2006年12月08日(金)
ブラジルコーヒー生産は3,000万袋に届かない、生産団体幹部
[コーヒー]
生産者協同組合で構成されるブラジルコーヒー評議会(CNC)議長は8日、ベトナムで開かれている会議の席でインタビューに答え、07/08年度の生産が3,000万袋を超えるのは難しいとの見方を示した。ロブスタ種の生産は安定しているが、アラビカ種の生産は前年比で40%以上減少し、2,000万袋を下回るだろうと述べた。CNCの06/07年度生産推定は4,400万袋。
ブラジルでは9月から10月にかけて気候が不安定だったことから、開花が不調に終わったとの見方が強い上、生産サイクルの裏作にあたることから次年度の生産はかなり落ち込むとの見方が強い。政府の第一回公式推定は15日に発表される予定となっている。
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欧州のインフレリスクは残る、フィンランド中銀総裁
[要人発言]
ECB理事を務めるリーカネン・フィンランド中銀総裁は8日、石油価格の下落にも関わらず、欧州圏のインフレが加速するリスクは残るとの見方を示した。原油価格が再び上昇に転じる可能性がある上、景気が良好なのを受けた賃金の上昇圧力が強まるとした。全ての指標が、現在市場には十分な流動性があり金融生産は依然として緩和的であることを示していると、目先の追加利上げに含みを持たせた。
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OPEC減産見通しにばらつき
[エネルギー]
このところの原油価格上昇を受け、来週14日にナイジェリアで開かれるOPEC臨時総会における減産について、異なった意見が出てきている。
ダウコル議長は8日、通信社のインタビューに答え、63ドルという水準はまだ低すぎるし、供給過剰の状況にも満足していないと、追加減産に強い意欲を示した。
一方、OPEC高官の話として、現在の価格水準では特に何もする必要はなく、総会までに60ドルを再び割り込むような展開にならない限り、減産の可能性は低いとの見方も伝えられた。8日付のWSJでも、価格から見てPECが生産を据え置く可能性が高いとの見方が紹介されている。
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ブラジルのコーヒー政府在庫は過去最低水準、農業省
[コーヒー]
ブラジル農業省の発表によると、11月末時点で国内の政府在庫は202万3,936袋と前年同期の450万袋から大きく減少。過去最低水準にあるという。また2006年度の国内コーヒー消費は1,650万袋と前年から100万袋増加するという。国際的な需要の増加で輸出も急増しており、国内在庫が最低水準に落ち込むのも当然の結果といえそうだ。
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要求が受け入れられなければ更なる攻撃も、ナイジェリア武装勢力
[エネルギー]
ナイジェリアの武装勢力、ニジェールデルタ解放運動(MEND)は8日、通信社への電子メールを通じで前日に伊石油大手Eni子会社の職員を誘拐したことを認め、長期的な要求が受け入れられない場合は更なる攻撃を仕掛ける意思があることを明らかにした。
MENDは南部油田地帯に住むイジョーのリーダーで、昨年9月に国家侮辱罪などで逮捕されたアサリ氏の釈放を1年以上にわたって要求しているほか、ロイヤルダッチシェルに対し、地元の環境汚染への補償を求めている。
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11月非農業雇用数は13.4万人増、予想上回る
[経済指標]
サービス業の雇用の伸びが製造業の減少を大きく上回りました。
06年11月 | 前月比 | 06年10月 | 市場予想 | ||
失業率 | ↑ 4.47% | ↑ 0.06 | ↑ 4.42% | ↑ 4.5% | |
労働力人口 | 152381 | ↑ 383 | 151998 | ||
>就業者 | 145564 | ↑ 277 | 145287 | ||
06年11月 | 前月比 | 06年10月 | 市場予想 | ||
非農業雇用数 | 136018.0 | ↑ 132.0 | ↑ 134.0 | ↑ 105.0 | |
週平均労働時間 | 33.9 | →0.0 | 33.9 | 33.9 | |
時間あたり賃金 | $16.94 | ↑ 0.18% | ↑ 0.36% | ↑ 0.3% | |
