2008年09月16日(火)
ハリケーンでメキシコ湾の97.2%の石油、84.2%の天然ガス生産が停止
[エネルギー]
米資源管理局(MMS)の発表によると、ルイジアナ州に上陸したハリケーン「グスタフ」並びにメキシコ湾に接近中の「アイク」の影響で、16日の米東部12時 30分現在メキシコ湾の海上プラットフォーム498ヶ所とリグ71基が稼動を停止している。前日の562ヶ所、82基から減少した。これに伴ってメキシコ湾全体の97.2%にあたる日量 126万3,730バレルの石油生産と84.2%にあたる62億3,100万立方フィートの天然ガス生産が停止している。それぞれ前日の129万 8,309バレル、68億100万立方フィートから生産が回復した。
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FOMC、3回連続で金利据え置き決定
[金融・経済]
米連邦公開市場委員会(FOMC)は16日、短期金利の指標となるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を年2%で据え置いたと発表した。これで3回連続金融政策の変更を見送った格好である。なお、本日の金利据え置きは昨年10月以来となる全会一致の決定だった。
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2008/09年度独砂糖ビート生産、前年比8.3%減見通し・WVZ
[砂糖]
ドイツ調査会社WVZは16日、2008/09年度の国内砂糖ビート生産が前年度を8.3%下回る357万9000トンになるとの見通しを発表した。減反、イールド低下の推定に基づいて生産も落ちるのをみている。WVZの作付推定が前年から5.2%減って37万1037ヘクタール、イールドが前年度の64.2トンに対して61.1トン。ただ、含糖率は17.7%を予想しており、こちらは前年度の15.5%より上昇の見方だ。
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8月消費者物価指数は前月比0.14%下落、ほぼ市場予想通り
[経済指標]
米労働省が発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前月比で0.14%低下した。2006年10月以来のマイナス転落。市場予想にほぼ一致した。主因はエネルギーの値下がりである。3.14%ダウンで、前月を下回ったのは2月以来だが、マイナス幅はやはり2006年10月以来である。ガソリン価格が 4.21%のマイナスだったのをはじめ、燃料、ガスなど軒並み前月から下がった。
エネルギーとともに変動の激しい食品は0.57%上昇し、野菜・果物が2%以上上がったほか、食肉・鶏卵・魚、食用油の値上がりも目立つ。しかし、食品全体では3ヶ月ぶりに低い伸びである。
エネルギーと食品を除いたコア指数が0.19%上がり、予想通りだった。コア部分で値下がりが顕著だったのが新車価格で、8月は0.56%ダウン。2006 年11月以来の大きな落ち込みだ。中古車も前月より低い。ホテルの宿泊料金は1.16%下がり、4ヶ月ぶりのマイナス転落である。靴の価格は2003年3 月まで遡る大幅ダウンとなった。
コア部分で上昇が進んだのは婦人服で、約2%と前月並みの伸びペースだった。航空運賃は4ヶ月連続上昇で、また前月を上回る伸びだった。教育も前月よりやや値上がりペースが速まった。
CPIは前年同月に比べて5.36%上がった。7月に5.52%で1991年1月以来の大幅上昇となったが、8月は前月より低い伸びとなって上昇一服である。コア指数は2.55%上がり、前月時点での前年比伸び率を僅かに上回る。
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豪州ABARE、2008/09年度小麦生産見通し引き下げ
[穀物・大豆]
豪資源経済局(ABARE)は16日に発表したクロップレポートで、同国の2008/09年度小麦生産見通しを引き下げた。最新予測は前年比72.24%増の2246万トン。6月時点で見越していた2368万トンから5.15%の下方修正である。作付面積は6月時点でみていた1397万1000ヘクタールから1355万2000ヘクタールに引き下げ、前年から9.77%増の見方。イールド見通しも1.70から1.66トンにカットした。それでも前年度の1.06トンより高い。
ABAREは冬の降雨が平年並みあるいはそれ以下だったことを認識しながら、影響は地域間で開きがあることを指摘し、また全体的には作柄改善が見込まれるという。ABAREは作付から生産、イールド揃って見通しを下方修正したが、いずれも干ばつ被害の激しかった前年度はもちろん、5年平均も上回る見方を維持している。なお、目先の降雨がABARE予想の生産水準に到達するかかぎを握るともコメント。
