2009年06月24日(水)
FOMC、金融政策方針に変更なし
[金融・経済]
米連邦公開市場委員会(FOMC)は24日、短期金利の指標となるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を従来の年 0-0.25%のレンジを維持すると発表した。全会一致の決定。例外的に低い金利環境が続くとの見通しを繰り返している。このほか、最高3000億ドルの長期国債買い入れや、1兆2500億ドルの住宅ローン担保証券、最高2000億ドルのエージェンシー債の購入といった前回会合で決めた計画に変更がないことを示した。
Posted by 直
5月新築住宅販売は前月比0.58%減、予想下回る
[経済指標]
米商務省によると、5月の新築一戸建て住宅販売は年率で34万2000戸となった。前月比0.58%減で、市場予想も下回る。また、4月の販売件数が速報の35万2000戸から34万4000戸に引き下げ。
全体で前月比マイナスでも、市場別に前月を下回ったのは南部だけだった。8.46%落ち、4ヶ月ぶりの低水準を更新した。一方、北東部では28.57%増加し、中西部で18.60%アップ。西部の販売は前月から1.27%増え、8万戸と今年最高である。前年比較の販売は各市場減少し、全国あわせて 32.81%落ちた。
住宅ストックは29万2000戸と、2001年3月以来の低水準だ。前月比2.34%減。2007年5月から減少を続けている。ストック/販売比率は10.2ヶ月。前月時点での10.4ヶ月(修正値)を下回り、昨年7月以来の低水準を更新した。販売価格は中間値で前年比3.36%下落して22万1600ドル。平均値も前年より8.01%低い。
Posted by 直
2009年米コーン作付推定、USDAの3月見通し下回る・専門誌調査
[穀物・大豆]
米農業専門誌ファーム・フューチャーズは24日、 2009年の国内コーン作付が8247万4000エーカーとみられることを発表した。これは480件の農家を対象に今月11-23日に行った調査の結果。 3月に同誌が行った意向調査で8246万エーカーとしていたのよりやや上回るが、米農務省(USDA)の3月時点での見通し8498万6000エーカーを 3%下回る。春の雨天による影響を挙げた。
春小麦の作付推定は1282万6000エーカーとしている。これもUSDAが3月に見越していたより3.6%小さい。
ほかの作物での損失分は大豆に回るとの見方を示している。ただ、イリノイとインディアナの作付が降雨による影響でまだ流動的なため最終推定もまだ出せないとコメント。現時点で7963万1000エーカーとの見方である。3月のUSDAによる見通しから4.7%アップとなるが、同誌が3月に見通していた 8073万エーカーを下回る。
Posted by 直
Eni、ナイジェリアのパイプライン攻撃受けフォース・マジュールを宣言
[エネルギー]
伊石油大手Eniは24日、ナイジェリアの石油ターミナルに通じるパイプラインが武装勢力によって攻撃されたことを受け、顧客に対して同国からの輸出に関する不可抗力による不履行(フォース・マジュール)を宣言した。同国南部を拠点とするニジェール・デルタ解放運動(MEND)は先週19日にブラスターミナルに通じるパイプラインを攻撃、炎上させた。Eniはこれによって日量3万3,000バレルの生産が停止、そのうち日量6,000バレルが同社の分であることを明らかにしている。MENDはこの他、21日にもロイヤルダッチシェルの石油施設3ヶ所を立て続けに攻撃する作戦も実行している。
Posted by 直
5月耐久財受注は前月比1.75%増、予想外のプラス
[経済指標]
米商務省によると、5月の耐久財受注は前月比1.75%増え、予想外の増加となった。これで2ヶ月連続プラスでもある。なお、4月の伸び率は従来推定1.68%から1.78%に改定。
変動の大きい民間航空機が68.11%増加した。自動車および部品は8.09%、軍用機が1.66%それぞれ減少だが、運輸セクターは民間機の伸びを背景に 3.59%アップ。機械が7.71%と項目別で最も大きなプラスである。コンピューター・電子機器は2.23%増。一次金属も前月を上回ったが、金属製品は減少。電気製品も前月よりダウンだ。
