2008年09月04日(木)
ブラジル08/09年度砂糖きび収穫、11.1%増見通し・CONAB
[砂糖]
ブラジル農務省商品供給公社(CONAB)は、2008/09年度の国内砂糖きび収穫が前年比11.1%増の5億 5871万7700トンになるとの見通しを発表した。4月に明かした初回予想レンジ5億5812万2000-5億7978万6000トンの下限にあたる。修正に伴い、砂糖生産用には2億4089万4700トンと従来の最低予想を下回る見方となった。エタノール生産に当てられる分は3億1782万3000トンで、初回予想レンジの中間よりやや高めをみている。比率は前年度に46%対54%だったのが43.1%対56.9%とエタノール用消費が増える。
砂糖生産は前年比4.81%増の3278万3000トンと見越している。砂糖引きの消費見通しとともに、初回の予想レンジ下限も下回る見方である。エタノール生産は前年度から17.7%増えて270億8598万2400リットルとみている。ガソリンに混合される無水エタノールは98億1662万7300リットル、ガソリンの代替になる含水エタノールは172億6935万5100万リットルと予想。含水エタノールは前年より2割強のプラスを予想しており、またエタノールについてはいずれも初回予想レンジの中間以上の見通しとなった。
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8月の米小売販売予想以下、消費者の慎重姿勢示す
[金融・経済]
米小売大手各社が発表した8月の販売結果は消費者が引き続き支出に慎重なことを示した。国際ショッピングセンター協会(ICSC)が各社データを集計したところ、8月の既存店売上高は前年同月比1.7%増加。7月の伸び率2.6%を下回り、ICSCが見通していた2%にも届かなかった。しかも、最大手ウォルマート・ストアーズの予想を上回る3%増を除くと前年比横ばいだったともいう。
ICSCのチーフエコノミストは、景気減速に加えて気温低下や降雨など天候による影響を指摘した。一方、ガソリン価格が下落基調にあるが、1ガロン3ドルまで下がらない限り、消費への効果は限定的とコメント。ガソリン一段安でも収入不安や食品価格の高騰、住宅市場の不振など悩みは尽きないと消費見通しに警戒を示しており、同氏は9月の販売が前年比2%前後の増加にとどまると予想した。
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今後戦略備蓄原油放出の要請が増える、米エネルギー長官
[エネルギー]
ボドマン米エネルギー長官は4日、今後米石油会社からハリケーン「グスタフ」による生産停止を受けた戦略備蓄原油(SPR)放出の要請が増えるとの見通しを示した。ダウジョーンズ社が伝えた。シトゴが25万バレルのSPR貸し出しを承認されたほか、現在マラソンオイルの要請について省内で検討中、恐らくは他の石油会社からも要請があるという。
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2008年の豪州小麦生産、雨量次第で最高2200万トンに増加見通し
[穀物・大豆]
国際商社ルイ・ドレフュスのオーストラリア子会社幹部は4日、2008年のオーストラリア小麦生産について2100万トンから2200万トンに増加の見通しを示した。最近の降雨による効果を理由に挙げており、今後の雨量次第ではレンジ上限に到達するとの見方だ。予想の下限でも前年の1300万トンを大きく上回る。
同氏はまた、収穫が2200万トンとなった場合に2009年の輸出は1400万-1500万トンになると見通した。前年が700万-800万トンと推定されており、2倍に膨らむのをみている格好である。
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物価上昇は相当な期間続く恐れがある、ECB総裁
[要人発言]
ECBのトリシエ総裁は4日に開いた理事会後の定例会見で、前回の理事会以降に入手された情報によると、インフレ率は物価が安定しているとされる水準を相当な期間大きく上回る可能性があり、中期的な物価安定リスクは上方に向いているとの見方を示した。
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2008年09月03日(水)
FRB、米景気拡大ペース鈍化と判断・ベージュブック
[経済指標]
FRB、米景気拡大ペース鈍化と判断・ベージュブック
[経済指標]
