2008年08月26日(火)
FOMC、物価よりも景気減速を懸念・議事録
[金融・経済]
米連邦準備理事会(FRB)が26日に発表した8月5日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録は、メンバーの間で向こう数ヶ月間の物価上昇よりも景気減速が進むのを懸念する空気が強まっていたことを明らかにした。2008年の経済活動はこのまま低調との見通しでほぼ一致し、全てのメンバーが景気の下振れリスクが残ることを認識したという。さらに、資金調達のコストや融資環境が厳しくなっていることを考慮して現行の政策金利はとりわけ低いわけでないと判断するに至ったことを記している。
FOMCが5日の会合後に発表した声明では、景気の下振れリスクが残るとの見解を保つとともに、6月の声明で取り入れたリスクがやや後退との文言を削除していた。本日の議事録は当局の慎重な景況感が戻ったことを裏付ける。議事録によると、FOMCは4-6月期の経済に景気刺激策や輸出需要の拡大などの貢献があったことを指しながら、最近の経済指標は目先の家計支出鈍化、輸出需要の後退の可能性を示唆しているとの見解に至った。この結果、今年は潜在的な成長率を下回ったままで終わるとの見通しが優勢だった。
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「グスタフ」はカテゴリー1のハリケーンに発達
[天候]
ナショナルハリケーンセンターによると、25日にドミニカ共和国の南方海上で発生した熱帯性暴風雨「グスタフ」は26 日、カテゴリー1のハリケーンに勢力を拡大した。米東部11時現在ハイチのポート・オー・プリンスの南方50マイル(80km)の海上にあり、時速9マイル(15km)という非常にゆっくりとした速度で北西に向かって進んでいる。中心付近の最大風速は時速90マイル(秒速40.2m)、今後更ハイチ上陸後に勢力がやや弱まる可能性はあるものの、その後再び海上に出た後は再び勢力を強めるものと予想されている。
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7月新築住宅販売は前月比2.39%増、予想は下回る
[経済指標]
米商務省によると、7月の新築一戸建て住宅販売は年率で前月比2.39%増の51万5000戸となった。6月の販売件数が速報段階での53万戸から50万 3000戸に改定となり、このため7月は3ヶ月ぶりのプラス転換。市場予想は下回った。なお、5月の販売件数も従来推定53万3000戸から51万 4000戸に改定となっている。
市場別での販売はまちまちである。北東部で38.89%と大幅増加となり、50万戸は1月以来の高水準。西部では9.91%増え、こちらは3ヶ月ぶりの高水準だ。一方、中西部の販売が8.22%減の6万7000戸だった。これは1991年1月に遡る低水準。南部で2.47%のマイナスとなり、27万6000戸は1995年4月以来の最小規模となる。前年比較では全国あわせて35.30%減少した。西部で 42.72%落ち込み、中西部と南部も全体以上のマイナスとなったが、北東部の販売だけが前年を4.17%上回った。
住宅ストックが前月比5.24%減の41万6000戸となった。15ヶ月連続ダウンで、 2004年10月以来の低水準。住宅ストックは10.1ヶ月分に相当し、前月の10.7ヶ月(修正値)から2月以来の水準に下がった。販売価格は中間値で前年比6.30%下落して23万700ドル。平均値は前年より4.07%低い。
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2007/08年度英国小麦輸出、前年比3割減・HGCA
[穀物・大豆]
英穀物局(HGCA)は26日、6月に終わった2007/08年度の小麦輸出が前年比30%減少して150万トンだったと発表した。スペインとポルトガルではそれぞれの生産改善に伴い英国からの買い付け需要減少となったことが背景にあるという。当局データによると、スペイン向け出荷は国別で最も多かったが、それでも62%減の44万9836トンだった。ポルトガル向けは39%減の18万5364トンとしている。
スピンとポルトガルへの輸出ダウンの一方で、欧州連合以外への出荷は伸びたと伝えている。特に来たアフリカからの需要が増え、モロッコ向けは前年度の 5250トンから6万4741トン、アルジェリア向けは19トンから2万407トンにそれぞれ激増。前年度はゼロだったチュニジアには5万2500トン売却したという。
輸入は前年から49%増えて140万トンだったという。
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OPECは総会で生産量を据え置く、リビア国営石油代表
[エネルギー]
リビアのガーネム国営石油代表は26日、ダウジョーンズの電話インタビューに答え、OPECは9月に開かれる総会で生産枠を現在の水準に据え置くとの見方を示した。市場が供給過剰になっている恐れは高いものの、現在の価格水準から考えると現状維持の可能性が高いという。またリビアは5月に起こった油田の掘削事故の影響で依然として日量4万5,000バレルの生産が止ったままの状態にあり、現在の生産量は日量175万バレルにとどまっているという。
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2008年08月25日(月)
OPECの8月産油量は前月から45万バレル増加、ペトロロジスティクス
[エネルギー]
タンカー調査サービスのペトロロジスティクスが22日に明らかにした速報データによると、8月のOPEC産油量は日量 3,295万バレルと前月から45万バレル増加した。イランの生産が7月の日量365万バレルから405万バレルに増えたほか、アンゴラの生産も6万バレル増加し207万バレルとなった。サウジの生産は日量945万バレルと2万バレル減少した。
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7月中古住宅販売は前月比3.09%増、予想上回る
[経済指標]
全米不動産協会が一戸建てとコンドミニアムあわせて算出した中古住宅販売は7月に年率換算で前月比3.09%増の500万戸となった。2月以来の高水準で、市場予想も上回った。なお、6月の販売件数は速報段階での486万戸から485万戸に下方改定である。
7 月の販売は西部で9.71%増え、113万戸とこの一年間で最大の規模となる。北東部で5.88%のプラス、中西部は0.90%増だった。南部だけが 0.54%減少し、3ヶ月連続マイナス。前年比較すると全体で13.19%減った。西部は前年を0.86%上回り、ほかの市場で揃って1割を超える落ち込みだ。
住宅ストックは前月比3.87%増の466万9000戸だった。販売以上の増加のためにストック/販売比率は11.2ヶ月で、これは4月に記録した過去最高である。販売価格は中央値で21万2400ドルだった。前年同月と比べて7.09%下落。西部で22.21%と大きく落ちた。北東部と南部も前年割れ。ただし、中西部は1.04%上昇。平均値にすると全ての市場が前年より低い。
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2008年の台湾大豆輸入、コスト高騰背景に前年比8%減の可能性
[穀物・大豆]
台湾の大豆圧搾大手TTETユニオンの幹部は25日、今年の台湾によるコーン輸入が前年比8%減少する可能性があるとの見方を示した。圧搾業者は輸入コストの高騰分を全面的に顧客に転嫁できず、この結果、需要も薄れているという。
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ベトナムの8月コーヒー輸出は前年比33.6%増、統計局
[コーヒー]
ベトナム統計局が25日に発表したデータによると、同国の8月コーヒー輸出は前年同月比33.6%増の6万トン(100 万袋)と推定される。前月の輸出は7万トンから6万5000トンに下方修正した。昨年10月に始まった07/08年度の累計は8月時点で94万9000トン(1580万袋)となり、前年同期を18.1%下回る。
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中国の08年上半期金生産は前年比5.63%増
[メタル]
中国金協会が22日に明らかにした最新データによると、同国は今年上半期に前年比5.63%増となる129.089トンの金を生産した。6月単月では23.468トンとなるが、前年との比較は発表されていない。
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