2008年06月12日(木)
2008/09年度世界砂糖、100-200万トンの供給不足見通し・ISO
[砂糖]
国際砂糖機関(ISO)は12日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の世界砂糖市場では100万トンから 200万トンの供給不足になるとの見通しを示した。2007/08年度が800万トンの供給過剰と推定しているのから急速に需給が逼迫する見方である。公式見通しは8月終わりに明らかにするという。
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米下院金融サービス委、金融規制改革向けて公聴会開催へ
[金融・経済]
米下院金融サービス委員会のフランク委員長は12日、金融市場の規制改革に向けて公聴会を開くと発表した。経営難に陥ったベア・ターズへの支援が規制システムに問題があることを示すと指摘し、次の危機対応のために討議する意向とコメントしている。7月から秋にかけてベア・スターンズ救済への当局関与を見直し、これに伴い公聴会を開催という。フランク委員長は米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長やガイトナー・ニューヨーク連銀総裁の出席を求めていることも明かした。
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ストラテジーグレイン、08/09年度のEU穀物生産見通し引き上げ
[穀物・大豆]
ストラテジーグレインは12日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の欧州連合(EU)穀物生産見通しを2億 8910万トンから2億9130万トンに引き上げた。前年比13.9%増加の見方。ただ、生産見通しは天候次第ともいう。直近調査ではドイツ北部、スカンジナビア、ポーランド西部やバルト海諸国の降水量が平年を25%下回り、イールドに影響を及ぼすと指摘。しかし、スペインやフランスなど西欧では降雨でイールド改善とコメントしている。
作物別では、最も規模の大きい軟質小麦の生産見通しを1億2830万トンから前年比15.4%増の1億2900万トンに修正した。コーンは前年から21.9%のプラスとなる5840万トンを見込む。やはり、前回報告での5760万トンから引き上げた。
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5月小売売上は前月比1.02%増、予想大きく上回る
[経済指標]
米商務省によると、5月の小売売上高は前月比1.02%増加した。6ヶ月ぶりの高い伸びで、市場予想も大きく上回った。景気対策の一つである税金還付が寄与し、項目別にみても売上高は軒並みプラス。その中でも特に伸び率が目立ったのが建築資材・造園で2.43%。総合小売は1.21%増え、デパートに限っても0.83%アップした。通信販売など無店舗販売は1.59%増。
ガソリンスタンドが2.57%増加した。自動車および自動車部品は0.35%のプラス。自動車関連を除いて1.18%増と全体以上の伸びとなり、ガソリンと自動車関連ともに除いても全体とほぼ同水準の伸び率である。
なお、4月の売上高は速報段階で0.19%減だったのが0.41%増に改定となった。
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ICO、08/09年世界コーヒー生産見通し据え置き
[コーヒー]
国際コーヒー機関(ICO)は12日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の世界コーヒー生産見通し1億 2700万袋で据え置いた。2007/08年度の生産は1億1689万4000袋と従来推定からほぼ修正なし。このため2008/09年度は前年比 8.6%増の見方を維持した格好でもある。
ICOは生産面から2008/09年度の価格上昇見通しを示しており、これはブラジルが生産増加でも国内消費を満たし、また2009/10年度に見込まれる生産減少に備えた在庫積み増しの必要があることを理由に挙げた。また、ほかの生産国についても、需給バランスを保つのに寄与する程度との見方を示唆。このほか、輸出国で生産コストや人手不足の問題が続いていることを取り上げている。
消費については、2006年を前回報告での1億2051万6000袋から1億2083万9000袋、2007年推定は1億2234万2000袋から1億 2264万3000袋にそれぞれ修正した。近年の年平均約2%像のペースを維持することを前年低に2008年に1億2500万袋、2009年に1億 2700万袋に増えるとの前回のシナリオを繰り返している。
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石油価格は100ドルに落ち着くべき、ベネズエラ大統領
