2009年06月03日(水)
5月ISMサービスは44.0に小幅上昇、予想は下回る
[経済指標]
米供給管理協会(ISM)によると、5月の非製造業(サービス)NMI指数は44.0となった。前月の43.7よりは高いが、市場予想を下回っている。指数はこれで8ヶ月連続して好不調の分岐点である50を割った。一方、ビジネス指数は2.8ポイント低下して42.4。昨年10月から50を超えたことはなく、また5月は3ヶ月ぶりの高水準である。5月にビジネスの伸びを報告した業種は、不動産関連、美術・娯楽、公益など6業種。前月より1業種減った。逆に 11業種がビジネス不振を伝えたという。
活動別にもまちまちだった。振るわなかったのは新規受注で、前月から2.6ポイント下がって 44.4。輸出向け受注でも前月の48.5から47.0にダウンである。受注残は40.0で、これも前月より4ポイント低い。対して、雇用が2.0ポイント上昇し39.0となった。昨年10月以来の高水準である。在庫は47.0で今年最高。価格指数は前月の40.0から46.9と3ヶ月ぶりの水準に上がった。
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5月ADP民間雇用数は前月から53.2万人減少
[経済指標]
米雇用サービスADPによると、5月の非農業部門民間雇用数は前月比53万2000人減った。昨年11月以来の小幅マイナス。市場予想も下回った。それでも、雇用はこれで16ヶ月連続ダウン。また、4月の前月比が速報の49万1000人から54万5000人に改定となった。また、3月の減少数は 73万6000人で、従来推定70万8000人より多い。
セクター別の雇用は、鉱工業と建設を含む製造業で26万7000人のマイナスだった。2007年1月から 29ヶ月連続して減少。しかし、マイナス幅は今年最小である。製造業だけだと2006年3月から39ヶ月続けて前月を下回り、しかし14万9000人ダウンと昨年11月以来の小幅減少だった。サービスは26万5000人と14ヶ月続けて前月比マイナスながら、やはり昨年10月以来の小さな落ち込み。
ADP のデータは、労働省が手掛ける雇用統計の集計方法に近いという。ただし、労働省が5日に発表予定の5月非農業部門雇用数についての現時点の市場予想は55 万5000人の減少。これから過去12ヶ月間の政府雇用平均増加数1万3500人を差し引くと、ADPの数字よりも弱気の数字を見越している格好になる。
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2009年06月02日(火)
4月の住宅販売ペンディング指数6.74%上昇、予想以上の改善
[経済指標]
全米不動産協会(NAR)が発表した4月の住宅販売ペンディング指数は前月比6.74%上昇した。3ヶ月連続して上がり、また、市場が予想していた以上の改善。この結果、指数は90.3と昨年9月以来で90を超えた。NARのチーフエコノミストは、価格や金利面で買いやすくなっているうえ、初めての住宅購入に対する優遇税制が奏功したとの見方を示している。
北東部で32.61%と著しく伸び、市場別で最も大きな上昇だった。中西部では 9.84%アップ。北東部と中西部はこの一年間みることのなかった水準に上がった。西部では1.83%のプラス。南部だけ0.21%低下で、3ヶ月ぶりのマイナス転落。前年比較すると全体で3.16%上がった。中西部で11.05%と市場別で最も高い伸びとなり、次いで南部の3.53%上昇。北東部は一年前を0.78%上回った。一方、西部は2.93%ダウン。
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