2009年08月19日(水)
ブラジル、10年7月に600キロのエタノールパイプライン建設開始
[砂糖]
ブラジルのエタノールパイプライン建設・運営を手掛けるウニドゥットの社長は19日に米通信社ダウ・ジョーンズに対し、 2010年7月に600キロメートルのパイプライン建設を開始する計画を明かした。パイプラインはまずサンパウロ州からサントス港をつなぎ、年間180億リットルの輸送能力を備えるという。さらにマットグロッソ州やゴイアス州、ミナスジェライス州まで伸ばすのを正当化させるためには大量輸送を可能にしなければならないとコメント。
建設前には土地の確保や環境面での保証など各種手続きが必要である。ウニドゥット社長は土地の購入は70日以内に完了し、ほかの手続きは年末までに住むことを見通す。ただ、環境保証絡みの許可を入手するのは通常、時間を要することを指摘。来年6月をめどにしているとのことだ。ウニドゥットはブラジル砂糖大手コサンなど12の企業が合同出資して設立した。
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ナイジェリアMEND、休戦協定破棄を警告
[砂糖]
ナイジェリアの有力武装勢力ニジェールデルタ解放運動(MEND)は19日、月曜に武器を持たない若者が政府の精鋭部隊ジョイントタスクフォ-スに追い詰められ自殺した事件に抗議、休戦協定を破棄し攻撃再開も辞さない姿勢を示した。こうした非合法な事件が続けば、現在政府との間で結ばれている休戦協定を危ういものにさせるという。
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2009年インドコーヒー輸出、需要や生産不振背景に13%減見通し
[コーヒー]
インドコーヒー局の幹部は19日に米通信社ダウ・ジョーンズに対し、2009年の同国コーヒー輸出が前年比13%減の 18万5000トンとなる見通しを明かした。世界の景気減速で需要が細っていることを挙げており、特にロシアなど旧ソ連国への出荷が落ちているという。なお、当局データによると、年初からの輸出は今月18日時点で前年同期を21%下回る12万4974トンとなった。
同氏はまた、国内の消費が伸びていることも理由に挙げた。年間5%と着実に増加しており、2008年には9万4400トンとなった。一方、9月に終わる2008/09年度の生産が悪天候や害虫問題で不振とみられる。昨年11月時点で27万6600トンの生産を見越していたのが、現時点の推定は26万2300トンとのこと。
2009/10年度の生産についても6月に30万6300トンを見通していたが、同氏は一部主要生産地からの大雨の影響報告があることを指摘し10月に修正するという。
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OPECは生産枠を据え置くべき、クウェート石油相
[エネルギー]
クウェートのアル・サバ-石油相は19日、石油価格は好ましい水準で推移しており、来月9日の総会でOPECは現在の生産枠を据え置くべきとの考えを示した。ダウジョーンズが伝えた。また、価格は1バレル70-80ドルで推移するのを望んでいるとも述べた。
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2009年08月18日(火)
インド製糖所、長期的に生産能力引き上げの計画
[砂糖]
インド製糖所協会幹部は18日、国内の製糖所が長期的に生産能力を引き上げる計画であることを明かした。国内需要の増加を満たすのが目的という。国内の砂糖きび増反を促進する一方、向こう2日間に政府との話し合いも設けラ得るとコメント。ただ、詳細に言及することは避けた。
インドでは9月に終わる2008/09年度の砂糖生産が前年比43.7%減の1480万トンと推定され、年間消費2250万トンを大きく下回る。この6ヶ月間にモンスーン絡みで価格は約4割上昇したと伝わっている。
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70ドルの石油価格は景気回復にも投資にも好ましい、スタットオイル
[エネルギー]
ノルウェーのスタットオイルCEOは18日、ダウジョーンズのインタビューに答え、1バレル70ドルという石油価格は世界経済の回復にも、石油天然ガス業界への投資の面でも好ましい水準との見方を示した。しかし、ここ数ヶ月の上昇は需給バランスの変化よりも世界経済の回復に対する期待による部分が多く、景気回復が期待通りに進まなかった場合は価格下落のリスクが高いという。
