2009年08月13日(木)
2009/10年度世界コーヒー生産、暫定見通しは1億2700万袋・ICO
[コーヒー]
国際コーヒー機関(ICO)は13日に発表した月次市場報告で、2009/10年度の世界コーヒー生産が1億2700万袋前後になるとの暫定見通しを示した。前年度の推定を1億2879万袋から1億2728万8000袋に改定したため、2009/10年度はほぼ横ばいをみている格好になる。ブラジルは裏作で前年割れとなるが、アフリカ、アジア、中米の増加を見通す。
ただ、ICOは2008/09年度の生産を上方修正する可能性も示唆した。ベトナムで従来見越す1600万トンを上回り、1900万トンとなるかもしれないためという。一方、コロンビアは事前予想以上に少ないとコメント。7-9月の収穫があるが、最終的に950万袋あたりになるだろうとしている。ICOは2008809年度の世界生産は9月終わりに最終推定を発表するとのこと。
ICOは、 2008 年のコーヒー消費推定を1億2845袋で据え置いた。前年から1.1%増加の見方。2009年には1億2900万袋近くに増えると見通す。家での消費にシフトなどパターンの変化はあるものの、世界経済危機が消費増加のトレンド自体に影響したのではないことを強調している。
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7月小売売上高は前月比0.05%減、予想外のマイナス
[経済指標]
米商務省によると、7月の小売売上高は前月比0.05%減少した。予想外の前月割れで、また3ヶ月ぶりのマイナス転落だ。なお、6月の伸び率は速報の0.65%から0.77%に改定となった。
カテゴリー別でも前月比マイナスがやや多く、このうちガソリンスタンドの2.10%や建設資材の20.6%が特に大きな落ち込みである。スポーツ・趣味・音楽、デパートや電気製品は1%を超えるマイナス。また家具、飲食品、総合小売りも前月からダウンだ。一方、自動車及び部品が前月から2.45%増加した。このほか、健康関連、衣料品、無店舗販売、フードサービスが前月からアップ。
自動車関連を除いた小売売上高は0.56%減少になり、これも市場予想に反しての前月比マイナスとなる。ガソリンを除いて0.14%アップ。自動車とガソリンを除くと0.38%減った。
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失業保険申請件数は前週から4,000件増加、予想上回る
[経済指標]
米労働省が発表した8日までの週の失業保険新規申請件数は55万8000件だった。前週から4000件増加し、市場予想も上回っている。なお、前週分は速報値55万件から55万4000件に改定となり、また7月25日までの週の申請件数が58万9000件と、従来推定の58万8000件より高い。
雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は56万5000件となった。前週の55万6500件(修正値)より高く、前週を上回ったのは7週間ぶりである。
失業保険の継続受給件数は8月1日時点で前週から14万1000件減り、620万2000件となった。これは4月11日までの週以来の低水準。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れとなる。
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ストラテジーグレイン、09/10年度欧州小麦生産推定引き上げ
[穀物・大豆]
ストラテジーグレインは13日に発表したレポートで、09/10年度の欧州軟質小麦生産推定を350万トン引き上げた。前年比7.2%減の1億3000万トンを見越す。ストラテジーグレインによると、今月6日時点で小麦の7割が収穫済みとなり、フランス、ドイツを中心にイールドが事前に見込んでいた以上。このため、上方修正に至ったという。ただ、前年度の豊作と比較するため2009/10年度は減少と説明する。
コーン生産は前年比9.3%減の5億6500万トンを見通しており、こちらは前月の5億6600万トンより小幅ながらも一段の下方修正である。ストラテジーグレインは穀物全体で600万トン引き上げ、前年比7.4%減の2億8900万トンに改定した。
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2009年08月12日(水)
FOMC超低金利政策維持、10月までに国債購入の終了目指す
[金融・経済]
米連邦公開市場委員会(FOMC)は12日、短期金利の指標となるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を従来の年 0-0.25%のレンジを維持すると発表した。全会一致の決定。例外的に低い金利環境が続くとの見通しを繰り返している。このほか、最高3000億ドルの長期国債買い入れや、1兆2500億ドルの住宅ローン担保証券、最高2000億ドルのエージェンシー債の購入プログラム自体には変更がないことを示した。ただ、国債購入ペースは徐々にスローダウンさせ、このため当初予定していた9月のかわりに10月終わりまでのプログラム終了を目指すという。