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2008年09月15日(月)
ハリケーンでメキシコ湾の99.9%の石油、93.8%の天然ガス生産が停止
[エネルギー]
米資源管理局(MMS)の発表によると、ルイジアナ州に上陸したハリケーン「グスタフ」並びにメキシコ湾に接近中の「アイク」の影響で、15日の米東部12時 30分現在メキシコ湾の海上プラットフォーム562ヶ所とリグ82基が稼動を停止している。前日の591ヶ所、92基から減少した。これに伴ってメキシコ湾全体の99.9%にあたる日量 129万8,309バレルの石油生産と93.8%にあたる69億4,200万立方フィートの天然ガス生産が停止している。原油は前日の129万5,223 バレルから生産停止が増加、天然ガスは68億100万立方フィートから生産がやや回復した。
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ハリケーン後のコーヒー施設早期再開望む・米食品大手
[コーヒー]
米食品大手サラ・リーは15日、週末にハリケーン「アイク」に襲われたテキサス州ヒューストンのコーヒー加工施設の早期再開を望む声明を発表した。「アイク」で停電となっており、復旧を待っている模様。また、「アイク」による工場へのダメージは最小限にとどまったと同社広報は伝えている。同氏によると、工場は12日から閉鎖している。
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米欧金融危機で石油価格や需要に影響・イランOPEC代表
[エネルギー]
イランのハティビ石油輸出国機構(OPEC)代表は米通信社ダウ・ジョーンズに対し、米欧の金融危機が石油価格を2月以来の水準に押し下げていると述べた。また、世界需要にも影響を及ぼす見通しを示唆。9日のOPEC実質減産で原油価格の落ち込み進行は押さえられているものの、12月のアルジェリアでのOPEC総会で再び生産を見直すという。
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08/09年度の中国大豆輸入、5年ぶり減少の可能性・USDA
[穀物・大豆]
米農務省(USDA)は10月に始まる2008/09年度の中国大豆輸入が5年ぶりに減少する可能性を示唆した。国内の消費自体は前年比5%増の見込みだが、地元の生産が前年度の1350万トンから1650万トンに増加見通しで、これによって買い付け需要は下向くとの見方である。USDAが現在見通している大豆輸入が2007/08年度の3650万トンをやや下回る3600万トン。
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9月NY連銀指数はマイナス7.41、予想以上の大幅低下
[経済指標]
ニューヨーク連邦準備銀行が発表した9月の製造業景況感指数はマイナス7.41となった。8月にプラス2.77と4ヶ月ぶりにゼロを超えたのが再びマイナス圏に転落。水準的には5月以来の低さで、市場予想も下回った。ただ、調査の内訳は強弱感が交錯している。
雇用がマイナス4.60で、3ヶ月続けてマイナス圏で推移となった。また、前月のマイナス4.49と比べても低い。在庫は8月に昨年10月以来で増加に転じたのが、9月はマイナス2.30に落ちた。納期は4ヶ月続けてゼロを下回ってマイナス4.60。反面、新規受注が4.38、出荷0.64とそれぞれプラス転換した。受注残はマイナス3.45。6ヶ月連続してゼロを下回っているが、この間で最も鈍い落ち込みだったこと表す水準である。
物価については、生産コストを示す支払い指数が44.83となった。前月の65.17より下がり、2月以来の低水準だ。販売価格を表す受取り指数も前月の32.58から24.14にダウンで、これは5月以来の低水準。
6ヶ月先の期待指数が43.11になった。7月に15.55と2001年10月以来の低水準を更新し、8月には34.58と今年最高。9月はさらに上昇して、昨年10月以来の高水準である。
雇用が18.82と3月以来の水準に上昇。出荷は49.51で、これは昨年9月以来、ちょうど一年ぶりの高水準だ。しかし、新規受注が前月の47.29よりやや低下して46.27。在庫は前月に3.37だったのが横ばいにとどまり、受注残は7.79から0.44に伸び悩んだ。設備投資は16.09で3ヶ月ぶり、テクノロジー投資は14.94と2月以来の水準にそれぞれ上昇した。
物価見通しについては、支払いが48.28だった。7月に74.74と2005年9月以来の高水準だったのから2ヶ月続けてダウンし、9月は昨年9月以来の低水準だ。受取りは42.53。前月の調査でと初めて50を超えたのから上昇も一服し、4ヶ月ぶりの低水準である。
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