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2008年09月02日(火)

9月には5個の熱帯性暴風雨の発生を予測、コロラド州立大
 [天候]

ハリケーン予測の権威として知られるコロラド州立大のグレイ博士の研究チームは2日、2008年9月のハリケーン発生推定を発表した。今回から始まった9月の月間発生予測は名前の付く熱帯性暴風雨が5個、ハリケーンが4個、カテゴリー3以上の大型ハリケーンが2個となっている。8月には4個の熱帯性暴風雨が発生、うち3つがハリケーンに発達し、その中から「グスタフ」はカテゴリー3以上の大型ハリケーンとなった。

また、今年6月から11月末までのハリケーンシーズン中の発生予測は熱帯性暴風雨が17個、ハリケーンが9個、大型ハリケーンが5個とこれまでから据え置いた。ハリケーン活動は長期平均の190%と活発なシーズンになるとしている。1950-2000年の平均発生数は、熱帯性暴風雨が 9.6個、ハリケーンが5.9個、大型ハリケーンが2.3個。2007年の発生数はそれぞれ14個、6個、2個となっている。

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Unica、08/09年度のブラジル砂糖きび収穫推定引き下げ
 [砂糖]

ブラジル砂糖きび生産者協会(Unica)は2日、国内中部・南部の2008/09年度砂糖きび収穫推定を1060万トン引き下げた。最新予測は4億8750万トン。4月の降雨によって収穫の3分の1がダメージを受けたのが下方修正につながったという。ただ、前年度は4億 3120万トンだったため、13.1%と増加の見方は維持している。Unicaによると、現時点で約半分が刈り入れ済み。

Unicaはまた修正の理由として、2008/09年度に始動予定している32の新しい製糖所のうち実際に稼動しているのは22.であることを挙げた。3ヶ所は稼動しないともいう。例年は11月に終わる収穫も今年は12月半ばまでつづく見通しを示している。

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8月ISM製造業指数は49.9と前月から0.1ポイント低下
 [経済指標]

米供給管理協会(ISM)によると、8月の製造業景況感指数は49.9だった。前月の50.0を僅かにも下回って3ヶ月ぶりに50割れ。指数が50を下回るのは活動の縮小を意味し、8月のビジネスがさえなかったことになる。

雇用が49.7だった。7月に昨年10月以来で50を超えたのが、縮小傾向に戻ったことを示す。出荷は前月の55.1から50.3、生産が52.9から 52.1にそれぞれ下がった。新規受注は48.3、受注残43.5。いずれも分岐点を下回ったままだが、前月の45.0、43.0よりやや高い。在庫も 45.0から49.3になり、取り崩しペースが鈍ったことを表している。輸出は3ポイント上昇して57.0となった。

価格指数が前月の 88.5を下回る77.0だった。6月に1979年7月以来で90を超えてから上昇も一服し、8月は2月以来の低水準である。ISMでは8月の著しい指数低下を認識している一方、インフレは残ると慎重な見方も示唆。業者からも、石油価格の下落やドル高を朗報との合金メーカーによるコメント、紙製品業者からは原材料の値上がりで販売価格を引き上げたなどまちまちである。

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2008/09年度インドコーヒー輸出、前年比横ばい見通し
 [コーヒー]

インドのコーヒー輸出協会幹部は1日、2008/09年度のコーヒー輸出が前年比横ばいにとどまるとの見方を示唆した。一貫した降雨の不在が生産に影響を及ぼし、事前予想を下回るとみているためという。コーヒー局がアラビカ10万トン、ロブスタ19万3000トンの生産をみているのに対し、輸出協会の生産見通しはアラビカ9万トン、ロブスタ19万トン。このため、輸出は22万4000トン前後と前年並みとしている。前年度の生産は26万2000トンだった。

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インドの8月金輸入は前年から大幅に増加、ボンベイブリオン協会
 [メタル]

ボンベイブリオン協会幹部が2日、インドの8月金輸入が98から100トンと、前年同月の68トンから大幅に増加するとの見通しを示した。祭礼シーズンを控えていることや価格の下落により、国内の消費はここ数週間伸びてきているという。

