2008年06月13日(金)
ブエノスアイレス取引所、08/09年度小麦作付け見通し引き下げ
[穀物・大豆]
アルゼンチンのブエノスアイレス穀物取引所は6日に発表した週次報告で、2008/09年度の小麦作付推定を引き下げた。乾燥による影響を理由に挙げており、最新予測は前年比12.7%減の480万ヘクタール。従来は510-540万ヘクタールを見通していた。取引所によると13日時点で100万ヘクタールの作付けが終わり、比率にして20.8%。前年同期より6.4ポイント低いという。
2007/08年度大豆の収穫は前週から0.7ポイント上がって99.3%終わったと報告した。同コーンの収穫は88.9%終了。この一週間で4ポイント上がり、一年前に比べて1.6ポイント上回る。
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サウジ、エネルギー会議で日量1,000万バレル目での増産を表明か
[エネルギー]
中東経済研究所(MEES)は13日に発表したレポートで、サウジが22日に同国のジッダで開かれるエネルギー会議において大幅な増産方針を表明するとの見通しを示した。エネルギー会議は石油生産国や消費国に加え、投資銀行なども参加して最近の石油価格高騰の問題について話し合われる予定だが、この席で銅過去は生産量を現行の日量945万バレルから1,000万バレルまで引き上げる意向を示すという。
この報道についてあるOPEC関係者は、実際にそれだけの需要があるのかは不明ながら、世界最大の産油国が増産を通じて価格安定に強い意欲を示すことで、心理的に市場を落ち着かせる効果はあるかもしれないと述べている。
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5月の米差し押さえ件数、前月比7.3%増加
[金融・経済]
米不動産情報のリアルティトラックが13日に発表した月次レポートによると、5月の差し押さえ件数は26万1255件となった。前月比7.3%増加。前年同月との比較では48.3%多い。リアルティトラックによると、これで3ヶ月続けて増加し、また前年比較で増えたのは 29ヶ月連続。5月は483世帯につき1世帯の割合で差し押さえとなり、2006年の調査開始から2ヶ月連続の過去最高更新ともいう。
リアルティトラック幹部は、適用金利の切り替えがまださらに増える見通しであることを指摘し、このため今秋まで差し押さえがピークを超える可能性は小さいことを示唆している。
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5月消費者物価指数は前月比0.65%上昇、予想やや上回る
[経済指標]
米労働省が発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.65%上昇した。昨年11月以来の高い伸びで、市場予想も上回る。主因はエネルギー価格の高騰。5月は4.41%上がり、やはり6ヶ月ぶりの大幅上昇である。ガソリンが5.72%高、ガス・電力は2.29%アップ。エネルギーとともに変動の激しい食品価格は0.31%上昇となった。前月に0.92%と1990年1月以来の高い伸びを記録したのからひとまずスローダウンである。
エネルギーと食品を除いたコア指数は0.20%上がり、これは今年2番目の高い伸びだ。ただし、事前予想の範囲内で、また個別ではまちまち。最も上昇が進んだのが航空運賃。3.25%のプラスで約6年ぶりの高い伸びだった。通信も0.31%と前月を上回る上昇率。しかし、医療費は前月と同水準の0.15%上昇。教育は0.41%高で前月より伸びは低い。また、新車は前月に0.19%上がったのが0.06%のマイナス転落。アパレルも4月の0.46%上昇だったのに対して5月は0.27%下落。
CPIは前年同月に比べて4.08%上がり、コア指数が2.31%上昇した。いずれの指数も前月時点での前年比伸び率を上回った。
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OPEC、08年度の世界石油需要を7万バレル下方修正
[エネルギー]
石油輸出国機構は13日に発表した月報で、2008年度の世界石油需要を日量8,688万バレルと推定、前月から7万バレル下方修正した。OECD加盟国の需要を12万バレル引き下げる一方、アジア諸国や南米、旧ソ連邦の需要はそれぞれ小幅ながら引き上げられた。非OPEC諸国の供給は日量5,013万バレルと5万バレルンオ下方修正。5月のOPEC生産は日量3,219.4万バレルと前月から34.3万バレル増加。サウジが15万バレル増えたほか、イラクが9.4万バレル、ナイジェリアが6.5万バレル増加した。イランの生産は3.1万バレル減少した。2008年度のOPECに対する石油需要(Call on OPEC)は日量3,182万バレルと2万バレル引き下げられた。
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2008年06月12日(木)
2008/09年度世界砂糖、100-200万トンの供給不足見通し・ISO
[砂糖]