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EIA石油在庫:原油は250万バレルの大幅積み増し、ガソリンは減少
[エネルギー]
米エネルギー省情報局(EIA)が発表した石油在庫統計によると、8月7日現在の米国内民間原油在庫は前週から251.9万バレルの積み増しとなった。輸入の増加や製油所稼働率の大幅低下が配意にあると思われる。ガソリン在庫は前週から92.7万バレル減少、一方留出油は78.6万バレル増加した。製油所稼働率は83.5%と前週から1.1ポイント、4週連続で低下した。
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6月貿易収支は270.1億ドルの赤字、予想下回る
[経済指標]
米商務省が発表した6月の貿易収支は前月比4.01%増の270億800万ドルの赤字となった。5月に3ヶ月ぶりの赤字縮小だったのが再び拡大。ただ、市場が予想していたのは下回る赤字である。なお、5月の赤字は速報の259億6200万ドルから259億6600万ドルに改定。貿易赤字は年初からあわせて 1729億5500万ドルで、前年同期から52.68%縮小した。
6月の輸出が1.97%、2ヶ月連続で増加した。モノだけで2.29% アップ。カテゴリー別には、消費財以外揃って前月比プラスである。燃料油や化学品、プラスチック素材など工業品が4.98%増え、最も高い伸びとなり、食品・飼料・飲料が3.18%増で続く。ただ、いずれも前月よりプラス幅は縮んだ。資本財は1.42%アップで、昨年7月以来の高い伸び。中でも半導体、民間航空機エンジン、通信機器の輸出が拡大した。自動車関連は一ヶ月前を1.30%上回り、これは3ヶ月ぶりの前月比プラスである。消費財が0.21%減り、美術品・骨董品、書籍・印刷物など落ちた。サービス輸出は1.33%増加。昨年5月以来の大幅プラスとなった。
輸入が11ヶ月ぶりに増加した。伸び率は2.32%。輸入改善に寄与したのがエネルギー関連である。原油輸入は季節調整前で前月から23.73%増え、165億9237万ドルと昨年10月以来の高水準。単位価格が15.54%高となって59.17ドル。さらに買い付け規模も一ヶ月前より10.64%増えて日量934万7000 バレルだ。原油は季節調整後でも工業品で最も大幅増加となり、このほか、燃料油、石油製品も前月より多い。また、化学品や金属などが伸び、工業品全体で 11.74%増加した。
自動車関連が8.46%、3ヶ月ぶりの増加となった。食品・飼料・飲料が1.16%アップ。一報、資本財が 0.26%のマイナス転落だった。油田機材や木材・ガラス・プラスチック、通信機器などが輸入ダウンとなった一方で、コンピューター、民間機、発動機といった資本財はアップ。消費財は4.77%減で、2ヶ月連続の減少。昨年11月以来の大きな落ち込みでもある。玩具、テレビ、アパレルの減少が特に目立つ。モノ全体の輸入が2.55%増。サービス輸入は1.41%増え、前月を上回ったのは昨年8月以来だ。
物価上昇を考慮した実質値(リアルマネー)ではモノの赤字が前月比0.87%減の359億4800万ドルだった。石油関連が12.00%増だったものの、非石油が7.88%のマイナス。
国別で赤字最大の対中国が184億3000万ドルとなった。前月の174億8400万ドルから一段と拡大。日本とのギャップも19億1400万ドルから37 億400万ドル。一方、5月に39億4200万ドルで2番目に赤字幅が大きかった対メキシコで34億2700万ドルに縮小し、この結果、日本と順位が入れ替わった。石油輸出国機構(OPEC)に対する赤字は40億6700万ドルから58億6100万ドルに膨らんだ。
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中国大豆やコーン、干ばつ急拡大で作柄への影響懸念強まる
[穀物・大豆]
中国政府の洪水・干ばつ対策本部は12日、国内北東部の主要大豆生産地で干ばつが急速に進んでいるために大豆やコーン作柄への影響懸念も強まっていることを明かした。精算を決めるのに重要な生育段階にあるだけに、先行きがより危惧されるという。当局によると、11日時点で北部から北東部にかけての4省で437万ヘクタール相当の作物が干ばつに悩まされており、これは7月31日時点での被害規模かの3倍以上。国内全体で 53%に当たるともしている。
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IEA、世界石油需要を上方修正
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は12日に発表した月報で、2009年度の世界石油需要を日量8,394万バレルと推定、前月から19万バレル上方修正した。2010年は日量8,525万バレルと7万バレル引き上げられた。前年比では09年が2.6%の減少、10年が 1.6%の増加となる。
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