2008年06月03日(火)
CFTC、農産物先物市場における新たな方針を発表
[穀物・大豆]
米商品取引委員会(CFTC)は3日、農産物先物市場における新たな方針を発表した。これは4月22日に開かれたラウンドテーブルにおける問題提起を受けたもの。ラウンドテーブルでは、先物価格が現物価格に収斂しない問題、証拠金が高すぎることの影響、投機筋やインデックストレーダーについての問題などが提起されていた。
発表された主な方針の内容は以下の通り
・ インデックストレーダーやスワップトレーダーに関する情報収集の強化、トレーダーの分類についての見直し。
・ 農家や農業ビジネスに関わるものに対するオプションプログラムの見直しや、スワップトレードに対するクリアリングシステムの提案。
・ 市場の透明性を高めるため、08年7月より月次でトレーダーに関する詳細情報の発表を開始。
・ 2月から3月にかけての価格急騰局面おける、綿花市場での価格操作などの不正行為に関する調査の実施を発表。さきに発表されたエネルギー市場における調査同様、こうした調査は通常は極秘に行われるがあえて公表に踏み切った。
・ シカゴとカンザスシティー連銀を含む農業金融当局と協力し、生産者などに対する証拠金の融資システムを強化する。
・ 農業アドバイザリー委員会に対して、先物と現物価格の収斂を高める方法、証拠金や値幅制限の設定方法、OTCにおけるスワップトレードに対する協議の促進方法などの調査を要求する。
Posted by 直