国際砂糖機関(ISO)は12日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の世界砂糖市場では100万トンから 200万トンの供給不足になるとの見通しを示した。2007/08年度が800万トンの供給過剰と推定しているのから急速に需給が逼迫する見方である。公式見通しは8月終わりに明らかにするという。
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米下院金融サービス委、金融規制改革向けて公聴会開催へ
[金融・経済]
米下院金融サービス委員会のフランク委員長は12日、金融市場の規制改革に向けて公聴会を開くと発表した。経営難に陥ったベア・ターズへの支援が規制システムに問題があることを示すと指摘し、次の危機対応のために討議する意向とコメントしている。7月から秋にかけてベア・スターンズ救済への当局関与を見直し、これに伴い公聴会を開催という。フランク委員長は米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長やガイトナー・ニューヨーク連銀総裁の出席を求めていることも明かした。
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ストラテジーグレイン、08/09年度のEU穀物生産見通し引き上げ
[穀物・大豆]
ストラテジーグレインは12日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の欧州連合(EU)穀物生産見通しを2億 8910万トンから2億9130万トンに引き上げた。前年比13.9%増加の見方。ただ、生産見通しは天候次第ともいう。直近調査ではドイツ北部、スカンジナビア、ポーランド西部やバルト海諸国の降水量が平年を25%下回り、イールドに影響を及ぼすと指摘。しかし、スペインやフランスなど西欧では降雨でイールド改善とコメントしている。
作物別では、最も規模の大きい軟質小麦の生産見通しを1億2830万トンから前年比15.4%増の1億2900万トンに修正した。コーンは前年から21.9%のプラスとなる5840万トンを見込む。やはり、前回報告での5760万トンから引き上げた。
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5月小売売上は前月比1.02%増、予想大きく上回る
[経済指標]
米商務省によると、5月の小売売上高は前月比1.02%増加した。6ヶ月ぶりの高い伸びで、市場予想も大きく上回った。景気対策の一つである税金還付が寄与し、項目別にみても売上高は軒並みプラス。その中でも特に伸び率が目立ったのが建築資材・造園で2.43%。総合小売は1.21%増え、デパートに限っても0.83%アップした。通信販売など無店舗販売は1.59%増。
ガソリンスタンドが2.57%増加した。自動車および自動車部品は0.35%のプラス。自動車関連を除いて1.18%増と全体以上の伸びとなり、ガソリンと自動車関連ともに除いても全体とほぼ同水準の伸び率である。
なお、4月の売上高は速報段階で0.19%減だったのが0.41%増に改定となった。
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ICO、08/09年世界コーヒー生産見通し据え置き
[コーヒー]
国際コーヒー機関(ICO)は12日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の世界コーヒー生産見通し1億 2700万袋で据え置いた。2007/08年度の生産は1億1689万4000袋と従来推定からほぼ修正なし。このため2008/09年度は前年比 8.6%増の見方を維持した格好でもある。
ICOは生産面から2008/09年度の価格上昇見通しを示しており、これはブラジルが生産増加でも国内消費を満たし、また2009/10年度に見込まれる生産減少に備えた在庫積み増しの必要があることを理由に挙げた。また、ほかの生産国についても、需給バランスを保つのに寄与する程度との見方を示唆。このほか、輸出国で生産コストや人手不足の問題が続いていることを取り上げている。
消費については、2006年を前回報告での1億2051万6000袋から1億2083万9000袋、2007年推定は1億2234万2000袋から1億 2264万3000袋にそれぞれ修正した。近年の年平均約2%像のペースを維持することを前年低に2008年に1億2500万袋、2009年に1億 2700万袋に増えるとの前回のシナリオを繰り返している。
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石油価格は100ドルに落ち着くべき、ベネズエラ大統領
[エネルギー]
ベネズエラのチャベス大統領は11日遅くに行ったTV演説で、石油価格は1バレル100ドル近くに落ち着くべきで、現在はその水準をやや超えているとの認識を示した。投機的な動きとドル安の進行が価格上昇をもたらしており、誰に対してもドルを持つようにとを推奨しないと述べた。
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