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2008年08月15日(金)

ザルニコフ、08/09年度砂糖市場の330万トン供給不足見通す
 [砂糖]

商社ザルニコフは15日、2008/09年度の世界砂糖需給初回見通しを発表し、330万トンの供給不足になるとした。同社は2007/08年度に1100万トンの供給過剰と推定しており、また5月終わりの報告で2008/09年度について暫定ベースで160万トンの供給過剰をみていた。この結果、同社は需給逼迫が著しく進むのをみている格好となる。

生産を前年比4.6%減の1億6410万トンと見越しており、このうちインドは前年から500万トン減って2391万トンを予想した。小麦などの乗り換えに伴う砂糖きびの減反を理由に挙げている。生産最大のブラジルは前年比ほぼ横ばいの3350万トンを見通す。

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コロンビア、トラック運転手のストがコーヒー輸出に影響
 [コーヒー]

コロンビアで、トラック運転手のストによる影響がコーヒー輸出に出ていることが報じられた。コロンビアコーヒー輸出協会(Asoexport)幹部の推定では、現在港に到着するコーヒーは週当たり約2万袋だけ。コーヒー局(Fedecafe)データで昨年8月に週当たり約 3万袋となっていたのを大きく下回る。Asoexport幹部は、運送に応じる運転手が見当たらないという。また、Fedecafe広報は、今週、1万 5000袋のコーヒーを港に送ったとコメント。

ストはトラック運転手組合が運送会社による支払いを徹底させるように政府に申し立てているのに伴って7月末にスタートした。なお、組合は政府代表と13日に話し合いを行ったが、合意には達しなかったと地元紙が伝えている。

Posted by 直     

8月NY連銀指数は予想外のプラス転換、7ヶ月ぶりの水準に
 [経済指標]

ニューヨーク連邦準備銀行が発表した8月の製造業景況感指数は2.77となった。前月のマイナス4.92から上がり、4ヶ月ぶりにゼロを超えた。また、水準的には1月以来の高さで、市場予想も上回っている。もっとも、調査の内訳はまだら模様。

在庫が昨年10月以来で増加に転じた。8月は5.62となり、これは昨年4月以来の高水準でもある。雇用はマイナス4.49。2ヶ月連続してゼロを下回ったが、前月のマイナス6.32より高く、減少ペースの鈍化を意味する。週平均労働時間は1.12で、3ヶ月ぶりにプラス圏に回復。

一方、新規受注が前月の8.27からマイナス2.20、出荷が13.54からマイナス0.86にそれぞれ下がった。受注残はマイナス8.99。5ヶ月連続して縮小基調を続けたことを示す水準である。納期も3ヶ月続けてゼロを下回ってマイナス3.37だった。

物価については、生産コストを示す支払い指数が65.17となった。前月の77.89よりダウンで、4月以来の低水準。販売価格を表す受取り指数は前月の32.63から僅かに下がって32.58。いずれの指数も前月に調査史上最高を更新してから上昇一服した格好である。

6ヶ月先の期待指数が34.58になった。7月に15.55と2001年10月以来の低水準を更新したが、8月は今年最高に上がった。新規受注が47.29と 2006年2月以来の高水準となり、出荷は45.37でこれは昨年10月以来の高水準だ。在庫は3.37。2月以来のプラス圏となった。雇用が前月の 10.62を上回る14.71。設備投資は14.61と前月の11.58から上昇したが、テクノロジー投資は5.62と3ヶ月ぶりの水準に低下した。

物価見通しについては、支払いが69.66で、前月に74.74と2005年9月以来の高水準だったのからダウンとなった。反面、受取りは52.81と2001年7月の調査開始から初めて50を超えた。

Posted by 直     

OPEC、世界石油需要推定を08年、09年度とも小幅上方修正
 [エネルギー]

石油輸出国機構(OPEC)は15日に発表した月報で、世界石油需要推定を08年度、09年度共に前月から9万バレル上方修正した。米国の需要は引き続き引き下げ傾向にあるものの、太平洋地域のOECD諸国の見通しが上方修正されたほか、旧ソ連をはじめ新興国でまんべんなく引き上げられたのが背景にある。前年からの伸びは08年度が8万バレル(0.09%)、09年度が90万バレル(1.04%)となっている。

