がりした。
コア部分では、資本財が0.06%下げた。内訳でも下落が上昇よりやや多めである。下げが目立ったのは油田関連機器やレントゲンなど医療機器、通信機器だった。消費財ではエネルギー以外にアルコール、宝飾品、紳士および男児服の値下がりが大きい。乗用車は 0.46%、昨年9月以来の上昇に転じた。しかも昨年6月以来の高い伸びである。
中間財が0.06%上がった。5ヶ月連続アップだが、前月に比べてペースは鈍化。反面、コアは0.91%と前月以上の上昇だった。原材料は3.55%、コアが0.59%それぞれ下げに転じた。
PPI は前年比較すると4.62%上昇した。1月に2008年10月以来の大幅上昇をとなったのから伸び悩んだ。コア上昇率は0.93%で、前月よりやや低い。
Posted by 直