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2008年06月10日(火)

USDAコーン生産見通しにパニックの必要ない・USDA次官
 [穀物・大豆]

米農務省(USDA)のコナー次官は10日に米通信社ダウ・ジョーンズとのインタビューで、USDAが最新の需給報告でコーンの生産見通しを引き下げたことについてパニックする必要はないと述べた。特に、6月末に発表予定の作付推定を見極めるのが先決と指摘。USDAの下方修正には大雨や作付の遅れなどが背景にあるが、コナー次官はさらなる監視が必要といい、目先の調整の可能性を示唆した。

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バイオ燃料、2020年まで化石燃料の本格的代替品とはならない
 [エネルギー]

英エネルギー顧問ウッド・マッケンジーのアナリストは10日のアジア石油会議で、2020年までバイオ燃料が化石燃料の本格的な代替品となることはないとの見方を示した。経済要因と新技術の不足を理由にしており、規制目標達成の可能性も小さいという。同氏は2020年までにエタノールがガソリン市場で占める比率は20%未満、ディーゼル市場では2-3%にとどまると見通した。

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USDA需給:08/09年期末在庫は小麦、コーン、大豆とも予想下回る
 [穀物・大豆]

08/09年度の国内小麦需給は生産見通しが前月から4,000万ブッシェルの引き上げ。需要面では飼料および残余、輸出見通しがそれぞれ2,500万ブッシェル上方修正された。期末在庫は4億8,700万ブッシェルと前月から400万ブッシェルの小幅上方修正にとどまったが、需要が引き上げられたため在庫率は21.18%に低下した。07/08年度では輸出見通しが最近の成約の低調さを受け1,500万ブッシェル引き下げられた。

国内コーン需給は生産見通しが前月から3億9,000万ブッシェルの大幅引き下げ。春先から続く多雨による作柄の悪化を受け、イールド見通しが5ブッシェル引き下げられたのが大きい。作付面積は今回の報告まで3月末の意向調査の数字が使用されており、次回の報告では引き上げが予想されているが、作付作業が大幅に遅れたことから当初の予想ほど作付が増えない可能性もある。需要面では飼料および残余が1億5,000万ブッシェル、輸出が1億ブッシェルそれぞれ引き下げられた。07/08年度の輸出も5,000万ブッシェル下方修正された。期末在庫は6億7,300万ブッシェルと前月から9,000万ブッシェルの引き下げ、0995-96年度以来の低水準となった。在庫率も5.38%に下がっている。

大豆の国内在庫は圧搾需要が1,000万ブッシェル引き下げられた程度の小幅修正。もっとも、07/08年度の輸出見通しが2,000万ブッシェル引き上げられたことから、08/09年度の期末在庫は1億7,500万ブッシェルと1,000万ブッシェル下方修正された。

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4月貿易収支は609億ドルの赤字、予想以上に赤字拡大
 [経済指標]

米商務省が発表した4月の貿易収支は、609億100万ドルの赤字と、昨年3月以来の高水準だった。3月の貿易赤字が速報段階での582億1000万ドルから564億9100万ドルに改定。4月は前月比7.81%増加し、2005年9月以来の高い伸びであり、また予想以上の赤字拡大だ。

輸入が4.53%増加し、これは2002年11月以来の大幅プラスである。このうちモノが5.23%増え、項目別でそろってプラス転換。最も高い伸びとなったのがエネルギー関連を中心とした工業品の9.13%だった。原油の輸入については、季節調整前で前月から17.22%増加して293億4000万ドルとなった。単位価格が96.81%と初めて90ドルを超え、買い付け規模は日量で前月を12.42%上回る1万102バレルだったのが背景にある。

自動車関連が4.95%増えて、工業品に次ぐ大幅プラスだった。飲食品・飼料、資本財がいずれも3%強アップ。消費財は約1%増だった。サービス輸入は0.93%のプラス。4ヶ月連続して前月を上回った。

輸出は3.30%増えた。輸入に比べて小幅増だが、3月に昨年2月以来の前月割れとなったのから2004年2月以来の大幅増加に転換だ。モノが4.39%増と、やはり2004年2月以来の大きなプラス。自動車関連が6.81%と項目別で最大の増加となり、消費財と資本財も6%前後の伸びだった。工業品、食品関連も前月を上回った。サービス輸出は0.95%増えた。

物価上昇を考慮した実質値(リアルマネー)ではモノの赤字が前月比6.62%増の729億3000万ドルだった。石油関連が1%を超える伸び。しかし、非石油は0.04%と僅かにも前月を下回った。

