2008年06月24日(火)
OPEC内でサウジ単独増産に不満くすぶる
[コーヒー]
石油輸出国機構(OPEC)内でサウジアラビアの単独増産に対して不満がくすぶっていることが報じられている。OPEC のヘリル議長は24日、サウジアラビアの増産でも石油価格は下がらないとコメント。また、エルバドリ事務総長はサウジ以外のOPEC加盟国に生産を増やす意向がないという。このほか、イランからは石油市場への追加供給はないとする同国のノザリ石油相発言も伝わっている。ノザリ石油相はまた、サウジの増産発表後に価格が上昇した点を指摘し、イランがOPEC内での生産を遵守することを強調した。
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ブラジル、コーヒー価格上昇の中で農家補助の必要ない・組合幹部
[コーヒー]
ブラジル最大のコーヒー組合Cooxupe幹部は、コーヒー価格上昇がICE 9月限ベースで1ポンド1.5ドルを超えている中で政府による農家補助の必要性がないとの見方を示した。同氏はまた、在庫がほぼ底を尽いている状況にあることを指摘し、農家補助よりも在庫管理での低金利融資を設けるべきだと述べている。
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08年度カナダ小麦作付は前年比16.1%増、4月から小幅引き下げ
[穀物・大豆]
カナダ統計局は24日に2007/08年度の国内主要穀物生産推定暫定値を発表し、この中で小麦を前年比16.1%増の2510万エーカーとした。過去5 年平均の2391万7000エーカーも上回る。ただし、4月に発表した3月31日付の作付意向で2510万9000 エーカーとしていたのより若干低め。
最も規模の大きい春小麦を1643万4000エーカーとした。一年前より8.0%アップとなるが、作付意向1658万4000エーカーおよび過去5年平均 1731万7000エーカーを下回る。冬小麦は前年比61.7%増の262万5000エーカーとした。こちらは作付意向262万5000エーカー、過去5 年平均148万9000エーカーそれぞれ上回っている。デュラム小麦は作付意向で590万エーカーとしていたのに対し、26.7%増の610万エーカーの推定にシフトした。過去5年平均は511万1000エーカーと比べても増加。
大豆の作付は前年から2.6%増えて299万300エーカーと見込んでいる。過去5年平均288万7000エーカー、作付意向での298万5000エーカーそれぞれ上回る見方だ。カノーラは7.4%アップする見通しで、面積にして1581万2000エーカーと過去最高の見通しという。作付意向での1480万5000エーカーと比べても高く、また過去5年平均の1万 3130エーカーからもアップ。
コーンの作付は前年を13.5%下回る297万5000エーカーの見通し。作付意向は300万5000エーカーだった。過去5年平均の298万9000エーカーとの比較でもマイナス転落の見方になった。
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ブラジルUnica、エタノール輸出見通し引き上げ・地元報道
[砂糖]
ブラジルメディアのエスタドは23日、砂糖きび生産者協会(Unica)が同国中部・南部からのエタノール輸出は 2008/09年度に50億リットルまで増える見通しを示したと報じた。Unicaが従来見越していた39億リットルを上回る見方と指摘。エスタド報道によると、Unicaの幹部は、米国で中西部洪水に伴うコーン価格上昇を背景にブラジル産需要が増加していることを理由に挙げた。
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6月の消費者信頼感指数50.4、過去5番目の低水準
[経済指標]
米有力シンクタンクのカンファレンス・ボードによると、6月の消費者信頼感指数は50.4となった。過去5番目の低水準という。市場予想と比べても低い。 5月の指数が58.1(速報値57.2から改定)だったことから、これで6ヶ月連続ダウンだ。現状指数は前月の74.2(同)から64.5に低下。向こう半年後を占う期待指数が41.0と過去最低を更新した。前月は47.3(同)。
カンファレンス・ボードの調査担当者は、消費者の現状評価が一段と弱気になったことが景気低迷の継続を示唆していると述べた。一方で、期待指数の記録塗り替えを指摘して底入れが近付いている可能性があるともコメントしている。
この調査は全米5,000世帯に対する聞き取り調査の形で行われる。本日発表した結果は18日までに集計したデータに基づいたものである。
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2008年06月23日(月)