非OPEC諸国の産油量は 08年度が前月から3万バレル、09年度が1万バレルと小幅ながら引き上げられた。欧州の生産引き上げが目立った一方、南米と旧ソ連邦の生産推定は引き下げとなった。OPECの7月産油量は日量3,264.3万バレルと前月から23.5万バレル増加。サウジの生産が16.3万バレル、イラクが5.3万バレル増えるなど、ベネズエラとリビアを除くほとんどの国で増産となった。OPECへの石油需要(Call on OPEC)は08年が日量3,205万バレル、09年が3,133万バレルとそれぞれ前月から10万バレル、9万バレル引き上げられた。

Posted by 直     

2008年08月14日(木)

ストラテジーグレイン、EU穀物生産見通し一段と引き上げ
 [穀物・大豆]

ストラテジーグレインは14日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の欧州連合(EU)穀物生産見通しを一段と引き上げた。最新予測は前年比17.0%増の2億9970万トン。前回報告での2億9670万トンから300万トン上方修正した。

個別でも軒並み上方修正したが、特に目立つのが小麦の改定である。1億3170万トンから1億3390万トンに変え、これは前年比19.9%増加の見方。西欧での生産アップが背景にあるという。ただし、地域間でたんぱく質比率に開きがあり、品質はまちまちとコメント。7月の雨がフランス北部やドイツ、英国の作柄に影響を及ぼす可能性があるともレポートした。

コーンについては前年から24.6%増えて5970万トンと見込んでいる。前回報告での推定から100万トンの引き上げである。しかし、イールドは目先の天気次第とも述べた。

Posted by 直     

インドネシア、砂糖自給国への転換目標達成に近づく・地元協会
 [砂糖]

インドネシア砂糖協会は14日、2009年までに砂糖自給国に転じる目標を達成する可能性が強まっていることを示唆した。協会幹部によると、2008年の作付が前年比8.5%増の44万5000ヘクタールになった。生産は270万トンになると見通しており、これは年間消費300万トンをやや下回るだけという。政府は2009年に45万ヘクタールの増反を計画している。


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7月消費者物価指数は前月比0.82%上昇、予想大きく上回る
 [砂糖]

米労働省が発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.82%上昇した。6月に2005年9月以来となる1.06%上昇からはややスローダウンとなったが、それでも市場予想を上回っている。

エネルギー価格が 3.95%のプラスで、このうち、ガソリンは4.11%上昇。いずれも、前月より低い伸びである。反面、ガス・電力は4.03高く、前月以上の伸び率を記録した。エネルギーとともに変動の激しい食品価格は0.90%アップで、年初からの最高水準である。食用油が2%を超える値上がりとなり、食肉から野菜・果物、穀物、乳製品と広範囲にわたって1%以上上がった。

エネルギーと食品を除いたコア指数は0.33%上昇した。前月の0.32%とほぼ同水準の伸び率である。コア指数もまた市場が見越していたより高い。アパレルが1.24%上がり、前月にほぼ横ばいだったのから値上がりが進んだ。特に婦人服や靴の価格上昇が顕著である。レクレーションが0.38%と前月の2倍を超える値上がりとなり、新車、教育も前月以上の上昇。一方、家賃が 0.29%、宿泊料金0.68%それぞれ上がり、前月から伸び悩んだ。航空運賃も6月に4%強高かったのが1.27%上昇にとどまった。

CPIは前年同月に比べて5.52%上がり、これは1991年1月以来の大幅上昇となる。コア指数は2.51%上がり、1月時点での前年比伸び率2.47%を上回って今年最高を更新した。

Posted by 直     

失業保険申請件数は前週から1万件減少、予想は上回る
 [経済指標]

米労働省が発表した9日までの週の失業保険新規申請件数は45万件となった。前週を1万件下回り、5週間ぶりの減少である。それでも、申請件数はこれで4 週続けて労働市場の不振サインとなる40万台。市場予想と比べても高い。また、前週分が速報段階での45万5000件から46万件に改定となった。

労働省は引き続き6月に議会が承認した失業保険の更新期間延長に伴って新規申請する向きが大きく増えことを申請件数が高水準で推移している理由に挙げている。しかし、レイオフの増加にも認識を示していることが報じられている。

雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は44万500件だった。報道によると2002年4月以来の高水準。前週時点での42万1000 件(修正値)を上回った。

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