2008年09月17日(水)
金価格、2008年後半に900ドル台回復の可能性・GFMS
[メタル]
金調査のゴールドフィールド・ミネラルサービシズ(GFMS)は17日、年次調査「ゴールドサーベイ 2008」の改訂版を発表した。この中で、金価格は向こう数か月内に1トロイオンス900ドルを超える水準に回復するのを見通し、また一段の米景気減速でドル高も止まるなら950ドルを上抜ける可能性もあるとの見方を示唆している。
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ロシア、OPECとの覚書締結を望む・石油相
[エネルギー]
ロシアの石油相は16日に訪問先のベネズエラで米通信社ダウ・ジョーンズに対し、石油輸出国機構(OPEC)との覚書(MOU)早期締結を望んでいることを明かした。OPECとの関係をより密接にするためというが、OPEC加盟を意味するわけではないとも強調した。
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石油在庫統計:原油は632..8万バレルの大幅取り崩し
[エネルギー]
米エネルギー省が17日に発表した石油在庫統計によると、9月12日現在の米国以内民間原油在庫は全集から632.8万バレル減少した。ヒューストンを直撃したハリケーン「アイク」の影響で輸入や国内生産が減少したのが響いた。ガソリンの在庫は330.8万バレルの減少、暖房油やディーゼル燃料となる留出油の在庫も83.5万バレル減少した。製油所稼働率は77.4%と前週から0.9ポイント低下した。
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中国農家の利ざや改善に穀物の値上げ必要・政府エコノミスト
[穀物・大豆]
中国紙の人民日報は17日、国内のインフレ圧力が弱まり次第、穀物価格が上昇するべきだとの政府エコノミストの発言を報じた。前年に比べて価格は上がっているが、歴史的には依然として低水準であることを指摘。国内農家の利ざや改善には値上げが必要との見解である。
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9月の住宅着工・建築許可件数、揃って予想下回る
[経済指標]
米商務省によると、8月の新規住宅着工件数は年率換算で前月比6.18%減の89万5000戸となった。2ヶ月続けて前月を下回り、1991年1月以来の低水準で市場予想と比べても少ない。また、7月の着工件数は速報段階での96万5000戸から95万4000戸に下方修正されている。
北東部の住宅着工件数が14.53%と市場別で最もきつい落ち込みだった。中西部でも13.64%のマイナスとなり、着工件数は13万3000戸と1982 年3月まで遡る小さな規模である。南部は7.36%減って40万3000戸。1991年5月以来の低水準だった。西部だけ10.75%増加し、4ヶ月ぶりのプラス転換。
住宅タイプ別では一戸建てが1.87%減の63万戸だった。91年1月以来の低水準を更新。一方、5世帯以上の集合住宅は58.24%落ち込んだ。
前年比は全体で33.06%減少した。北東部が56.12%増となった以外はいずれも前年比2けたのマイナス。タイプ別でも一戸建てが3割以上ダウンとなり、集合住宅は一年前から約2割減だった。
先行指標となる建築許可件数は前月より8.86%減って85万4000件となった。2004年1月にサンプル数が2万に増えてから最小で、サンプル数を問わずに過去を遡れば1991年2月以来の低水準。市場予想も下回る。北東部で20.95%落ち、調査史上これまで見ることのなかった8万3000戸だ。南部では9.86%、西部で7.07%それぞれ前月からダウン。中西部だけが0.68%と僅かにも増加した。
タイプ別では一戸建てが5.14%減少して55万4000戸となった。1982年8月以来、ちょうど26年ぶりの低水準である。集合住宅でも2-4世帯、5世帯以上それぞれ1割を超えるマイナスだった。
8月の建築許可は前年同月比較で36.41%減った。全ての市場で前年割れ。住宅タイプ別でも前年比マイナスである。
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2008年09月16日(火)
ハリケーンでメキシコ湾の97.2%の石油、84.2%の天然ガス生産が停止
[エネルギー]
