2008年06月04日(水)
インフォーマ、2008年米冬小麦生産引き上げ
[穀物・大豆]
米有力アナリストのインフォーマ・エコノミクスが 2008年米冬小麦生産について18億4800万ブッシェルと見ていることが報じられた。先月初め時点での推定17億4700万ブッシェルから上方修正した模様。また、米農務省(USDA)が見込む17億7800万ブッシェルも上回る。最新推定は前年比較で21.9%増。
市場情報によると、インフォーマは硬質赤色冬小麦をUSDAの推定10億1100万トンより多い10億7300万ブッシェルとみている。5月時点でみていたのは9億 9000万ブッシェルだった。また、軟質赤色冬小麦は5億6400万ブッシェルで、やはり従来の5億3500万ブッシェル、USDA推定5億5100万トンいずれも超える見方になったようだ。白色冬小麦だけは2億1100万トンとUADAによる2億1500万トンより少なく見積もっている。なお、USDA は10日に最新需給報告発表を予定している。
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5月ISMサービスは51.7に小幅低下、予想は上回る
[経済指標]
米供給管理協会(ISM)によると、5月の非製造業(サービス)NMI指数は51.7となった。4月の52.0よりやや低いが、同指数が今年1月に算出開始となって2ヶ月連続で50を超えている。ビジネス指数は53.6。前月の50.9を上回り、昨年12月以来の高水準である。
新規受注が 53.6と年初来最高となった。また輸出用受注も前月に48.5と2ヶ月ぶりに縮小を表す水準だったのが54.0に上昇。しかし、受注残は50.0から 49.0に下がった。4月に昨年9月から続いていた50割れが止まったのが、再び節目を下回った。雇用も前月の50.8より低い48.7で、縮小傾向に戻った格好となる。在庫は54.0と昨年8月以来の高水準だった。
価格指数は前月の72.1から77.0に上がった。2009年5月以来の高水準。ISMは、2ヶ月連続の非製造活動拡大を記しながら、景気の不透明感とあわせてコスト高騰が業界の懸念になっていることも指摘。農業関連、ホテル・外食サービスなどからのエネルギー価格の上昇による影響を訴える声も伝えている。
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ウクライナ春穀物作付完了、事前予想を2%上回る・農務省
[穀物・大豆]
ウクライナ農務省は4日、国内の春穀物作付が完了したことを発表した。同相データによると、作付は3日時点で754万9000ヘクタールとなり、事前予想を2%上回った。コーンは251万ヘクタールで、やはり当初見越してたより9%大きいという。
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5月ADP民間雇用数は前月から4万人増、予想外のプラス
[経済指標]
米雇用サービスADPによると、5月の非農業部門民間雇用数は前月比4万人増加した。3ヶ月連続プラスとなり、1月以来の大幅プラス。市場予想も上回っている。また、3月の雇用が速報段階での1万人増から1万3000人増に上方修正となった。
5 月の雇用をセクター別でみると、鉱業、建設含む製造業は3万7000人減少した。これで18ヶ月連続して前月を下回った。製造業だけで前月から2万 6000人減り、 20ヶ月連続ダウンである。ただし、いずれも1月以来の小幅マイナス。サービス業は7万7000人増で、こちらは前月以上の増加だ。
ADP のデータは労働省が手掛ける雇用統計と集計方法が近いといわれるものの、実際には政府統計のデータと開きが生じがちである。ADPでは、今年に入り2月を除いて雇用増加とするのに対し、労働省のデータは年初から4ヶ月連続減少を示している。
労働省が6月7日に予定している5月雇用統計で、市場は政府部門も含める非農業部門雇用数が6万人減少したと予想している。政府雇用が今年に入って月平均1万3000人増であり、これを除く民間雇用も政府の統計は前月より少ないことを示す見通しだ。
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OPECの5月産油量は前月から43.2万バレル増加、ダウジョーンズ
[エネルギー]
ダウジョーンズ社の調査によると、5月のOPEC産油量は日量3,239万2,000バレルと前月から43万2,000 バレル増加した。に顧客から要請があったとして先月16日に日量30万バレルの増産を発表したサウジの生産が25万バレル増えたほか、イラクが7万バレルの生産増。イラン、UAE、ナイジェリアなども小幅ながら生産を増やした。
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2008年06月03日(火)
CFTC、農産物先物市場における新たな方針を発表
[穀物・大豆]