運輸を除いた耐久財受注が1.13%、防衛を除いて1.38%それぞれ増加した。全体受注に比べて小幅プラスだが、いずれも前月より伸びペース加速だ。企業の設備投資の目安となる非防衛資本財受注は9.98%アップ。航空機を除くと前月を4.78%上回り、これは2004年9月以来の高い伸びになる。
Posted by 直
2009年06月23日(火)
オバマ大統領、追加景気刺激策の検討は当面見送りの意向
[要人発言]
オバマ米大統領は23日の記者会見で、追加景気刺激策の検討は当面見送る意向を示した。メディアがなお続く雇用悪化への対策として取り上げたことに対する応答。オバマ大統領は就任早々に成立、導入となった景気対策による効果が事前期待ほど広がっていないことを認識しながらも、引き続き情勢展開を見守るとコメント。また、雇用が再開しても労働市場の改善は遅いとの見方も示し、失業率が1割を超える可能性にも言及した。
Posted by 直
米CEO景気見通し指数、3四半期ぶりの水準に改善
[金融・経済]
米主要企業最高経営責任者(CEO)で構成するビジネス・ラウンドテーブルが23日に発表した四半期ごとに行なう景気調査によると、CEO景気見通し指数が18.5となった。3ヶ月前の調査でマイナス5.0と初めてゼロを割ったのから上昇し、また昨年10-12月期の水準も超えた。
Posted by 直
5月中古住宅販売は前月比2.36%増、予想は下回る
[経済指標]
全米不動産協会が一戸建てとコンドミニアムあわせて算出した5月の中古住宅販売は年率換算で前月比2.36%増の477万戸となった。2ヶ月連続増加となり、昨年10月以来の高水準を更新。しかし、市場予想は下回った。なお、4月の販売件数は速報の468万戸から466万戸に改定である。
市場別ではまちまちだった。中西部の販売は9.00%増え、3ヶ月ぶりのプラス転換である。北東部も3.90%アップ。一方、南部は横ばいとなり、西部では 0.87%減少している。前年比較すると全体で3.64%ダウンとなった。北東部の販売が10.11%と市場別で最もきつい落ち込み。南部と中西部もそれぞれ前年比マイナスで、西部だけは11.76%増加した。
住宅ストックは前月比3.53%減の379万8000戸だった。ストック/販売比率は9.6ヶ月。4月に昨年11月以来で10ヶ月以上となったのから再び節目を下回った。販売価格は中央値で17万3000ドルだった。前年同月と比べて16.79%下落。西部で30.63%と大きく落ちたが、ほかの市場では1割前後の下げである。平均値にしても全ての市場が前年より下がり、全体で 14.68%のマイナスとなった。
Posted by 直
09/10年度カナダ春小麦作付は前年比6.9%増、統計局
[穀物・大豆]
カナダ統計局は23日に発表した2009年穀物作付推定で、小麦を22万9000エーカー引き下げ2493万2000エーカーに改定した。この結果、前年比0.31%減と前年割れの見方にシフト。ただし、最も規模の大きい春小麦は一年前を6.86%上回る1748万5000エーカーの見方で、これは15万7000エーカー上方修正だ。冬小麦を210万3000エーカーから186万7000エーカーに下方修正し、前年から28.66%ダウンとみる。デュラム小麦は一年前を7.46%下回る558万エーカーとみており、やはり前回報告での573万エーカーから削減した。
大豆は前年から17.00%増えて347万6000エーカーとという。3ヶ月前に見越していた328万4000エーカーから引き上げた。カノーラは1499万エーカーから1582万5000エーカーに上方修正。それでも前年から2.07%ダウンをみている。
コーンの作付は4万3000エーカー引き下げ、前年を2.22%上回る304万1000エーカーと推定している。
作付け意向は5月25日から6月3日に行った調査をベースにしている。
Posted by 直
9月総会での生産方針を論じるのは時期尚早、OPEC議長
[エネルギー]
OPEC議長を務めるアンゴラのバスコンゼロス石油相は23日、欧州との会合が開かれるウィーンで記者団の質問に答え、9月の定例総会で生産枠の変更を行うのかを論じるのは時期尚早との見方を示した。決断するべき時まで待つ必要があると、思惑が先行するのを牽制した。
また、現在の1バレル60ドルから70ドルの価格では、ある程度の開発投資が喚起されると思われるが、(価格は)もう少し高い方が好ましいと、80ドルまでの上昇を希望していることを明らかにした。
Posted by 直
【 過去の記事へ 】