2009年06月10日(水)
原油が100ドルに上昇すればOPEC増産も、クウェート石油省高官
[エネルギー]
クウェート石油省高官は10日、ダウジョーンズの取材に対し、OPECは石油価格がこの先高すぎる水準まで上昇を続けることを懸念しており、1バレル100ドルに達すれば行動を起こすことになると、状況次第では将来生産枠の引き上げに転じる可能性を示唆した。開発投資に適した価格水準は70-75ドルで、100ドルは高すぎるという。
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ロシア、米国債保有比率引き下げを計画
[金融・経済]
ロシア通信社インターファクスは10日、ロシア政府が米国債の保有比率引き下げを計画していると報じた。これはロシア中銀副総裁の発言という。同氏は現時点での3割をやや上回る米国債比率を削減し、替わりに国際通貨基金(IMF)が発行する債券へ投資す可能性があると述べたとのこと。ただ、引き下げ規模は明かさなかった模様だ。
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USDA需給:09/10年小麦在庫は引き挙げ、コーンと大豆は引き下げ
[穀物・大豆]
米農務省(USDA)が発表した6月の需給報告によると、09/10年度の米国内小麦需給は、生産が20億1,600万ブッシェルと前月から1,000万ブッシェルの下方修正となった。軟質赤色種が700万ブッシェル引き下げられたほか、硬質赤色種も400万ブッシェルの引き下げ。白色種は100万ブッシェル引き上げられた。需要面では、飼料および残余が2,000万ブッシェル引き下げられたため、期末在庫は6億4,700万ブッシェルと1,000万ブッシェルの引き上げとなった。在庫率は30%台を回復した。なお、09/10年度の品種別生産見通しの正式発表は、7月の需給報告まで延期となった。
09/10 年度の米国内コーン需給は、生産が119億3,500万ブッシェルと前月から1億5,500万ブッシェルの引き下げ。イールドが1エーカー153.4ブッシェルと2.0ブッシェル引き下げられたことによるもの。なお、作付面積は3月末に発表された意向調査の数字を使用しており、ここまでの多雨による作付作業の遅れの影響はまだ反映されていない。USDAは30日に最新の作付推定を発表するが、大幅な下方修正が予想されている。需要面では、飼料および残余が 1億ブッシェルの引き下げとなった。このことを受けて期末在庫は5,500万ブッシェル引き下げられ、10億9,000万ブッシェルとなった。在庫率は 8.75%に低下している。
09/10年度の米国内大豆需給は、需要、供給両面とも前月から修正なし。期末在庫は前年度の在庫引き下げによって2億1,000万ブッシェルと2,000万ブッシェル下方修正された。在庫率は6.76%と、前年の3.59%から回復する。08/09年度の需給は国内圧搾需要と輸出がそれぞれ1,000万ブッシェルずつ引き上げられたことを受け、期末在庫が1億1,000万ブッシェルと2,000万ブッシェル引き下げられた。輸出の引き上げは中国の需要が好調なことと、干ばつ被害で生産が減少したアルゼンチンの輸出が9年来の水準まで落ち込んだことが背景にある。
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4月貿易収支は291.6億ドルの赤字、予想僅かに上回る
[経済指標]
米商務省が発表した4月の貿易収支は291億6300万ドルの赤字となった。前月比2.21%増で、2ヶ月連続の赤字拡大。市場予想も僅かに上回った。貿易赤字は年初からあわせて1203億5500万ドルで、前年同期から50.83%縮小。
なお、商務省はデータの年次修正を行い、2001-2008年および2009年1-3月のモノの輸出入、2006-2008年および2009年1-3月のサービス輸出入を改定した。ただ、貿易収支全体のトレンドを変えるほどのインパクトはないという。
4 月の輸出が2.27%減少し、1211億1400万ドルと2006年7月以来の低水準となった。モノだけで3.15%のマイナスで、799億7700万ドル。これは2006年1月以降みることのなかった水準だ。カテゴリー別には、食品・飼料・飲料以外揃って前月からダウン。最も落ち込みがきついのは工業品の5.59%。今年最大のマイナス幅でもある。消費財と資本財は3%を超えるマイナス。一方、食品・飼料・飲料は4.12%増え、昨年6月以来の高い伸びとなった。サービス輸出は0.53%、10ヶ月連続減少。411億3700万ドルは2007年6月以来の低水準である。