国別で赤字最大の対中国が202億3900万ドルとなり、前月から25.88%膨らんだ。二番目に赤字規模の大きい対日も前月を0.96%上回って75億 6200万ドルだった。石油輸出国機構(OPEC)に対する赤字は10.54%増え、国別でもベネズエラやサウジアラビア、ナイジェリアとほぼ軒並みギャップが開いた。

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IEA、08年度世界石油需要を小幅下方修正
 [エネルギー]

国際エネルギー機関(IEA)は10日に発表した月報で、2008年度の世界石油需要を日量8,680万バレルと推定、前月から8万バレル下方修正した。新興国で石油製品価格に対する補助金が削減されたことが背景にあるという。一方、5月の世界石油供給は日量平均で 8,660万バレルと前月から49万バレル増加、OPECの生産は日量3,230万バレルと39.5万バレル増加した。OPECの生産余力は日量200万バレル以下に減少する一方、OPECへの石油需要(Call on OPEC)は日量3,160万バレルと30万バレル上方修正されている。

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2008年06月09日(月)

全米不動産協会、2008年中古住宅販売見通しを小幅引き上げ
 [金融・経済]

全米不動産協会(NAR)は8日に発表した月次住宅市場見通しで、2008年の中古住宅販売見通しを小幅引き上げた。前月時点で538万7000戸としていたの539万8000戸に改定。協会チーフエコノミストは4月の住宅販売ペンディング指数が上昇したことを挙げて、価格が著しく落ち込んだ地域で値ごろ感から住宅購入に弾みがついているとコメントした。また。向こう数ヶ月間小幅増加の可能性があり、また今年後半にはよりしっかりとした改善を見込んでいるという。

それでも、最新予測は前年比4.5%減と前年割れの見方を維持している。来年の販売については573万6000戸に増加を予想。従来予測は571万8000戸だった。

中古住宅販売価格は中央値ベースで 2008年に前年比6.4%低下して20万5000ドル、2009年には4.4%高い21万3900万ドルになるとの見通しを示した。いずれも一段の下方修正である。

新築住宅販売見通しに関しては、2008年を前回報告での53万6000戸から52万9000戸に引き下げた。前年比31.7%減少の見方である。しかし、2009年には12.5%増の59万5000戸を見通しており、これは従来予測より5000戸の上方修正である。

新築の販売価格は2008年分を前年比3.1%下落の23万9500ドルとした。1500ドル引き上げたが、前年比はマイナスの見方を保っている。2009年分は5.4%上昇の25万2400ドルと見通しており、従来の25万900ドルより高め。

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4月住宅販売ペンディング指数6.27%上昇、予想外の前月比プラス
 [経済指標]

全米不動産協会(NAR)が発表した4月の住宅販売ペンディング指数は前月比6.27%上昇した。予想に反して3ヶ月ぶりに前月を上回り、また指数は88.2と昨年10月以来の高水準だ。

市場別では、中西部の指数が12.96%と最も高い伸びとなり、1月以来の高水準。西部では8.33%上昇し、指数は98.8。昨年6月に102.8を付けて以来、4月が最も100に近い水準である。南部では4.59%上がった。7ヶ月ぶりのプラス転換。北東部だけが1.86%、3ヶ月ぶりに低下した。

ペンディング指数は前年比較すると13.10%下がった。最も落ち込みがきつかったのは南部で22.51%。中西部で13.17%、北東部12.28%それぞれマイナスで、西部のみ前年から4.00%上昇した。

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2008/09年度ベトナムコーヒー作付6%増見通し・コーヒー協会会長
 [コーヒー]

ベトナムコーヒー協会会長は9日、2008/09年度のコーヒー作付が前年比6%増の53万6000ヘクタールになるとの見通しを発表した。政府は規模よりも品質を重視した生産を促進して作付面積を50万ヘクタールに規制しているにもかかわらず、主要生産地でこの2年間の収入拡大で農家の生産意欲が一段と高まっているという。

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アルゼンチン農家、9日にスト停止
 [穀物・大豆]

アルゼンチン農家は9日、大豆輸出税関に抗議して3月から断続的に行っているストライキを停止した。トラック輸送業者が政府と農家の対立による影響に不満を表面するために全面的な業務停止を行ったのに続いて農家がスト停止を決めた模様。

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OPECが増産する必要はない、エクアドル石油相
 [エネルギー]

エクアドルのチリボガ石油相は8日、ダウジョーンズのインタビューに答え、現在OPECが増産を行ったり、9月の定例総会前に緊急総会を開催したりする必要は感じられないと述べた。地上には需要を満たすのに十分な供給があり、石油価格は市場の実際の需給を反映していないという。

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