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2009年08月21日(金)

米国内外の景気立ち直りは比較的鈍い・FRB議長
 [要人発言]

米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は21日にワイオミング州でカンザス・シティ連銀が毎年主催する年次会議で講演し、景気の緩慢な回復を見越していることを明かした。米国内外で経済活動が底入れしつつあるようだといい、短期見通しも明るいとコメント。しかし、失業者が緩やかな減少にとどまるのに伴い景気全体の立ち直りも初期段階では比較的鈍くなると述べた。議長は具体的な成長率見通しなどを挙げるのは見送った。

この日の講演はこの一年間の景気や金融市場などを見直した内容であった。世界は大恐慌以来最も深刻な金融危機に面したとコメント。しかし、国際的な協調措置によりさらなる情勢悪化を避けられたと強調。最悪は避けられたが、今後は持続的な景気回復を確保するために改めて協調行動が必要との見方を示した。

Posted by 直     

7月中古住宅販売524万戸、07年8月以来の高水準で予想も上回る
 [経済指標]

全米不動産協会が一戸建てとコンドミニアムあわせて算出した7月の中古住宅販売は年率換算で前月比7.16%増の524万戸となった。4ヶ月連続増加。昨年9月以来で500万台に回復し、また2007年8月まで遡る高水準である。市場予想も上回った。

7月の販売は西部以外全ての市場で前月から増加した。北東部で13.41%、中西部10.91%それぞれ2けた増。南部は7.14%増だった。3市場とも販売はこの一年間で最高水準に改善である。西部は1.74%減だった。

前年比較すると全体で5.01%増加した。前年比プラスは2005年11月以来であり、しかも4市場揃って一年前を上回った。中西部が7.96%と最も高い伸びとなり、次いで南部の5.41%。北東部の販売は前年より3.33%アップで、西部が1.80%増えた。

住宅ストックは前月比7.35%増の409万1000戸だった。3ヶ月ぶりの前月比プラスで、400万台に乗せたのは昨年11月以来だ。ただ、販売もほぼ同ペースの伸びであったことから、ストック/販売比率は9.4ヶ月と前月から変わらず。これは昨年12月以降最小になる。

販売価格は中央値で17万8400ドルだった。前年同月と比べて15.09%下落。市場別でも揃って前年よりダウンとなり、西部の28.03%が最大の落ち込みだ。下げ幅が最も小さかったのが中西部で5.92%。平均値にしても全ての市場が前年より低く、全体で6.17%下がった。

Posted by 直     

ブラジル中部・南部砂糖及びエタノール生産は前年割れ見通し
 [砂糖]

ブラジルメディアのエスタド報道によると、ブラジル砂糖きび生産者協会(Unica)は2009/10年度の国内中部・南部砂糖とエタノール生産が前年割れとなる見通しを示した。さとうきびのイールド低下見通しが背景にある。このほか、砂糖きび1トンあたりの糖分が137 キログラムと当初見越していた141キログラムより低いことも指摘。砂糖生産が100万トン落ちて3010万トンになり、エタノールは70万トン減の 257億リットルを見越すという。

Posted by 直     

09年インドコーヒー輸出、約16万トン見通し・地元輸出業者
 [コーヒー]

インド最大のコーヒー輸出業者NKGジャヤンティのシャー最高経営責任者(CEO)は米通信社ダウ・ジョーンズとのインタビューで、インドの2009年コーヒー輸出は約16万トンになる可能性があるとしている。これはインドコーヒー局が見越す18万5000トンを下回る。さらに、10月に始まる2009/10年度生産もコーヒー局の見通し30万6300トンを大きく見積もりすぎるとコメント。実際は28万トン近くにとどまるだろうとした。

NKG社は2009年に約3万トンのコーヒーを出荷する見通しを示した。前年から12%減になり、事前見通しを下回る生産のためと説明する。インドのアラビカコーヒー価格は国際価格と比べて30-35%、ロブスタが5-7%高いという。

NKG 社はアラビカ約7500トン、ロブスタ約2万2500トンを輸出するとしている。インドコーヒー局のデータによると、同社は今月18日時点でアラビカ 5236トン、ロブスタ1万2558トンを出荷済み。シャーCEOは、残りはすでに成約済みで、年内に出荷すると述べた。

Posted by 直     

カナダの09年度小麦生産は前年から17.47%減少
 [穀物・大豆]

