2009年08月12日(水)
IEA、世界石油需要を上方修正
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は12日に発表した月報で、2009年度の世界石油需要を日量8,394万バレルと推定、前月から19万バレル上方修正した。2010年は日量8,525万バレルと7万バレル引き上げられた。前年比では09年が2.6%の減少、10年が 1.6%の増加となる。
世界石油生産は7月に日量8,510万バレルと前月から57万バレル増加。非OPEC産油国の2009年度の生産量は日量5,100万バレルと前月から 16万バレルの上方修正、ロシアの生産見通しが引き上げられたのが背景にある。2010年度の生産量は日量5,140万バレルと44万バレル上方修正された。OPECの7月産油量は日量2,864万バレルと前月から10万バレル減少、ナイジェリアの生産は記録的な水準まで落ち込んでいるという。イラクをのぞく11ヶ国の生産量は日量2,612万バレルと12万バレル減少した。OPECへの石油需要(call on OPEC)は2009年が日量2,770万バレルと前月から据え置き、2010年は2,780と小幅引き下げられた。
7-9月期の製油所稼働は日量7,200万バレルと前月から40万バレルの下方修正、欧州で減少傾向が続いているほか、留出油の在庫増は精製マージンの低下が背景にあるという。OCD諸国の在庫は6月時点で27億4,900万バレルと前年を5.5%上回る水準にある。欧州で原油在庫が、北米で軽質の留出油在庫が大きく積み増しされた。一方北米の原油在庫は大きく減少した。在庫は需要の61.7日分をカバー、5月の時点から増減は見られなかった。
Posted by 直