2009年06月26日(金)
2009年ロシア冬小麦生産、天候要因で前年割れの見通し
[穀物・大豆]
ロシア気象センターは26日、天候要因により2009年の冬小麦生産が前年割れとなる見通しを示した。4-5月の降霜、気温が大きく変動したことをしてきし、イールドが前年の1ヘクタールあたり3.39トンに対し、2.9-3.1トンにとどまるとの見方。生産は3700万-4000万トンを見越し、これも前年の4270万トンを下回る。
Posted by 直
2009年06月25日(木)
IGC、小麦在庫推定を前月から引き上げ、コーンは引き下げ
[穀物・大豆]
国際穀物理事会(IGC)は25日に発表した世界穀物需給の月次報告で、2009/10年度の小麦生産見通しを前年比5.09%減の6億5200万トンで据え置いた。欧州とロシアの生育は順調だが、カナダ西部の一部や米国北部での春小麦には気温低下と降雨による影響が及んでいるという。このほか、オーストラリアでは降雨に恵まれながら、アルゼンチンの作付は干ばつ進まないとしている。
2009/10 年度世界小麦消費見通しは100万トン引き上げて6億4400万トンに改定した。2008/09年度分を100万トン下方修正したことから、これまで2009/10年度は前年割れの見方だったのから横ばい見通しにシフトである。
2009/10 年度貿易は1億1200万トンで据え置いた。2008/09 年度の1億2500万トン(修正値)から減少を見越す。アルゼンチン、カナダ、ウクライナの出荷見通しを引き下げ、しかし、ロシアは引き上げたという。。期末在庫見通しは、2008/09年度分を200万トン引き上げ1億6000万トン、2009/10年度分は100万トン上方修正して1億6800万トンとした。
IGCは、2009/10年度の世界コーン生産見通しを300万トン引き下げた。この結果、最新予測は前年比1.79%減の7億 6800万トン。米国では、天候絡みで作付縮小となったが、作柄は前年より好調との見解を示し、生産は前年度を小幅下回る3億200万トンと見越す。欧州については、干ばつによるハンガリーとルーマニアの生産ダウン見通しとした。中国は降雨でイールド改善と指摘。
2009/10 年度コーン消費は前年から1.42%増えて7億8800万トンになるとの見通しだ。400万トンの下方修正で、米国の食肉需要減少が主な理由としている。中国の飼料向け需要は増加見通しで、ほかのアジア諸国弥一部中米でも緩やかな伸びを見込むとのこと。世界の飼料向け消費は前年と同水準の4億700万トン、工業向けで約6%増えて2億トンとの見方だ。米国のエタノール生産は2010年に14%のプラスとなる見通しで、このためコーン需要を900万トン押し上げて1億400万トンにするという。
貿易は8300万トンで据え置いた。前年度分は200万トン引き上げたため、2009/10年度は前年と変わらないとの見方である。アルゼンチンやウクライナの競争力が落ち、米国とブラジルの輸出拡大の可能性があるという。期末在庫見通しは1億 1800万トンぁら1億1700万トンに改定した。前年度分を1億3700万トンとしており、これは前月時点での推定1億3900万トンより低め。
Posted by 直
【 過去の記事へ 】