2009年08月12日(水)
FOMC超低金利政策維持、10月までに国債購入の終了目指す
[金融・経済]
米連邦公開市場委員会(FOMC)は12日、短期金利の指標となるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を従来の年 0-0.25%のレンジを維持すると発表した。全会一致の決定。例外的に低い金利環境が続くとの見通しを繰り返している。このほか、最高3000億ドルの長期国債買い入れや、1兆2500億ドルの住宅ローン担保証券、最高2000億ドルのエージェンシー債の購入プログラム自体には変更がないことを示した。ただ、国債購入ペースは徐々にスローダウンさせ、このため当初予定していた9月のかわりに10月終わりまでのプログラム終了を目指すという。
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EIA石油在庫:原油は250万バレルの大幅積み増し、ガソリンは減少
[エネルギー]
米エネルギー省情報局(EIA)が発表した石油在庫統計によると、8月7日現在の米国内民間原油在庫は前週から251.9万バレルの積み増しとなった。輸入の増加や製油所稼働率の大幅低下が配意にあると思われる。ガソリン在庫は前週から92.7万バレル減少、一方留出油は78.6万バレル増加した。製油所稼働率は83.5%と前週から1.1ポイント、4週連続で低下した。
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6月貿易収支は270.1億ドルの赤字、予想下回る
[経済指標]
米商務省が発表した6月の貿易収支は前月比4.01%増の270億800万ドルの赤字となった。5月に3ヶ月ぶりの赤字縮小だったのが再び拡大。ただ、市場が予想していたのは下回る赤字である。なお、5月の赤字は速報の259億6200万ドルから259億6600万ドルに改定。貿易赤字は年初からあわせて 1729億5500万ドルで、前年同期から52.68%縮小した。
6月の輸出が1.97%、2ヶ月連続で増加した。モノだけで2.29% アップ。カテゴリー別には、消費財以外揃って前月比プラスである。燃料油や化学品、プラスチック素材など工業品が4.98%増え、最も高い伸びとなり、食品・飼料・飲料が3.18%増で続く。ただ、いずれも前月よりプラス幅は縮んだ。資本財は1.42%アップで、昨年7月以来の高い伸び。中でも半導体、民間航空機エンジン、通信機器の輸出が拡大した。自動車関連は一ヶ月前を1.30%上回り、これは3ヶ月ぶりの前月比プラスである。消費財が0.21%減り、美術品・骨董品、書籍・印刷物など落ちた。サービス輸出は1.33%増加。昨年5月以来の大幅プラスとなった。
輸入が11ヶ月ぶりに増加した。伸び率は2.32%。輸入改善に寄与したのがエネルギー関連である。原油輸入は季節調整前で前月から23.73%増え、165億9237万ドルと昨年10月以来の高水準。単位価格が15.54%高となって59.17ドル。さらに買い付け規模も一ヶ月前より10.64%増えて日量934万7000 バレルだ。原油は季節調整後でも工業品で最も大幅増加となり、このほか、燃料油、石油製品も前月より多い。また、化学品や金属などが伸び、工業品全体で 11.74%増加した。
自動車関連が8.46%、3ヶ月ぶりの増加となった。食品・飼料・飲料が1.16%アップ。一報、資本財が 0.26%のマイナス転落だった。油田機材や木材・ガラス・プラスチック、通信機器などが輸入ダウンとなった一方で、コンピューター、民間機、発動機といった資本財はアップ。消費財は4.77%減で、2ヶ月連続の減少。昨年11月以来の大きな落ち込みでもある。玩具、テレビ、アパレルの減少が特に目立つ。モノ全体の輸入が2.55%増。サービス輸入は1.41%増え、前月を上回ったのは昨年8月以来だ。
物価上昇を考慮した実質値(リアルマネー)ではモノの赤字が前月比0.87%減の359億4800万ドルだった。石油関連が12.00%増だったものの、非石油が7.88%のマイナス。
国別で赤字最大の対中国が184億3000万ドルとなった。前月の174億8400万ドルから一段と拡大。日本とのギャップも19億1400万ドルから37 億400万ドル。一方、5月に39億4200万ドルで2番目に赤字幅が大きかった対メキシコで34億2700万ドルに縮小し、この結果、日本と順位が入れ替わった。石油輸出国機構(OPEC)に対する赤字は40億6700万ドルから58億6100万ドルに膨らんだ。