[エネルギー]
ベネズエラのチャベス大統領は11日遅くに行ったTV演説で、石油価格は1バレル100ドル近くに落ち着くべきで、現在はその水準をやや超えているとの認識を示した。投機的な動きとドル安の進行が価格上昇をもたらしており、誰に対してもドルを持つようにとを推奨しないと述べた。
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2008年06月11日(水)
米景気全般に低調なまま・FRBベージュブック
[経済指標]
米連邦準備理事会(FRB)は11日に発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、4月終わりから5月にかけて米景気全般に低調なままだったとの見解を示した。12地区連銀の3行が経済活動の不振あるいは縮小を伝え、4行は伸び悩みと評価。フィラデルフィア、クリーブランド、アトランタ、セントルイス、サンフランシスコの5行は横ばいと報告したことを記している。
本日発表のベージュブックは6月2日前に収集した情報データをもとにリッチモンド連銀が取りまとめた。
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ブラジル政府コーヒー在庫、4月末時点で52.5万袋と過去最低
[コーヒー]
ブラジル農務省商品供給公社(CONAB)のアナリストは11日、政府のコーヒー在庫が4月30日時点で52万5000袋となり、過去最低を更新したことを明かした。また、政府が在庫積み増しの予定はないことも指摘している。
同氏は、2008/09年度の収穫増加見通しからとりあえず現状の在庫取り崩しは問題ないという。ただ、2009/10年度について生産が平年並みの2割減となり、また世界消費の増加基調が続くとなると情勢懸念が浮上しかねないと述べた。
同氏によると、1976年に1150万袋あったのが、2004年に430万袋、2005年に320万袋、2006年に190万袋にそれぞれ縮小し、2007年には70万袋になった。
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仏穀物局、07/08年度軟質小麦期末在庫見通し引き下げ
[穀物・大豆]
仏穀物局(ONIGC)は11日に発表した2007/08年度の国内穀物レポートで、軟質小麦の期末在庫見通しを下方修正した。前月の報告では323万6000トンとしていたのを309万4000トンに引き下げ。輸出を欧州連合(EU)圏内向けと県外向けをそれぞれ10万トン引き上げ720万トン470万トンとしたためという。
ただし、出荷見通しの上方修正でも前年比較すると圏内向けが14.3%、圏外向けは13.9%それぞれ減少。在庫見通しも前年度から22.2%増と大幅積み増しの見方に変わらない。生産推定は前年比7.5%減の3078万5000トンで据え置いた。
コーンについても、輸出見通しをEU向けで8万トン引き上げて前年比18.9%減の450万トンと修正した。圏外向けは前回報告より2万トン多い18万トンで、前年比は78.2%増の見方である。期末在庫見通しは297万 1000トンから281万9000トンに下方改定し、しかし前年度の191万5000トンから積み増し見通しは同じ。生産推定は前年比7.5%減の 3078万5000トンを維持した。
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2007/08年度インド砂糖生産、前年比7%減見通し・組合幹部
[砂糖]
インドの製糖所組合幹部が今年度の砂糖生産について前年度を7%下回る2620万トンとの見通しを示したことが伝えられている。同氏によると、5月末時点での生産が一年前より6%少ない2540万トンで、これは圧搾が遅れたため。タミルナードゥ州とカルナータカ州ではまだ砂糖きびの在庫が残っていることから、年度末の9月終わりまでにさらに80万トンから100万トンの砂糖生産を見込んでいるという。
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2007年末の世界石油埋蔵量は前年から小幅減少、BP
[エネルギー]
BPは11日に発表した年次統計で、2007年度末の世界の確認埋蔵量を1兆2,379億バレルと推定、前年の1兆 2,950億バレルから小幅ながら減少した。上位国ではサウジが2,642億バレル、イラン1,384億バレル、イラク1,150億バレル、クウェート 1,015億バレル、UAE978億バレル、ベネズエラ870億バレル、ロシア794億バレルとOPEC諸国が上位のほとんどを占めている。2007年度の世界石油生産は日量8,153.3万バレルと前年比で0.2%減少、石油需要は8,522.0万バレルと1.1%増加した。
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