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ブラジル、09/10年度に大豆生産コスト1割減見通し・セレレス
[穀物・大豆]
ブラジルの農業コンサルタントセレレスは18日、2009/10年度の大豆生産コストが前年から約1割減となる見通しを発表した。同社アナリストは米通信社ダウ・ジョーンズに対し、肥料の値下がりが主因とコメント。前年度は肥料価格の高騰で、投資削減を余儀なくされたのと対照的だという。生産コスト比率で肥料は2008/09年度に49%だったのから2009/10年度に38%にさがるのを見越す。
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7月生産者物価指数は前月比0.87%下落、予想以上の値下がり
[経済指標]
米労働省が発表した7月の生産者物価指数(PPI)は前月比0.87%下落した。4ヶ月ぶりに前月を下回り、また市場が予想していた以上の落ち込みである。変動の激しいエネルギーと食品除いたコア指数が前月から0.12%ダウン。6月に、0.53%と2008年10月以来の高い伸びを記録したのから予想外のマイナス転落だ。
エネルギーが前月に比べて2.39%下がり、このうちガソリンが10.19%のマイナスだった。暖房油は 1.88%。いずれも前月に上昇したのから下げに転じた格好になる。ただ、エネルギーでも天然ガスは住居用、工業用揃って2ヶ月連続アップだ。食品は 1.53%落ちた。野菜が1割を超える値下がりとなり、このほか牛肉や卵、油類、鶏肉などもダウン。反面、上昇では魚介類以外に目立ったものはない。
資本財が0.19%下がった。ただ、資本財でも個別にはまちまち。コンピューター、鉄道機材がそれぞれ約1%のマイナスとなり、小型トラック、民間航空機、船もダウン。一方、油田関連機器が2%を超える伸びである。消費財は1.06%低い。ガソリンや暖房油以外で、乗用車が1.73%落ちた。電子機器、家電、アパレルも前月比マイナス。中間財が3ヶ月ぶり、原材料は4ヶ月ぶりにそれぞれ落ちた。一方、コア部分は中間財が2ヶ月連続で伸び、原材料が3ヶ月続けて上昇。
PPIは前年比較すると6.38%下落した。前年割れは8ヶ月連続で、また1947年の調査開始以来最大の落ち込みを記録。一方、コアは2.62%上昇した。昨年3月以来の低い伸びになる。
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7月住宅着工件数は前月から1.02%減少、予想も下回る
[経済指標]
米商務省によると、7月の新規住宅着工件数は年率換算で前月比1.02%減の58万1000戸だった。3ヶ月ぶりのマイナス転落。市場予想も下回った。なお、6月の着工件数が速報の58万2000戸から58万7000戸に引き上げ。5月分は55万1000戸で従来推定の53万2000戸を上回る水準に改定となった。
市場別では、中西部を除いて軒並み減少した。北東部で16.25%と最もきつい落ち込み。西部の着工件数が1.59%、南部 1.43%それぞれダウン。中西部は12.87%、2ヶ月連続で増えた。この結果、11万4000戸と昨年10月以来の高水準を更新。前年比較だと全体で 37.73%のマイナスとなった。全ての市場で前年を下回り、北東部の58.64%が市場別で最もきつい落ち込みだ。
住宅タイプ別にみると、一戸建てが前月比1.66%増加し、49万戸となった。5ヶ月続けて前月を上回り、昨年10月以来の水準に膨らんだ。一方、5世帯以上の集合住宅は一ヶ月前から16.67%減り、4月の水準に戻った。前年比だと一戸建て22.47%、集合住宅72.13%それぞれ減少した。
先行指標となる建築許可件数は前月比1.75%減となった。住宅着工と同じく建築許可も3ヶ月ぶりに前月からダウンで、市場の予想より少ない。
南部で9.18%減り、北東部では5.17%のマイナスだった。一方、中西部の許可件数が14.13%増え、10万5000戸と昨年10月以来で10万の節目を超えた。西部は6.96%増。こちらは3ヶ月連続プラスとなって、昨年11月以来の高水準を更新。前年比較になると各市場減少し、全体で39.39% 落ちた。
住宅タイプ別の建築許可は、一戸建てが5.77%、4ヶ月連続して増えた。しかし、集合住宅に関すると、5世帯以上が26.32%落ち、2-4世帯も2割強の減少。前年比は、一戸建てと集合住宅いずれもダウンである。
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