2009年06月16日(火)
インド、粗糖輸入期限の延長検討
[砂糖]
インド政府は粗糖輸入の期限延長を検討していることが報じられた。関係者が米通信社ダウ・ジョーンズに明かし、現時点では2-3週間に決定の見通しという。具体的な延長期間は振れなかったが、市場では今年いっぱいまで引き延ばすとの思惑がある模様。
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5月鉱工業生産指数は前月から1.13%低下、予想上回る落ち込み
[経済指標]
米連邦準備理事会(FRB)が発表した5月の鉱工業生産指数は前月比1.13%低下して95.65となった。7ヶ月連続して下がり、予想を上回る落ち込みだ。また、指数は1998年7 月以来の低水準を更新。なお、4月の下げ率は速報で 0.50%だったのから0.70%に改定となった。
5 月の製造業生産指数が0.99%下がった。全体指数同様に7ヶ月続けて前月を下回った。耐久財が1.82%、非耐久財は0.22%落ち、いずれも前月からペースが加速。耐久財では一次金属と航空宇宙を除いてほぼ軒並みダウン。特に自動車、機械の下げがきつい。非耐久財のうち石油関連、紙などが前月を下回り、反面、飲食品・たばこ、アパレル・比較、化学が増加した。
鉱業は2.13%下がった。6ヶ月連続ダウン。公益は1.44%低下し、2ヶ月ぶりのマイナス転落。天然ガス、電力ともに前月より低い。
設備稼働率は68.28%だった。1967年に記録が始まってから最低と伝わっている。市場予想も下回った。
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5月住宅着工件数は前月比17.18%増、予想大きく上回る
[経済指標]
米商務省によると、5月の新規住宅着工件数は年率換算で前月比17.18%増の53万2000戸だった。前月に過去最低を更新したのが、5月には3ヶ月ぶりのプラス転換。また3ヶ月ぶりの高水準である。市場予想も上回った。なお、4月の着工件数は速報の45万8000戸から45万4000戸に改定。
全ての市場で前月より増え、特に改善が目立ったのが西部の28.57%だ。この結果、14万4000戸と昨年10月以来の水準に増加した。南部と中西部でも 1割を超える前月比プラス。北東部は2.00%増だった。ただ、前年比較だと全体で45.21%減少。北東部の54.58%減と市場別で最もきつい落ち込みとなり、ほかの市場でも3-4割減でる。
住宅タイプ別では一戸建て前月比が7.51%増加し、40万1000戸と昨年11月以来で40万戸台に回復した。5世帯以上の集合住宅は77.14%アップ。前年比だと一戸建て40.94%、集合住宅54.58%それぞれ減少した。
先行指標となる建築許可件数は前月より4.02%増加し、51万8000戸となった。住宅着工と同じく建築許可も3ヶ月ぶりに増加し、また3ヶ月ぶりの高水準だ。市場が見越していた以上でもある。
市場別では、中西部の建築許可件数が8.86%と最も大幅プラスで、8万6000戸とを昨年11月以来の水準に増えた。北東部では5.66%、中西部で 2.31%それぞれ増え、いずれも前月に減少した分を戻した格好になる。西部の許可件数は3.77%増の11万戸。今年2番目の高水準だ。一方、前年比較になると各市場ダウンとなり、全体で47.03%減。
住宅タイプ別の建築許可は、一戸建てが7.94%増えた。集合住宅に関すると、2-4世帯が横ばい、5世帯以上は9.80%減少だ。前年比は、一戸建てと集合住宅いずれもダウンとなり、5世帯以上が70.70%と特にきつい落ち込みである。
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ABARE、豪09/10年度小麦生産を前年比2.67%増と推定
[穀物・大豆]
豪資源経済局(ABARE)は16日に発表した四半期ごとのクロップレポートで 2009/10年度小麦生産が前年比0.2.67%増の2196万9000トンになるとの見通しを示した。作付は1350万8000ヘクタールと、前年から0.32%減少の見方だ。しかし、イールドが一年前の1.58トンから1.63トンに上昇するのを見込んでおり、このため生産も前年比プラス見通しとなっている。
ABAREの2009/10年度見通しは今回が初めてである。
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2009年06月15日(月)
