2008年06月17日(火)
イラク南部からの原油輸出、強風要因で停止
[エネルギー]
ペルシャ湾を拠点にする輸送会社は17日、米通信社ダウ・ジョーンズに対してイラク南部からの原油輸出が停止したことを伝えた。強風によりバスラ近くの2つの施設で稼動に影響が及んだという。出荷は16日から止まっているとの別の輸送会社関係者によるコメントも流れている。
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フィリピン、ASEANに砂糖輸入減税の延期要請見通し
[砂糖]
フィリピン製糖所組合幹部は17日、同国が東南アジア諸国連合(ASEAN)に対して砂糖輸入関税引き下げの延期を要請する可能性があることを示唆した。連合内自由貿易協定に基づき、税率は現行の38%から2009年に28%、2010年には5%もしくはゼロにもなり得る見通しだ。しかし、フィリピンの業界では減税によって安価のタイ産が流れ込むのを懸念しており、政府にASEANへの働きかけを求めていた。
フィリピンは砂糖を変動の大きい商品を意味する「センシティブ」と分類するのからさらに不安定なことを意味する「ハイリーセンシティブ」に変えることを要請する方向で、ASEAN承認で税率は据え置きとなる。同氏は、連合内での合意を得られるチャンスが大きいと伝わっているとコメント。ただ、実際にASEAN に求める前にフィリピン内の貿易委員会による承認が必要ともいう。
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07/08年度メキシコ砂糖生産、史上2番目の高水準見通し・地元組合
[砂糖]
メキシコの全国砂糖きび農家組合は16日、2007/08年度の砂糖生産推定を引き上げた。最新予測は前年比5.4%増の560万7983トン。メキシコの砂糖生産は2004/05年に580万トンで過去最高を記録したが、2007/08年度は現時点での見通し達成なら史上2番目の高水準という。組合は昨年10月時点で549万9411トン、5月には559万6527トンの生産を見越していた。
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5月生産者物価指数は前月比1.36%上昇、予想上回る
[経済指標]
米労働省が発表した5月の生産者物価指数(PPI)は前月比1.36%上昇した。前月の0.17%から上昇ペースは加速し、昨年11月以来の高い伸びである。市場予想も上回った。エネルギー価格が4.91%上がって、伸び率はやはり半年ぶりの高水準。ガソリンが9.26%高く、暖房油は7.96%上昇。天然ガスも住居用、工業用それぞれ値上がりした。食品は4月の前月比横ばいから0.80%上昇に転じた。精米が再び1割を超える値上がりで、果物や豚肉、料理用油などの上昇も目立った。
一方、変動の激しいエネルギーと食品を除くコア指数は0.24%上昇した。前月の伸び率0.42%の約半分で、市場予想の範囲内。資本財が0.13%上がって、前月から伸び悩んだ。コンピューターの値下がりが進み、金属成形の機械、小型トラックがそれぞれマイナス転落。工業用やテキスタイルの機械は前月を下回る上昇ペースだった。しかし、農業機械、発電機、民間航空気などが1%を超える上昇だった。消費財では、婦人服が下がり、乗用車は前月の2%強の値上がりから0.72%の上昇にスローダウンした。
PPIは前年比較すると7.21%高く、前月に6.40%上昇だったのを上回る。コアの前年比伸び率は前月時点での3.04%から変わらず、これは1991年12月以来の高水準である。
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08/09年度豪小麦生産は前年比81.6%増、ABARE
[穀物・大豆]
豪資源経済局(ABARE)は17日に発表したクロップレポートで、同国の2008/09年度小麦生産見通しを前年比81.61%増の2368万トンとした。3月の世界商品レポートで示した2595万3000トンから下方修正。作付面積は3月時点でみていた1343万7000ヘクタールから1397万 1000ヘクタールに引き上げ、前年から13.17%増の見方。しかし、イールド見通しを1.93トンから1.70にカットした。前年度は1.06トン。
ABAREは西オーストラリアを除くほとんどの生産地帯で、秋の降雨が例年以下だったことを挙げた。それでも、小麦は世界の価格上昇が増反に寄与していることを指摘。また、前年度はさらにひどい干ばつ被害だったため生産は是年々を大きく上回る見方を維持している。