2008年世界金生産、僅かにも前年割れへ・ABARE
[メタル]
豪農業資源経済局(ABARE)は23日に発表した四半期ごとの商品レポートで、2008年度の鉱山における世界金生産を3月の前回報告で推定していた2465トンから2453トンに引き下げた。逆に前年の生産推定を2441トンから2475トンに引き上げ、このため今年は僅かにも前年割れの見方に転じた。
自国の生産について2008年に前年比7.2%減の231トンとしている。前回報告での推定より12 トン引き下げた。一方、2009年は10.8%増の256トンとみており、やはり12トン下方修正。このほか、2008年には南アフリカの生産が5年連続減少見通しのほか、インドネシアでも落ち込むのを見越している。反面、中国、カナダ、ペルーが前年比プラスと予想。
2008年の中銀保有金売却など公的機関からの供給推定を405トンで据え置いた。産金業者のディヘッジングは2007年分を418トンから446トン、2008年分を200トンから320トンにそれぞれ改定。
2008 年の加工需要は2908トンと見通しており、前年比較で5.3%減少をみている。しかし、3月の報告での2852トンより上方修正。また、2009年には 3077トンに増えるとの見方で、こちらも前回報告での3042トンから引き上げ。平均価格は2008年に1トロイオンス892ドルと前年の697ドルから上昇し、2009年には855ドルに下がると見通している。従来の予測は2008年を870ドル、2009年855ドルだった。
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ABARE、2008/09年度世界砂糖生産2.1%減の見通し
[砂糖]
豪農業資源経済局(ABARE)は23日に発表した四半期ごとの商品レポートで、2008/09年度の世界砂糖生産が前年比2.1%減の1億6550万トンになると見通した。3月時点での予想1億6560万トンよりやや低め。
基本的にはブラジル、オーストラリア、中国での生産増加がインドや欧州連合を中心と知るほかの主要生産国による不振を補うのを見込んでいるという。このうち、最大のブラジルについて砂糖きびは16%増の見方だが、石油価格上昇やインセンティブを背景にエタノール増産見通しとなっており、砂糖は伸び悩むことを指摘した。タイも同様に、エタノール要因から砂糖きびは上向いても砂糖生産が前年割れとなり得るとしている。
2008/09年度世界消費見通しについては、1億6270万トンから1億5990万トンに引き下げた。前年度を1.8%上回る見方。このため、期末在庫は前年度の7930万トンから8500万トンに膨らむ見方である。3月の報告では8200万トンと予想していた。
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石油価格上昇に簡単な解決法ない・サウジ石油次官
[エネルギー]
サウジアラビアの石油次官は23日の米CNBCテレビとのインタビューで、現行の石油価格上昇に簡単な解決法はないと述べた。同氏はまた、サウジ政府を米連邦準備理事会(FRB)に例え、相場の安定化に尽くしていることを強調。このほか、1990年代に米成長が進んで石油需要が高まった時のように、現行の中国やインドの需要拡大を保つのがサウジの目標という。
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2007/08ホンジュラスコーヒー生産、前年比4.3%増・Icafe
[コーヒー]
ホンジュラスコーヒー協会(Icafe)によると、同国の2007/08年度コーヒー生産は前年比4.3%増の375万 7000袋となった。収穫は4月に終了。このたびのデータは初回推定値であり、後で修正の可能性はあるが、シーズン当初に見通していた2.1%像の368 万袋を下回ることはないという。今年度は天気に恵まれ、生産増加につながったとコメントしている。Icafeは9月に終わる2007/08年度の輸出について一年前を4.9%上回る337万3000袋と見通す。
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2008年中国夏穀物生産、5年連続増加見通し達成に・農務部
[穀物・大豆]
中国農務部は今年の夏穀物生産が5年連続増加の見通し達成に自信を示す声明を発表した。当局は前年を少なくとも250万トン(2%)上回り、1億2000万トンを超える可能性もあるいう。小麦が40万トン(3.5%)増の1185万トンと見込む。一方、秋穀物の生産については生産コストの増加や自然災害を理由に見通しは不透明と慎重なコメントを出している。
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