2009年08月21日(金)
7月中古住宅販売524万戸、07年8月以来の高水準で予想も上回る
[経済指標]
全米不動産協会が一戸建てとコンドミニアムあわせて算出した7月の中古住宅販売は年率換算で前月比7.16%増の524万戸となった。4ヶ月連続増加。昨年9月以来で500万台に回復し、また2007年8月まで遡る高水準である。市場予想も上回った。
7月の販売は西部以外全ての市場で前月から増加した。北東部で13.41%、中西部10.91%それぞれ2けた増。南部は7.14%増だった。3市場とも販売はこの一年間で最高水準に改善である。西部は1.74%減だった。
前年比較すると全体で5.01%増加した。前年比プラスは2005年11月以来であり、しかも4市場揃って一年前を上回った。中西部が7.96%と最も高い伸びとなり、次いで南部の5.41%。北東部の販売は前年より3.33%アップで、西部が1.80%増えた。
住宅ストックは前月比7.35%増の409万1000戸だった。3ヶ月ぶりの前月比プラスで、400万台に乗せたのは昨年11月以来だ。ただ、販売もほぼ同ペースの伸びであったことから、ストック/販売比率は9.4ヶ月と前月から変わらず。これは昨年12月以降最小になる。
販売価格は中央値で17万8400ドルだった。前年同月と比べて15.09%下落。市場別でも揃って前年よりダウンとなり、西部の28.03%が最大の落ち込みだ。下げ幅が最も小さかったのが中西部で5.92%。平均値にしても全ての市場が前年より低く、全体で6.17%下がった。
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2009年08月20日(木)
8月フィラデルフィア連銀指数は4.2に改善、07年11月以来の水準
[経済指標]
フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した8月の企業景況感指数は前月のマイナス7.5からプラス4.2に改善した。昨年10月からゼロで推移していたのが止まり、また2007年11月以降見ることのなかった高水準である。市場予想も上回った。
活動別指数でもゼロを超えたものが目立つ。新規受注は4.2で、これも昨年9月以来のプラス転換。出荷は0.6となり、前月のマイナス9.5から上がった。在庫は2007年10月から今年7月まで2年近く、マイナス圏で推移していたのが、8月に0.3とわずかにもゼロを上回った。
縮小基調が続いている指数もあるが、前月よりペースは鈍化している。雇用がマイナス12.9。昨年8月から連続してゼロを割っており、ただ前月のマイナス25.3からは改善した。受注残がマイナス9.3、納期マイナス7.0で、いずれも前月よりマイナス幅が縮んだ。
生産コストを示す支払い指数がマイナス3.5からプラス10.0に転換した。昨年11月から続くマイナス圏での推移にブレーキがかかった格好である。販売価格を示す受取り指数はマイナス1.5。こちらは昨年11月からゼロを下回ったままだが、8月は前月のマイナス21.5より大きく改善してこの10ヶ月間で最も高い。
向こう6ヶ月の見通しを表す指数が51.9から56.8に上昇した。ただ、7月に下がった分を全て戻すには至らず。新規受注が前月とほぼ横ばいの46.5。出荷は47.3で、前月の45.4よりアップも、6月と比べるとなお低い。また、雇用は一ヶ月前の13.0に対し8月は 12.9だった。設備投資は前月の2.4からゼロにとどまった。
支払い見通し指数が7月の23.0から23.9、受取り見通し指数は11.2から13.6にそれぞれ上昇した。いずれも昨年9月以来の高水準を更新。
Posted by 直
失業保険申請件数は前週から1.5万件増加、予想上回る
[経済指標]
米労働省が発表した15日までの週の失業保険新規申請件数は57万6000件だった。前週から1万5000件増加し、3週間ぶりの高水準。市場予想も上回っている。また、前週分は速報値55万8000件から56万1000件に上方改定だ。
雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は前週の56万5750件(修正値)に対し、15日時点で57万件だった。これは7月11日までの週以来の高水準である。
失業保険の継続受給件数は8月8日時点で624万1000件、前週から2000件増えた。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れとなる。
Posted by 直
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