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2008年06月16日(月)
米中西部のコーン、悪天候で少なくとも330万エーカー損失の見通し
[穀物・大豆]
米農業に関する情報サービスの米ファーム・フューチャーズは16日、米国中西部の豪雨と浸水によるコーンへの影響について行った調査結果を発表し、少なくとも330万エーカー相当の損失見通しとなることを示した。調査に応じた584件の農家のうち、62.67%はすでに作付を完了。残る4割弱のうち11.64%が事前計画の2割以上作付を断念すると答えた。次いで比率が高かったのは1-5%断念との回答で11.13%。
調査は6月6-13日に実施した。
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サウジ主催会議で石油増産決定に至ることない・ホワイトハウス
[エネルギー]
ホワイトハウス広報は16日、通信社AFPに対して週末に控えるサウジアラビア主催石油会議で増産決定に至ることはないだろうとの見方を示した。会議に出席する米国代表についてはブッシュ大統領が17日に政権内で話し合ってから決めるという。また、15日の国連総長によるサウジから7月の生産を日量20万バレル引き上げると報告があったとの発表を米国は歓迎するとも述べた。
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6月の住宅市場指数18、前月比低下で過去最低に戻る
[経済指標]
全米住宅建設業協会(NAHB)が発表した6月の住宅市場指数(HMI)は18となった。前月の19から低下し、昨年12月に記録した過去最低に戻った。指数は50を境に数が小さくなるだけ情勢に悲観的な業者が多いことを意味し、6月は再び1985年の調査開始から最も振るわない市場問うことになる。前年同月は28だった。
一戸建て住宅販売の現状を示す指数が前月に記録した調査史上最低の17のままである。前年同月の29の半分近い。半年後の見通しを示す指数が28。5月分が速報段階での27から28に改定となり、6月は前月比横ばいだ。一年前は39だった。見込み客の活況度を表す指数が 17。5月が速報値の17から18に上方修正。このため6月が1月の14に次いで今年2番目の低水準となる。前年同月は22だった。
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6月のニューヨーク連銀指数6月のマイナス8.68、予想大きく下回る
[経済指標]
ニューヨーク連邦準備銀行が発表した6月の製造業景況感指数はマイナス8.68となった。5月にマイナス3.23だったのから3ヶ月ぶりの水準に下がり、ビジネス縮小が進んだことを意味する。市場予想も大きく下回っている。
新規受注がマイナス5.48で、2月以来の低水準である。受注残はマイナス10.47で、これは2006年12月以来に次ぐ低さだ。出荷はマイナス 6.54。3ヶ月ぶりにマイナス転落し、また2001年10月以来の低水準でもある。納期が5月のゼロからマイナス6.98に落ちた。在庫はマイナス 2.33。4ヶ月連続してゼロを下回ったが、前月のマイナス6.52よりやや高い。
雇用が5月の1.09から1.16に僅かにも上がった。
物価については、生産コストを示す支払い指数が66.28で、6ヶ月ぶりに前月より低い。しかし、販売価格を表す受取り指数は前月の15.22から26.74と2006年1月以来の高水準となった。
6ヶ月先の期待指数が5月の23.88から32.17に上がった。今年最高を更新した格好となる。受注が27.05、出荷28.22といずれも前月より高い。雇用が16.96となり、3ヶ月ぶりの2けたである。設備投資は1月以来の高水準の22.09で、テクノロジー投資になると9.30と前月に2003年4 月以来の水準に落ち込んでからやや回復した。受注残はマイナス0.95。1月以来でゼロを割った。在庫はマイナス6.98で、4ヶ月連続してゼロを下回った。
物価については、支払い見通しが64.13から73.26に上がり、2005年9月以来の高水準となった。受取りは47.67と2001年7月の調査開始から最高を記録した。
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5月の中国砂糖輸入、暫定ベースで前年比40.6%減
[砂糖]
中国税関局が16日に発表した暫定データによると、5月の砂糖輸入は前年同月比40.6%減の11万トンだった。年初からの累計は39万トンで、前年同期を8.5%下回るという。
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