米連邦準備理事会(FRB)は3日に発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、ほとんどの地域で景気拡大ペースが鈍っているとの判断を示した。地区連銀の大勢が、景気を弱含み、低調、あるいは抑制的と評価し、またクリーブランドとセントルイスの両連銀は前回報告からやや減速が進んだことを指摘。しかし、ボストン連銀とニューヨーク連銀はそれぞれ景気の安定化を認識し、カンザス・シティにおいては僅かにも改善がみられたと記している。
今回のージュブックは8月25日までに収集した情報データをもとにフィラデルフィア連銀が取りまとめ、16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合において金融政策決定の判断材料となる。
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ミシシッピ川下流の水路のほとんどは3日午後に再開、米沿岸警備隊
[エネルギー]
米沿岸警備隊の広報担当者は3日、ハリケーン「グスタフ」の通過に伴い閉鎖されたミシシッピ川下流の水路のほとんどが、同日午後には航行が可能になるとの見通しを示した。現在は、船舶の航行を妨げる形で水没した船舶やはしけの引き上げ作業を行っており、多くの水路は午後までに再開するという。
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7月製造業受注は前月比1.27%増、予想大きく上回る
[経済指標]
米商務省によると、7月の製造業受注は前月比1.27%増加した。6月の伸び率が速報段階での1.69%から2.12%に上方改定となり、7月はややスローダウンした格好だが、それでも市場予想を大きく上回った。
内訳をみて、非防衛航空機が28.11%増加とった。船・ボートが2割強落ち込んだが、軍用航空機7.79%、自動車及び自動車部品1.10%それぞれプラスとなったこともあって運輸機器全体で3.17%アップである。機械が4.07%増え、中でも建設用や工業機械、金属関連などの伸びが目立った。機械でさえなかったのは発電機ぐらいだった。一次金属、金属製品もそれぞれ前月比プラス。一方、ハイテク製品が1.40%減少した。コンピューターが1割強のマイナスで、防衛用通信機器は7割近く落ち込んだ。
7月の製造業受注は運輸を除くと1.01%増え、全体より低い伸びだった。しかし、防衛を除いて1.96%増加し、これは全体以上である。耐久財が1.35%のプラス。速報値の伸び率1.34%とほぼ変わらない。非耐久財の新規受注は 1.20%増。企業の設備投資の目安となる非防衛資本財受注は前月を6.26%上回り、航空機を除くと2.54%増にとどまった。
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米ICE、ニューオーリンズ港でコーヒー出荷不履行宣言
[コーヒー]
米先物取引所ICEの理事会は2日遅くにニューオーリンズ港における取引所承認済みコーヒーの出荷不履行(フォース・マジュール)を宣言した。1日のハリケーン「グスタフ」上陸に伴う決定で、即日発動となる。
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米エネルギー省、シトゴに戦略備蓄げ原油を貸し出し
[エネルギー]
米エネルギー省は2日遅く、ハリケーン「グスタフ」に伴う生産停止を受けてシトゴ社が申請している25万バレルの戦略備蓄原油(SPR)の貸し出しを許可する意向を明らかにした。ハリケーンによる生産停止のほか、レイクチャールズ製油所に通じるカルカシュー水路の閉鎖が直接の理由という。同社は水路の閉鎖に伴い2000年と2006年にもSPRの貸し出しを受けている。
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FCストーン、コーン生産見通し引き下げ
[穀物・大豆]
米大手ブローカーのFCストーンは3日、 2008/09 年度コーン生産を121億5900万ブッシェルと見通していることを明かした。イールドは1エーカーあたり153.4ブッシェルとみている。前月時点での推定121億9700万ブッシェル、154.5ブッシェルから引き下げた。また、USDAが8月の需給報告で見越していた生産122億8800万ブッシェル、イールド 155ブッシェルを下回る。
一方、大豆の生産は30億300万ブッシェル、イールドは41.0ブッシェルとの見通しである。生産は前月時点での29億9300万ブッシェルから引き上げだが、イールドは41.5ブッシェルから下方修正である。USDAによる8月時点での見通しは生産29億7300ブッシェル、イールド40.5ブッシェルだった。
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