2008年06月06日(金)
新セントルイス連銀総裁、インフレ懸念から利上げの可能性も示唆
[要人発言]
セントルイス連銀のブラード総裁は6日の講演で、インフレ見通しが金融当局にとって今年後半の最大懸念になり得るとの見解を示した。ブラード総裁は物価上昇の可能性を指摘し、当局は物価安定化の環境作りに努めざるを得なくなると利上げも余儀なくされかねないことをにおわせる発言もした。
ブラード総裁は少なくとも今年前半の経済成長は非常に鈍いとしながら、年内の改善を見通した。それも金融危機や住宅市場がなお続いている中でも後半には力強い回復もあり得るとの見方。景気および物価見通しも考慮して、現行の政策金利が適正水準にあることを記し、さらなる利下げは正当化できないともコメントした。
ブラード総裁は4月1日にタカ派で知られたプール前総裁の後任として就任した。
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2008年06月03日(火)
FRB議長、目先の金利据え置きの可能性示唆
[要人発言]
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は3日の国際銀行会議で衛星を通じて講演し、当局がひとまず金利を据え置く可能性が強いことを示唆する発言をした。議長は現時点で景気がなお弱含んでいることを指摘しながら、今年後半から来年にかけての改善見通しを繰り返した。特に、今年後半には金融政策および景気刺激策、住宅市場や金融市場の改善、また海外の底堅い需要を反映して景気が上向く可能性があるとした。政策金利については当局が適正とみる水準にあり、現行の政策が経済成長と物価安定に寄与するとの見方を述べた。
議長はまた、米景気減速によるドルへの影響に言及した。議長はドル下落に伴い、輸入物価指数の上昇、さらには消費者物価指数も押し上げていることを認識。長期的には強いドルになることを見通すとしながら、足もとのインフレはもちろんインフレ期待を占ううえでドル相場を監視しており、また物価安定を狙った金融政策を運営する方針も示唆した。
Posted by 直
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