2008年06月25日(水)
FOMC、昨年8月以来の金利据え置き決定
[金融・経済]
米連邦公開市場委員会(FOMC)は25日、短期金利の指標となるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を年2%で据え置いたと発表した。金融政策の変更を見送ったのは昨年8月以来であり、昨年9月から1月の緊急利下げも含めて今年4月まで計7回続けた金融緩和を一服させた格好となる。なお、本日の決定でダラス連銀のフィッシャー総裁は利上げを支持して金利据え置きに反対票を投じた。昨年10月の会合以降、FOMCが全会一致で政策決定したことはない。
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原油価格は2030年に185.7ドルまで上昇の可能性、EIA
[エネルギー]
米エネルギー省は25日に発表した国際エネルギーアウトルックで、原油価格が2030年に1バレル185.7ドルまで上昇する可能性があるとの推定を明らかにした。エネルギー省は長期の需給や価格見通しを幾つかのシナリオに沿って分析、価格が上昇するシナリオでは世界のエネルギー消費は2030年までに年1.5%の割合で増加、一方石油生産は年に0.7%の割合でしか増加せず、2030年の生産は日量9,930万バレルにおると推定、原油価格は1バレル185.7ドルに上昇するとした。通常のシナリオではエネルギー消費が年に1.6%の割合で増加、石油生産は1.25の割合で増加し2030年には日量1億1,250万バレルに達すると推定、価格は1バレル113.1バレルと現在より低い水準に止まるとしている。
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5月新築住宅販売は前月比2.48%減、予想はやや上回る
[経済指標]
米商務省によると、5月の新築一戸建て住宅販売は年率で前月比2.48%減の52万1000戸となった。4月に6ヶ月ぶりのプラス転換したのが再び減少。しかし、市場予想は僅かにも上回っている。なお、4月の販売件数は速報段階での52万6000戸から52万5000戸に改定となった。
販売は市場別にみると前月比まちまちだった。減ったのは西部と北東部で、11.63%、7.89%それぞれマイナス。西部の11万4000戸は1990年 10月以来の低水準である。一方、中西部では5.13%と2ヶ月連続増加。南部では0.36%増え、こちらは昨年10月以来で前月を上回った。前年比較では全市場が減少し、全国あわせて40.26%落ちた。
住宅ストックが前月比1.74%減の45万3000戸となった。13ヶ月連続ダウンで、2005年5月以来の低水準である。ただ、販売が再び不調だったためストックは前月に10.7ヶ月分に相当していたのが5月には10.9ヶ月分にややアップ。販売価格は中間値で前年比5.71%下落して23万1000ドル。前月と比べても5.13%低い。平均値は前月から3.08%下がり、しかし前年比だと0.52%上がった。
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インド、コーン輸出規制検討・地元紙報道
[穀物・大豆]
インド経済紙は25日、政府が国内価格の上昇を抑制するためにコーン輸出の規制を検討していると報じた。計画では国営商社を通じての出荷に限定させることになっている。同紙によると、地元の需要増加や米国生産地帯での洪水によって価格が上がっており、インドの家禽産業および澱粉メーカーからはここ数ヶ月間輸出禁止を要請する声が高まっている。
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ブラジル、大豆生産に最低40億レアルの支援必要・地元農業顧問
[穀物・大豆]
ブラジル農業顧問アグロコンサルトの幹部は24日、2008/09年度の国内大豆生産において政府や金融機関が最低40 億レアル(25億ドル)の農家支援を設ける必要があるとの見方を示した。飼料や農薬を中心とする生産コストの高騰を理由に挙げており、最大生産地マット・グロッソ州では1ヘクタールにつき2007/08年度を60%上回る964レアルになる見通しという。しかし、収入は前年比16%増にとどまるとみられ、経済的な支援なしでは作付が事前見通しの2220万ヘクタールを達成することはないともコメントしている。
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2008年06月24日(火)
OPEC内でサウジ単独増産に不満くすぶる
[コーヒー]
