2008年08月11日(月)
米エコノミスト、2008年半ばまで鈍い景気拡大見通し・ブルーチップ
[金融・経済]
米経済ニュースレター「ブルーチップ・エコノミック・インディケーター」最新版は2007年半ばまで鈍い景気拡大の見通しを示している。エコノミスト50人の2008年経済成長率見通しは中央値で1.6%。また2009年は1.5%となった。
四半期ごとでは今年7-9月期が1.2%増、10-12月期には0.3%増と大きく伸び悩む見方である。来年の成長率見通しは1-3月期に1.1%、4-6 月期に2%。7-9月期に2.5%前後の伸びを見込んでいる。このほか、エコノミストの56%が現在景気後退もしくはリセッション入り目前とみているという。
物価については、消費者物価指数で今年4.4%上昇し、来年には2.9%伸びる見通しとなった。現行の伸び率5%からスローダウンするのを見ている格好だ。
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ベトナムコーヒー、暴風雨による被害は現時点でなし・コーヒー協会
[コーヒー]
ベトナムコーヒー協会幹部は11日、国内の主要コーヒー生産地で暴風雨による被害報告は今のところ聞かれないと述べた。地元では洪水や地滑りが発生し、コメなどがダメージを受けたと報じられている。
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フランス政府、2008/09年度軟質小麦生産見通し引き上げ
[穀物・大豆]
フランス農林水産省は11日、2008/09年度軟質小麦生産見通しを前月時点での3664万1000トンから3701 万2000トンに引き上げた。最新予測は前年比20.2%増、また過去5年平均と比べると11.8%増加の見方という。同省はこのほか、コーン生産が 1459万2000トンになるとの初回見通しを発表。前年度を0.4%と辛うじて上回り、しかし、5年平均との比較では4.9%増加の見方である。 2008/09年度の全穀物生産は前年比15.8%増の6888万2000トンと見通す。これは5年平均比較で10.8%のプラスになる。
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インド国内砂糖販売枠、8-9月分50万トン追加
[砂糖]
インド政府は11日、8月と9月の国内砂糖販売枠に50万トン追加したことを明かした。この結果、8月は従来の 90万トンから110万トンとなり、残る30万トンが9月枠にあてられる。国内の販売枠は四半期ごとに政府が設け、7-9月期は300万トンとなっていた。しかし、供給不足に伴う価格高騰、また今月終わりに祭礼シーズンを迎えていることから販売枠拡大につながった。7月は120万トンだった。
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1-3月期の産金業者ディヘッジングは126トン、前期とほぼ同じペース
[メタル]
ゴールドフィールズ・ミネラルサービス(GFMS)とソシエテジェネラルが11日に発表した4-6月期のヘッジブックによると、産金会社のヘッジ量は08年6月末現在1,880万オンス(585トン)と3月末から 406万オンス(126トン)減少した。ヘッジポジション全体の18%が減少した格好となり、1-3月期の128トン、15%から絶対量ではやや減少したものの割合としては増加している。
内訳を見ると、アングロゴールドが84トン減らしたのが目立った。また、ニュークレストマイニングとシノ・ゴールドは全てのヘッジポジションを解消した。21008年のディヘッジングは全体で300トン程度になると見られているが、ここまでに254トン削減している。年後半のディヘッジングのペースは、急速に減速することになりそうだ。
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2008年08月08日(金)
インド砂糖生産、減反と降雨不足で著しい減少見通し・ISO
[砂糖]
国際砂糖機関(ISO)は2008/09年度のインド砂糖生産が著しく減少する見通しを示した。減反、降雨不足を理由に挙げている。インドでは6-9月がモンスーンに当たり、ISOによるとこれまでのところ雨量は例年を33%下回るという。このほか、2008/09年度の輸出を200-250万トンとみており、2007/08年度の400万トンの半分にとどまる可能性を示唆している。
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パイプラインの閉鎖でアゼルACG油田は日量50万バレルの減産
[エネルギー]
業界アナリストが8日に明らかにしたところによると、BPの関係者はBTCパイプラインの閉鎖によってアゼルバイジャンのACG油田の生産が少なくとも日量50万バレルは減少していることを認めたという。
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ICO、08/09年世界コーヒー生産見通し据え置き
[コーヒー]
国際コーヒー機関(ICO)は9日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の世界コーヒー生産見通しを1億 2800万袋で据え置いた。ブラジル政府の生産見通しが4550万袋となっていることや、多くの主要輸出国でみられるドル安、生産および雇用コスト高騰、技術開発の遅れなど従来のマイナス要因を挙げて、市場関係者の一部にあるさらなる生産増加となる可能性が小さいとした。ICOによる2008/09年度生産は前年比較で8.3%増となる。なお、2007/08年度の世界生産推定を従来の1億1815万5000袋から1億1813万7000袋と僅かな修正を行った。
消費については、2006年を前回報告での1億2108万7000袋から1億2114万7000袋、2007年推定は1億 2272万6000袋から1億2440万3000袋にそれぞれ修正した。この結果、2007年には前年から2.7%増加したことになる。ICOは、多くの国で価格が上昇しているにもかかわらず、需要は依然として堅調とコメント。従来の伸びペースを維持するなら2008年には1億2650万袋になると見通した。
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独FOリヒト、2008/09年度世界小麦とコーン生産見通し引き下げ
[穀物・大豆]
独調査会社FOリヒトは8日に発表した世界穀物市場レポートで、2008/09年度の小麦生産見通しを一段と引き上げた。最新予測は前年比8.8%増の6億5760万トン。前月時点でみていた6億5460万トンを上回る。欧州連合、ロシア、米国、カナダを上方修正し、ウクライナやアルゼンチン、シリア、イランの不作を補うとの見方を示した。
コーンについては従来推定7億4410万トンから7億4660万トンに引き上げた。米国で15年ぶりの大洪水に見舞われて7月の報告では2000万トンの下方修正となったが、今回は200万トンと小幅の引き上げ。全体の見通し改定に寄与したと説明している。それでも、世界全体で生産は前年比3.1%と引き続き減少を見通している。
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4-6月期労働生産性は前期比2.21%上昇、予想下回る
[経済指標]
米労働省が発表した4-6月期の労働生産性速報値は年率換算で前期比2.21%上昇した。1-3期の伸び率2.59%(2.62%から改定)よりペースは鈍り、市場予想も下回っている。単位労働コストは1.34%上昇。4四半期連続の前期比プラスだが、この間で最も低い伸びとなった。生産伸び率は 1.66%で、前期の0.91%より高い。一方、労働時間は0.54%低下した。これは1-3月期に1.63%のマイナスだったのから下げ渋り、3四半期ぶりの小幅ダウンである。
製造業の生産性が1.44%低下した。前期比マイナスは2006年1-3月期以来であり、下げ率ではさらに遡る 2003年10-12月期以来の大きな落ち込みだ。非耐久財は0.70%上昇したが、耐久財で3.52%落ち、これは1990年10-12月期以降みることのなかった大幅ダウンである。製造業全体で生産、労働時間がそれぞれ5.53%、2.09%のマイナス。一方、単位労働コストは6.12%と2006年 10-12月期以来の高い伸びだった。
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