2007年03月21日(水)
インド・イラン間のガスパイプラインに反対、米エネルギー長官
[エネルギー]
米エネルギー省のボドマン長官は21日、訪問先のインドでダウジョーンズのインタビューに答え、インドがイランやパキスタンとの間で計画を進めている天然ガスパイプライン建設に反対する旨をインド政府首脳に伝えたことを明らかにした。米国はイランが核兵器保持を前提に開発を進めていると信じており、それを後押しするようなものには全て反対の立場を取るという。パイプラインは全長2,600km、イランからパキスタン経由でインドに天然ガスを供給する。建設には80億ドル掛かると推定されている。
また、米国内の戦略備蓄積み増しについては、今後10年間に備蓄施設の容量を現在の7億2,700万バレルから10億バレルに増やす計画を立てていることを明らかにした。現在はテキサス州とルイジアナ州に2ヶ所ずつ貯蔵施設があるが、新たにミシシッピ州にも建設する。建設予算は約30億ドル、3年以内に新たな貯蔵施設への積み増しを開始するという。ブッシュ大統領は先の一般教書演説で2027年までに15億バレルまでの備蓄積み増し計画を発表したが、10億バレルを超える拡張には議会の承認が必要で、夏にも計画の事前調査を開始するとした。
Posted by 松