輸入が1.43% 減少した。9ヶ月続けてダウンとなり、また前月から落ち込みペースが加速。輸入は1502億7700万ドルで、2004年9月以来の水準に縮小した。モノの輸入が1.42%減の1200億6800万ドル。これは2004年4月以来、ちょうど5年ぶりの低水準だ。資本財が3.10%落ち、カテゴリー別で最もきつい。次いで工業品の2.12%減。ただし、この工業品内でエネルギー関連はまちまち。原油自体は輸入が膨らんだ。季節調整前で前月から13.78%、 2ヶ月連続増加。単位価格が12.67%と大幅上昇して46.60ドル。買い付け規模も4.37%増え、日量975万3000バレルとなった。
食品・飼料・飲料と自動車関連は前月比マイナスに転落した。反面、消費財は1.15%増加。医薬品関連、宝飾品、テレビや調理器具などの輸入が特に拡大した。サービス輸入は1.49%減った。8ヶ月連続のマイナス。この結果、302億900万ドルと2007年2月以来の低水準となった。
物価上昇を考慮した実質値(リアルマネー)ではモノの赤字が前月比0.69%増の393億8700ドルだった。石油関連が6.79%落ちたものの、非石油は5.66%アップ。
国別で赤字最大の対中国が167億5400万ドルとなった。前月の156億1800万ドルから拡大。対日も26億600万ドルから32億1800万ドルに膨らんだ。メキシコやドイツ、アイルランド、カナダとのギャップも拡大。石油輸出国機構(OPEC)に対する赤字は35億5100万ドルで、前月の23億 6300万ドルを上回る。
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2009年06月09日(火)
米財務省、金融大手10社の公的資金返済を承認
[金融・経済]
米財務省は9日、米金融大手10社の公的資金返済を承認したと発表した。金額にして最高680ドルとなる見通し。ガイトナー財務長官は金融機関の返済が可能となったことをシステム回復のサインとコメント。ただ、情勢改善に向けて直政府の対策が必要なことも示唆している。なお、財務省は返済にゴーサインした機関をリストアップするのは見送った。
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100ドル以上への石油価格急騰は景気後退を助長、クウェート石油相
[エネルギー]
クウェートのアブドラ・アルサバ―石油相は9日、1バレル60-75ドルの石油価格は、現在の市場の状況に照らし合わせて納得できると現在の価格水準に満足している旨を明らかにした。価格はファンダメンタルズに基づいて動いていないとした上で、100ドル以上への急騰は景気後退を助長しかねないと傾向、そのような上昇が見られないことを望むと述べた。世界経済については、中国に回復の兆候が見え始めているの見方を示した。
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カザフスタン2009年穀物生産15-20%増見通し
[メタル]
カザフスタン農務省は9日、2009年の国内穀物生産が前年の1560万トンから15-20%増加するとの副農相の見通しを発表した。同氏によると、作付は4.6%増の1630万ヘクタール、小麦だけで2.7倍の1390万ヘクタール。同省は3月に前年から約10%増加見通していた。
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2009/10年インドコーヒー生産、作柄改善で前年から増加見通し
[コーヒー]
インドコーヒー局のラオ局長は米通信社ダウ・ジョーンズとのインタビューで、2009/10年度のコーヒー生産が作柄改善により前年比プラスになるとの見方を示した。3-4月の開花が好調だったことやタイミング良く降雨に恵まれたのに触れ、また現現時点で見越す今年度の生産自体が26万2300トンと近年でも極めて小規模であることを指摘する。ただ、2009/10年度の具体的な生産見通しを示すのは見送った。
同氏はこのほか、2008/09年度の生産不振で輸出がさえないことを認識した。このほか、ロシアや一部欧州国の需要減少も挙げ、需要回復には時間を要するだろうという。
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インドの金ETFの資産は5月に前月から18%増加
[メタル]
インドのミューチュアルファンド協会が9日に明らかにしたところによると、同国内の金ETFの資産は5月に84.9億ルピー(1.79億ドル)と4月の71.7億ルピーから18%増加した。
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