ブラジル大豆生産最大州でさび病小幅増加・地元生産者協会
[穀物・大豆]
ブラジル最大の大豆生産であるマットグロッソの大豆生産者協会(Aprosoja)は15日に米通信社ダウ・ジョーンズに対し、2008/09年度に州内でさび病感染例が前年比8.9%増の329件となったことを明かした。ただ、感染テスト数は3183と一年前より 69.2%増えたことを考慮すれば、感染例は小幅増でしかないと強調する。ブラジルの農家は過去の経験からさび病対策に迅速に取りかかるようになったと述べた。
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2008/09年度世界コーヒー生産推定一段と下方修正・ICO
[コーヒー]
国際コーヒー機関(ICO)は15日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の世界コーヒー生産推定を一段と引き下げた。1億2685万8000袋から1億2609万袋に修正し、前年からは6.8%増の見方になる。国別にはエクアドルの4割減が最もきつい落ち込みとし、このほか、中米諸国、アジアではインドネシアやベトナムの不作を挙げている。なお、2009/10年度の生産に関する見解はなかった。
2008 年のコーヒー消費推定を1億2800万袋から1億2832万袋と僅かに上方修正とした。前年から1.3%増加をみている格好になる。経済危機にもかかわらず、コーヒー消費に目立った影響はみられないとした。
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ナイジェリアでシェブロンの石油供給施設が攻撃される
[エネルギー]
地元の業界関係者が明らかにしたところによると、ナイジェリア南部の石油地帯で15日未明、シェブロンの石油供給施設が何者かの攻撃を受け炎上した模様。ダウジョーンズ社が伝えた。エスクラボス輸出ターミナルの近くにある-アビテイェ油田では油井4本が炎上、うち2本は現地時間の1時半現在もなお火災が続いているという。同国南部を拠点とする武装勢力、ニジェールデルタ解放運動(MEND)は施設に対する攻撃を行ったことを宣言、ハリケーン・パイパー・アルファと呼ばれる作戦の一環だとしている。
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6月NY連銀指数は9.41に低下、予想も下回る
[経済指標]
ニューヨーク連邦準備銀行が発表した6月の製造業景況感指数はマイナス9.41となった。14ヶ月連続してゼロを下回り、また前月のマイナス4.55から3ヶ月ぶりの低下である。市場予想も下回る。
活動別の指数も揃ってマイナス圏にあり、これは5月に昨年7月以来でゼロを超えた出荷も含む。出荷は前月のプラス1.29からマイナス4.84に転落し、前月に改善した以上の落ち込みだ。在庫はマイナス21.59からマイナス25.29に下がり、受注残もマイナス10.34と前月のマイナス10.23より低い。しかし、新規受注は前月のマイナス9.01からマイナス8.15に上がった。雇用はマイナス21.84。昨年7月からゼロを下回っているが、6月は昨年10月以来の高水準になる。
生産コストを示す支払い指数が前月のマイナス5.75.だった。昨年12月からマイナス圏での推移を続けながらも、6月はこの間で最も高い。販売価格を表す受取り指数は前月にマイナス27.27と2001年7月の記録開始以来最低を記録したのが、6月にはマイナス12.64に上がった。これは1月以来の高水準だ。
6ヶ月先の期待指数は43.80から47.81と、2007年7月以来の水準に上昇した。雇用が16.12。2ヶ月連続してゼロを超え、しかも昨年9月以来の高水準になる。設備投資については11.49、テクノロジーだけで1.15となり、いずれも昨年10月以来でゼロを超えた。出荷は前月の39.64から2007年10月以来となる48.74に改善。在庫はマイナス10.23からマイナス8.05に上がった。一方、新規受注が45.81で、これは前月の46.49を僅かに下回る。受注残は4.68。前月の10.38の半分以下にとどまり、4月の水準と比べても低い。
物価見通しに関すると、支払いが9.09から10.34に上昇した。昨年11月以来の高水準になる。しかし、受取りはマイナス5.75と3ヶ月ぶりの低水準となった。
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