石油輸出国機構(OPEC)内でサウジアラビアの単独増産に対して不満がくすぶっていることが報じられている。OPEC のヘリル議長は24日、サウジアラビアの増産でも石油価格は下がらないとコメント。また、エルバドリ事務総長はサウジ以外のOPEC加盟国に生産を増やす意向がないという。このほか、イランからは石油市場への追加供給はないとする同国のノザリ石油相発言も伝わっている。ノザリ石油相はまた、サウジの増産発表後に価格が上昇した点を指摘し、イランがOPEC内での生産を遵守することを強調した。
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ブラジル、コーヒー価格上昇の中で農家補助の必要ない・組合幹部
[コーヒー]
ブラジル最大のコーヒー組合Cooxupe幹部は、コーヒー価格上昇がICE 9月限ベースで1ポンド1.5ドルを超えている中で政府による農家補助の必要性がないとの見方を示した。同氏はまた、在庫がほぼ底を尽いている状況にあることを指摘し、農家補助よりも在庫管理での低金利融資を設けるべきだと述べている。
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08年度カナダ小麦作付は前年比16.1%増、4月から小幅引き下げ
[穀物・大豆]
カナダ統計局は24日に2007/08年度の国内主要穀物生産推定暫定値を発表し、この中で小麦を前年比16.1%増の2510万エーカーとした。過去5 年平均の2391万7000エーカーも上回る。ただし、4月に発表した3月31日付の作付意向で2510万9000 エーカーとしていたのより若干低め。
最も規模の大きい春小麦を1643万4000エーカーとした。一年前より8.0%アップとなるが、作付意向1658万4000エーカーおよび過去5年平均 1731万7000エーカーを下回る。冬小麦は前年比61.7%増の262万5000エーカーとした。こちらは作付意向262万5000エーカー、過去5 年平均148万9000エーカーそれぞれ上回っている。デュラム小麦は作付意向で590万エーカーとしていたのに対し、26.7%増の610万エーカーの推定にシフトした。過去5年平均は511万1000エーカーと比べても増加。
大豆の作付は前年から2.6%増えて299万300エーカーと見込んでいる。過去5年平均288万7000エーカー、作付意向での298万5000エーカーそれぞれ上回る見方だ。カノーラは7.4%アップする見通しで、面積にして1581万2000エーカーと過去最高の見通しという。作付意向での1480万5000エーカーと比べても高く、また過去5年平均の1万 3130エーカーからもアップ。
コーンの作付は前年を13.5%下回る297万5000エーカーの見通し。作付意向は300万5000エーカーだった。過去5年平均の298万9000エーカーとの比較でもマイナス転落の見方になった。
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ブラジルUnica、エタノール輸出見通し引き上げ・地元報道
[砂糖]
ブラジルメディアのエスタドは23日、砂糖きび生産者協会(Unica)が同国中部・南部からのエタノール輸出は 2008/09年度に50億リットルまで増える見通しを示したと報じた。Unicaが従来見越していた39億リットルを上回る見方と指摘。エスタド報道によると、Unicaの幹部は、米国で中西部洪水に伴うコーン価格上昇を背景にブラジル産需要が増加していることを理由に挙げた。
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6月の消費者信頼感指数50.4、過去5番目の低水準
[経済指標]
米有力シンクタンクのカンファレンス・ボードによると、6月の消費者信頼感指数は50.4となった。過去5番目の低水準という。市場予想と比べても低い。 5月の指数が58.1(速報値57.2から改定)だったことから、これで6ヶ月連続ダウンだ。現状指数は前月の74.2(同)から64.5に低下。向こう半年後を占う期待指数が41.0と過去最低を更新した。前月は47.3(同)。
カンファレンス・ボードの調査担当者は、消費者の現状評価が一段と弱気になったことが景気低迷の継続を示唆していると述べた。一方で、期待指数の記録塗り替えを指摘して底入れが近付いている可能性があるともコメントしている。
この調査は全米5,000世帯に対する聞き取り調査の形で行われる。本日発表した結果は18日までに集計したデータに基づいたものである。
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