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原油1バレル60ドルは適正水準、サウジ王子
[エネルギー]
駐米大使を務めるサウジのアルファイサル王子は7日、プリンストン大で講演を行い、現在の1バレル60ドルという原油価格は適正で受け入れられる水準だとの見解を示した。最近のドル急落には強い懸念を示し、(原油価格は)輸出国にとっては実質的に60ドルを下回るものとなっているとした。また、インフレを考慮すれば、価格は150ドルになっているだろうと、60ドルという価格水準が決して高くないことを強調、消費国、生産国双方にとって公正な価格であるとした。一方、これ以上上昇すると、貧しい国々への影響が大きく出るとの懸念も示している。
また、価格が急騰する前には大きく値下がりしていたことを指摘。ここ3年で価格が倍になったことを懸念する割には、90年代終わりに10ドルにまで落ち込んだ際、石油収入減少に苦しむサウジを心配する声はまったく聞かれなかったとも語った。
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2006年12月07日(木)
通貨と信用の伸びは非常に高い、独連銀総裁
[要人発言]
ECB理事であるドイツ連銀のウェーバー総裁は7日、フランクフルトで開かれた経営会議でスピーチを行い、通貨供給(Money)と信用(Credit)の伸びは非常に高いと、これらが物価上昇につながるとの警戒感を改めて示した。現在、中央銀行は世界的に過剰な流動性を市場から吸い上げようとしており、結果的に利回りを求める動きは縮小し、リスクの過小評価も修正されているとした。また、これらのプロセスは整然と進められていくとの自信を見せた。
しかしながら、中銀は最もありそうなシナリオだけを見ているのではなく、無秩序な動きに考慮に入れなければならないと、世界的な金融の安定に対するリスクを注視すべきとの見方を示した。
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BPテキサスシティー製油所でハイドロクラッカーが稼動再開
[エネルギー]
テキサス州環境局への報告によると、BPのテキサスシティー製油所は、昨年8月以来停止していた日量6万バレルの処理能力をもつガソリン生産装置の一つ「ウルトラクラッカー」の稼動を再開させた模様。
製油所の処理能力は日量46.3万バレルとされるが、安全面の理由から装置の点検、閉鎖が相次ぎ、7-9月期の生産は24.7万バレルまで落ち込んでいた。関係者の話では、ウルトラクラッカーの稼動再開で生産は2週間以内に30万バレルまで増加するという。
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利上げは中期的なインフレリスクを反映、ECB総裁
[要人発言]
トリシェ総裁は理事会後の記者会見で、利上げは中期的な物価上昇のリスクを反映してのものと説明、ECBは物価安定に向け、全ての動向に注意を払っていく (monitor very closely) とした。この“ monitor very closely” いう言い回しは会見の中で何度となく使用されたようだ。
また、現在の金融政策については、もしECBによるインフレ並びに景気見通しが正しければ、「引き続き緩和的」だとしている。もっとも従来のようにECBの見通しは将来の金融引き締めを保障するものとは発言していない。
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ECB、政策金利を3.50%に引き上げ
[金融・経済]
欧州中央銀行(ECB)は7日、金融政策理事会を開き、政策金利を0.25%引き上げ年3.50%にすることを決定した。
・・・利上げは既に織り込み済み、トリシエ総裁の会見に注目したい。
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ナイジェリアで新たな石油施設攻撃、供給には影響なし
[エネルギー]
ナイジェリア南部の油田地帯で7日、イタリア石油大手Eni子会社アジップの石油輸出施設に対すて武装グループによる新たな攻撃があり、1名が死亡、イタリア人職員3名が誘拐された模様。死亡したのが職員なのか、武装グループのメンバーなのかは分かっていない。Eni社は3名が誘拐されたことを認めたが、日量20万バレルとされる石油供給に影響はないとしている。
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