2008年06月26日(木)
IGC、08/09年度小麦生産推定を引き上げ、コーンは引き下げ
[穀物・大豆]
国際穀物理事会(IGC)は26日に2008/09年度世界小麦生産見通しを発表し、前月時点で見越していた6億5000万トンから6億5800万トンに引き上げた。前年比5000万トン、8.2%増加の見方である。中国、旧ソ連、米国、ブラジル、インドの生産増加を見越しているという。特に、米国は大雨でも冬小麦が19978年以来の高水準の見方と指摘。張る小麦の改善も予想している。欧州連合も前年比プラスを見るものの、一部では多雨による品質低下の懸念があるとコメント。アルゼンチンでの作付はダウンだが、オーストラリアでは降雨に恵まれて増反の可能性があるとした。なお、2007/08年度の生産推定は6040万トンから6080万トンに上方修正。
2008/09年度の世界小麦消費を200万トン上方修正して前年比3.6%増の6億 3400万トンとした。期末在庫は1億3100万トンから1億4300万トンに引き上げた。中国での生産見通し上方修正が主因という。前年度の1億 1900万トンを大きく上回る。
2008/09年度世界コーン生産見通しは前回報告での7億6300万トンから7億5600万トンに引き下げた。前年比は3000万トン、3.8%減少の見方。米国の生産について中西部の洪水による作付の遅れから1700万トン下方修正したという。ただ、具体的な被害はまだ不明とも記す。ほかの主要生産国tについては改善見通し。中国の大幅上昇修正、またアルゼンチンも価格上昇を背景に作付意欲が高まるのを見込んでいる。
IGCは、コーン消費を400万トン引き下げて7億8600万トンとしたが、前年比較は0.5%と小幅ながらもプラスの見方を維持している。期末在庫は前年度の1億2200万トンに対して9700万トンと予想。前回報告での9500万トンより高めにみている。
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2008年06月25日(水)
インド、コーン輸出規制検討・地元紙報道
[穀物・大豆]
インド経済紙は25日、政府が国内価格の上昇を抑制するためにコーン輸出の規制を検討していると報じた。計画では国営商社を通じての出荷に限定させることになっている。同紙によると、地元の需要増加や米国生産地帯での洪水によって価格が上がっており、インドの家禽産業および澱粉メーカーからはここ数ヶ月間輸出禁止を要請する声が高まっている。
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ブラジル、大豆生産に最低40億レアルの支援必要・地元農業顧問
[穀物・大豆]
ブラジル農業顧問アグロコンサルトの幹部は24日、2008/09年度の国内大豆生産において政府や金融機関が最低40 億レアル(25億ドル)の農家支援を設ける必要があるとの見方を示した。飼料や農薬を中心とする生産コストの高騰を理由に挙げており、最大生産地マット・グロッソ州では1ヘクタールにつき2007/08年度を60%上回る964レアルになる見通しという。しかし、収入は前年比16%増にとどまるとみられ、経済的な支援なしでは作付が事前見通しの2220万ヘクタールを達成することはないともコメントしている。
Posted by 直
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