米商品取引委員会(CFTC)は3日、農産物先物市場における新たな方針を発表した。これは4月22日に開かれたラウンドテーブルにおける問題提起を受けたもの。ラウンドテーブルでは、先物価格が現物価格に収斂しない問題、証拠金が高すぎることの影響、投機筋やインデックストレーダーについての問題などが提起されていた。
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2008/09年度ブラジルコーヒー生産35.9%増見通し・USDAアタシェ
[コーヒー]
2日付の米農務省(USDA)アタシェによると、08/09年度のブラジルコーヒー生産は前年比35.9%増の5110 万袋の見通しとなっている。アラビカ種は表作の年に当たることから前年度を46.4%上回る3850万袋、ロブスタ種は1260万袋で前年比11.5%増の見方だ。
いずれの品種も生育期に天気に恵まれたことも記している。また、2007年の価格上昇で生産意欲が高まり、管理の改善や設備投資の拡大に寄与したともいう。イールドは07/08年度の16.82袋に対し、2008/09年度は22.99袋の見込み。輸出は前年比4.2%増の 2800万袋の見通しとしている。また、アタシェでは08/09年度の期末在庫推定を630万袋としており、生産増加を反映して前年度から480万トンの積み増しになるとの見方である。
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FRB議長、目先の金利据え置きの可能性示唆
[要人発言]
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は3日の国際銀行会議で衛星を通じて講演し、当局がひとまず金利を据え置く可能性が強いことを示唆する発言をした。議長は現時点で景気がなお弱含んでいることを指摘しながら、今年後半から来年にかけての改善見通しを繰り返した。特に、今年後半には金融政策および景気刺激策、住宅市場や金融市場の改善、また海外の底堅い需要を反映して景気が上向く可能性があるとした。政策金利については当局が適正とみる水準にあり、現行の政策が経済成長と物価安定に寄与するとの見方を述べた。
議長はまた、米景気減速によるドルへの影響に言及した。議長はドル下落に伴い、輸入物価指数の上昇、さらには消費者物価指数も押し上げていることを認識。長期的には強いドルになることを見通すとしながら、足もとのインフレはもちろんインフレ期待を占ううえでドル相場を監視しており、また物価安定を狙った金融政策を運営する方針も示唆した。
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4月製造業受注は前月比1.14%増、予想外の増加
[経済指標]
米商務省によると、4月の製造業受注は前月比1.14%増加した。予想外の前月比プラス。また3月分は速報段階での1.39%増から1.46%増に改定となった。
電気製品が28.14%増加し、機械はエネルギーおよび鉱業関連機器、空調関連、写真関連などの伸びを反映して4.06%増えた。一次金属は2.64%のプラス。一方、ぶれの大きい運輸機器は7.93%減少した。自動車および自動車および部品が2.94%のマイナスとなり、民間航空機が24.39%落ち込み。軍用機も4.92%ダウンである。コンピューター・電子機器、金属製品もそれぞれ前月より減少した。
運輸を除いて 2.60%増加し、全体以上に高い伸びである。防衛を除いた場合でも1.32%アップ。耐久財は先週の速報で0.48%減だったのが0.55%減に改定となった。企業の設備投資の目安となる非防衛資本財受注は前月を1.55%下回ったが、航空機を除くと4.01%増加だ。
非耐久財の新規受注は2.77%増えた。
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中国、大豆油など一部植物油の輸出税払い戻し取り止め
[穀物・大豆]
中国財政部は3日、大豆油など一部植物油の輸出税払い戻しを6月13日に取り止めると発表した。物価対策の一環で、出荷を抑制する一方で輸入促進が狙い。
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金価格は目先の下落が避けられない、GFMS
[メタル]
ゴールド・フィールド・ミネラルサービシズ(GFMS)のウォーカーCEOは3日、ロンドンで開かれた会議において、金価格は供給の伸びが投資に主導された需要を上回り始めるのを受け、目先の下落が避けられない状況になってきたとの見方を明らかにした。中期的に貴金属に対する需要は持続しないと指摘、我々は恐らくゲームは終了したと見ていると述べた。一方プラチナ族については、自動車や他の業界からの需要が極めて強く、今後も需要が主導する相場が続くと楽観的な見方を示した。
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