米資源管理局(MMS)の発表によると、ルイジアナ州に上陸したハリケーン「グスタフ」並びにメキシコ湾に接近中の「アイク」の影響で、16日の米東部12時 30分現在メキシコ湾の海上プラットフォーム498ヶ所とリグ71基が稼動を停止している。前日の562ヶ所、82基から減少した。これに伴ってメキシコ湾全体の97.2%にあたる日量 126万3,730バレルの石油生産と84.2%にあたる62億3,100万立方フィートの天然ガス生産が停止している。それぞれ前日の129万 8,309バレル、68億100万立方フィートから生産が回復した。
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FOMC、3回連続で金利据え置き決定
[金融・経済]
米連邦公開市場委員会(FOMC)は16日、短期金利の指標となるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を年2%で据え置いたと発表した。これで3回連続金融政策の変更を見送った格好である。なお、本日の金利据え置きは昨年10月以来となる全会一致の決定だった。
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2008/09年度独砂糖ビート生産、前年比8.3%減見通し・WVZ
[砂糖]
ドイツ調査会社WVZは16日、2008/09年度の国内砂糖ビート生産が前年度を8.3%下回る357万9000トンになるとの見通しを発表した。減反、イールド低下の推定に基づいて生産も落ちるのをみている。WVZの作付推定が前年から5.2%減って37万1037ヘクタール、イールドが前年度の64.2トンに対して61.1トン。ただ、含糖率は17.7%を予想しており、こちらは前年度の15.5%より上昇の見方だ。
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8月消費者物価指数は前月比0.14%下落、ほぼ市場予想通り
[経済指標]
米労働省が発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前月比で0.14%低下した。2006年10月以来のマイナス転落。市場予想にほぼ一致した。主因はエネルギーの値下がりである。3.14%ダウンで、前月を下回ったのは2月以来だが、マイナス幅はやはり2006年10月以来である。ガソリン価格が 4.21%のマイナスだったのをはじめ、燃料、ガスなど軒並み前月から下がった。
エネルギーとともに変動の激しい食品は0.57%上昇し、野菜・果物が2%以上上がったほか、食肉・鶏卵・魚、食用油の値上がりも目立つ。しかし、食品全体では3ヶ月ぶりに低い伸びである。
エネルギーと食品を除いたコア指数が0.19%上がり、予想通りだった。コア部分で値下がりが顕著だったのが新車価格で、8月は0.56%ダウン。2006 年11月以来の大きな落ち込みだ。中古車も前月より低い。ホテルの宿泊料金は1.16%下がり、4ヶ月ぶりのマイナス転落である。靴の価格は2003年3 月まで遡る大幅ダウンとなった。
コア部分で上昇が進んだのは婦人服で、約2%と前月並みの伸びペースだった。航空運賃は4ヶ月連続上昇で、また前月を上回る伸びだった。教育も前月よりやや値上がりペースが速まった。
CPIは前年同月に比べて5.36%上がった。7月に5.52%で1991年1月以来の大幅上昇となったが、8月は前月より低い伸びとなって上昇一服である。コア指数は2.55%上がり、前月時点での前年比伸び率を僅かに上回る。
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豪州ABARE、2008/09年度小麦生産見通し引き下げ
[穀物・大豆]
豪資源経済局(ABARE)は16日に発表したクロップレポートで、同国の2008/09年度小麦生産見通しを引き下げた。最新予測は前年比72.24%増の2246万トン。6月時点で見越していた2368万トンから5.15%の下方修正である。作付面積は6月時点でみていた1397万1000ヘクタールから1355万2000ヘクタールに引き下げ、前年から9.77%増の見方。イールド見通しも1.70から1.66トンにカットした。それでも前年度の1.06トンより高い。
ABAREは冬の降雨が平年並みあるいはそれ以下だったことを認識しながら、影響は地域間で開きがあることを指摘し、また全体的には作柄改善が見込まれるという。ABAREは作付から生産、イールド揃って見通しを下方修正したが、いずれも干ばつ被害の激しかった前年度はもちろん、5年平均も上回る見方を維持している。なお、目先の降雨がABARE予想の生産水準に到達するかかぎを握るともコメント。
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