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中国大豆やコーン、干ばつ急拡大で作柄への影響懸念強まる
[穀物・大豆]
中国政府の洪水・干ばつ対策本部は12日、国内北東部の主要大豆生産地で干ばつが急速に進んでいるために大豆やコーン作柄への影響懸念も強まっていることを明かした。精算を決めるのに重要な生育段階にあるだけに、先行きがより危惧されるという。当局によると、11日時点で北部から北東部にかけての4省で437万ヘクタール相当の作物が干ばつに悩まされており、これは7月31日時点での被害規模かの3倍以上。国内全体で 53%に当たるともしている。
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IEA、世界石油需要を上方修正
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は12日に発表した月報で、2009年度の世界石油需要を日量8,394万バレルと推定、前月から19万バレル上方修正した。2010年は日量8,525万バレルと7万バレル引き上げられた。前年比では09年が2.6%の減少、10年が 1.6%の増加となる。
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2009年08月11日(火)
4-6月期労働生産性6.43%上昇、予想上回る伸び
[経済指標]
米労働省が発表した4-6月期の労働生産性速報値は年率換算で前期比6.43%上昇した。2003年7-9月以来の高い伸びで、市場予想も上回った。単位労働コストは5.85%、2001年4-6月期の大きな落ち込みである。なお、1-3月期の前期比が従来推定で3.01%上昇から2.73%低下に改定となったことから、2四半期連続マイナスになった。生産は4四半期連続低下。ただ、下げ率は1.68%と前期の8.76%(修正値)を下回る。労働時間は 7.96%落ちた。2007年7-9月期から続けて低下であるものの、前期よりペースは鈍化した。
製造業の生産性は5.28%上昇した。 5四半期ぶりのプラス転換で、また2005年1-3月期以来の高い伸び。耐久財に限ると3.87%、非耐久財が2.04%それぞれ上がった。製造業の単位労働コストが5四半期連続上昇したが、4-6月期は0.51%とこの間で最も低い伸びとなった。
労働省によると、商務省が7月31日に発表した所得統計の改定を取り込み労働生産性データも過去にさかのぼって修正を行った。
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2009年ウクライナ国産ビートからの砂糖生産4.7%減見通し・務省
[砂糖]
ウクライナ農務省は11日、2009年の国内砂糖ビート収穫が1200万トンとなり、これから150万トンの砂糖を生産する見通しを示した。ビート糖生産は前年比4.7%の見方。現時点におけるビートの94%が作柄良好であり、当分の含有率、根の平均重量それぞれ前年同期を上回っているという。
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チェコ統計局、2009年穀物生産推定引き上げ
[砂糖]
チェコ統計局は11日、2009年の国内穀物生産推定を引き上げたと発表した。7月15日の調査に基づいて671万 7000トンとみており、これは6月20日時点での予測662万2000トンを上回る。ただ、作付が前年から減少したこととイールド低下により生産は前年比10.4%減の見方。になるとしている。統計局は小麦イールドを一年前の 5.77トンから5.02トンに下がるとみており、これは従来推定4.97トンから上方修正。
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OPEC、09年世界石油需要を小幅引き上げ
[エネルギー]
石油輸出国機構(OPEC)は11日に発表した月報で、2009年度の世界石油需要を日量8,391万バレルと推定、前月から7万バレル上方修正した。 2010年の需要は日量8,441万バレルとやはり7万バレルの上方修正、前年比は2009年が4.2%減、2010年が0.8%増となる。OPECの7 月石油生産は日量2,867.7万バレルと前月から16.2万バレル増加。サウジの生産が7.2万バレル増えたほか、アンゴラが1.9万バレル、ナイジェリアが1.4万バレル増加した。
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