カナダ統計局は21日、2009年度国内小麦生産が前年比17.47%減の2361万4000トンになることを見越していると発表した。主力の春小麦が 12.25%減り、デュラム小麦は18.12%落ち込む耳方である。コーン生産は一年前を10.90%下回り、943万7000トンと見通す。大豆が前年比較で4.41%増の348万3000トン、一方、カノーラの生産は24.54%落ちて54万1000トンと予想。

Posted by 直     

2009年08月20日(木)

8月の月次入札、前月と同じ総額1090億ドル・財務省
 [金融・経済]

米財務省は20日、来週実施の月次入札での発行額を発表した。2年債が420億ドル、5 年債390億ドル、7年債は280億ドルでいずれも、7月の入札と同じ。総額1090億ドルである。入札は25日の2年債から順次行う。

Posted by 直     

ブラジル、ウクライナによる砂糖輸入枠設定を認識
 [砂糖]

ブラジルの外相は20日、ウクライナによる15万トンのブラジル産砂糖輸出枠の設定に認識を示した。地元紙のエスタド・サンパウロが外相秘書の話として伝えている。同紙によると、ウクライナは世界貿易機関(WTO)との合意に基づいて計25万トンの輸入枠を設け、このうちブラジル産に15万トンをあてる。これまでウクライナ向けの輸出は関税が高いために限られていたが、方針改定で二国間の通商が拡大すると外相秘書は述べたという。

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8月フィラデルフィア連銀指数は4.2に改善、07年11月以来の水準
 [経済指標]

フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した8月の企業景況感指数は前月のマイナス7.5からプラス4.2に改善した。昨年10月からゼロで推移していたのが止まり、また2007年11月以降見ることのなかった高水準である。市場予想も上回った。

活動別指数でもゼロを超えたものが目立つ。新規受注は4.2で、これも昨年9月以来のプラス転換。出荷は0.6となり、前月のマイナス9.5から上がった。在庫は2007年10月から今年7月まで2年近く、マイナス圏で推移していたのが、8月に0.3とわずかにもゼロを上回った。

縮小基調が続いている指数もあるが、前月よりペースは鈍化している。雇用がマイナス12.9。昨年8月から連続してゼロを割っており、ただ前月のマイナス25.3からは改善した。受注残がマイナス9.3、納期マイナス7.0で、いずれも前月よりマイナス幅が縮んだ。

生産コストを示す支払い指数がマイナス3.5からプラス10.0に転換した。昨年11月から続くマイナス圏での推移にブレーキがかかった格好である。販売価格を示す受取り指数はマイナス1.5。こちらは昨年11月からゼロを下回ったままだが、8月は前月のマイナス21.5より大きく改善してこの10ヶ月間で最も高い。

向こう6ヶ月の見通しを表す指数が51.9から56.8に上昇した。ただ、7月に下がった分を全て戻すには至らず。新規受注が前月とほぼ横ばいの46.5。出荷は47.3で、前月の45.4よりアップも、6月と比べるとなお低い。また、雇用は一ヶ月前の13.0に対し8月は 12.9だった。設備投資は前月の2.4からゼロにとどまった。

支払い見通し指数が7月の23.0から23.9、受取り見通し指数は11.2から13.6にそれぞれ上昇した。いずれも昨年9月以来の高水準を更新。

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中国最大の砂糖生産地で洪水の影響見通し・税関局
 [砂糖]

中国税関局は、広西チワン族自治区で2009/10年度の砂糖生産に洪水の影響が及ぶ見通しを示した。6月終わりから大雨に見舞われ、作付をやり直すにも手遅れという。税関局によると、今月前半の佐藤輸入は前年同期から39%増えて73万トンとなり、これは国内生産不安と価格上昇が背景にある。同地の生産は国内の6割を占めて最大。

Posted by 直     

失業保険申請件数は前週から1.5万件増加、予想上回る
 [経済指標]

米労働省が発表した15日までの週の失業保険新規申請件数は57万6000件だった。前週から1万5000件増加し、3週間ぶりの高水準。市場予想も上回っている。また、前週分は速報値55万8000件から56万1000件に上方改定だ。

雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は前週の56万5750件(修正値)に対し、15日時点で57万件だった。これは7月11日までの週以来の高水準である。

失業保険の継続受給件数は8月8日時点で624万1000件、前週から2000件増えた。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れとなる。

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