世界銀行は21日に発表した世界経済見通しで、2009年度に2.9%のマイナス成長になるとした。このうち米国の成長率が4.8%、欧州3.0%それぞれ落ちる見方。日本につては米欧を上回る6.8%マイナス成長を予測している。世界経済の成長率は2010年に2.0% のプラスに転換し、2011年に3.2%伸びると予想。ただ、日米欧は世界より鈍い成長回復になると見越している。

ナイジェリア南部を拠点とする武装勢力、ニジェールデルタ解放運動（MEND）は21日、同国油田地帯西部にあるロイヤルダッチ・シェルの石油プラットフォームを攻撃したことを明らかにした。MENDはこの他にも油田地帯東部でパイプライン2ヶ所に攻撃を仕掛けたことを明らかにしている。ロイヤルダッチ・シェル側も、過去24時間以内に同社のナイジェリア国内施設3ヶ所が攻撃を受けたことを確認している。

イラン国営テレビが22日に伝えたところによると、同国のアル・ハティビOPEC理事は、国内の石油業界は100%正常に機能しており、最近の情勢混乱によって石油生産に影響が出ることはないと述べた。現在の生産能力は日量430万バレルだが、OPEC総会で合意された方針に沿って生産を行っているという。

中国財務部は22日、小麦や大豆を含む一部穀物の輸出関税を撤廃することに決めたと発表した。7月1日付けで有効となる。

米有力アナリストのインフォーマ・エコノミクスが 2009年の米大豆作付について7886万9000エーカーと推定していることが報じられた。前月に7830万エーカー見越していたことから、このたび引き上げた格好になる。前年比較で4.2%増加の見方でもある。

コーン作付予測は下方修正した模様だ。報道によると、8311万1000エーカーをみており、これは従来推定の8390万エーカーを下回る。前年比較は3.4%減の見方。

このほか、春小麦を前年比5.2%減の1340万エーカーと推定しているという。10万エーカー引き下げである。

インド内相は19日、農家やトレーダーが抱える砂糖在庫上限の有効期限を来年6ヶ月延長して1月8日までにすると発表した。需給逼迫に対する措置で、価格上昇の抑制も狙うという。

インドコーヒー局は19日、2009/10年度のコーヒー生産が前年比16.8%増の30万6300トンになるとの見通しを発表した。ラオ局長は作柄改善を理由に挙げている。アラビカが一年前を28%上回る10万1525トン、ロブスタは12％増えて20万4775トンと見込む。

国内生産の約7割を占めるカルナタカ州で22万1475トンと見通し、これは前年から20.5%増加をみている格好だ。ほかの主要生産地であるケララ州は4.1%増の5万9550トン、タミル・ナドゥ州が20.3%増の1万9550トンと予想。規模の小さい地域も含め、多くの地域で生産が上向く見方である。

ナイジェリア南部の油田地帯を活動拠点とする武装グループ、ニジェール・デルタ解放運動（MEND）は19日、通信社に宛てた電子メールで、イタリアの石油大手Eni子会社アジップの所有するパイプラインを攻撃、炎上させたことを明らかにした。パイプラインはブラスターミナルに通じるもので、輸送能力は日量16万バレル、Eni側は攻撃についてまだコメントを出していない。