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OPECは過剰な石油供給を管理する必要がある、イラン石油相
 [エネルギー]

イランの国営通信が伝えたところによると、ノザリ石油相は2日、石油供給は需要を大きく上回っており、OPECは過剰になっている部分をしっかりと管理、抑制する必要があるとの見解を示した。これは9日に開かれる定例総会でも議題になるという。

Posted by 直     

2008年08月29日(金)

「グスタフ」の接近を受けたプラットフォーム閉鎖は6ヶ所に増加
 [エネルギー]

米資源管理局(MMS)の発表によると、熱帯性暴風雨「グスタフ」の接近を受け、29日米東部12時30分現在メキシコ湾の海上プラットフォーム6ヶ所とリグ17基が稼動を停止している。前日のプラットフォーム2ヶ所、リグ1基から増加した。これに伴って日量8万 6,013バレルの石油と1億3,600万立方フィーとの天然ガスの生産が停止している。

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8月シカゴPMIは57.9に上昇、予想を大きく上回る
 [経済指標]

シカゴ購買部協会が発表した8月の企業景況感総合指数は57.9となった。前月の50.8から上昇し、市場予想も大きく上回った。

生産が49.2から63.4に上昇した。拡大・縮小の分岐点である50を越えたのは3ヶ月ぶりである。受注残も63.0と、前月の45.7から著しい改善となった。新規受注は前月の53.5より上がって60.2。一方、出荷は60.8から55.1、在庫が54.9から52.2にそれぞれ伸び悩んだ。雇用は 39.2で、前月の45.9から落ち込んでいる。支払価格は80.6。7月に90.7で28年ぶりの高水準と伝えられていたが、8月は上昇一服となる。

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IGC、小麦とコーンの世界生産推定を引き上げ
 [穀物・大豆]

国際穀物理事会(IGC)は29日に2008/09年度世界穀物需給の月次報告を発表し、北半球の一部生産国で過去最高が見込まれていることを理由に生産見通しを引き上げたと記している。小麦生産については前月時点での6億6200万トンから6億7200万トンに改定し、前年比10.3%増加の見方。特に欧州連合、ロシア、ウクライナの改善が寄与しているという。

2008/09年度の世界小麦消費は前年比5.1%増の6億4300万トンと見通した。前月時点での推定から400万トンの上方修正である。期末在庫は700万トン引き上げて1億5100万トンと予想。前年度の1億2200万トンから積み増しが進み、2002/03年度以来の高水準になるとの見方だ。主要輸出国5カ国で在庫が著しく膨らむのをみているという。

2008/09 年度世界コーン生産見通しは1500万トン引き上げて7億7400万トンとした。前年割れの見方は変わらないが、減少率は前月報告での3.3%から 1.4%にダウンとなった。米国の生産見通しを前月での3億500万トンから1000万増やしたといい、これは低気温と降雨で作柄が平年以上のためと説明している。また、中国やメキシコの見通しも明るいとコメント。

IGCは、コーン消費を700万トン上方修正して7億8900万トンとした。前年比1.9%増の見方である。期末在庫は前年度の1億2700万トンから1億1200万トンに縮小をみている。前月報告時の1億1200万トンからは引き上げであるが、それでもなお5年以来の低水準の見方を維持している。このうち、米国の在庫見通しを前年度の4000万トンから2500万トンに落ちると見通す。家畜の縮小や小麦などとの価格差を背景に飼料用需要が限られる反面、エタノール用で消費が伸びるためという。

IGCはこのほか、2008/09年度の世界コーン輸出を4年ぶりの低水準となる5200万トンと見越している。生産増加、飼料向け需要が低品質の小麦やほかの穀物に押されていることで輸入が伸びないとの見方を示唆。ブラジルやアルゼンチンの輸出規制維持の可能性も挙げた。

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2007/08年度の東南アジア向け米大豆輸出推定、前年比37.5%減
 [穀物・大豆]

米大豆協会によると、8月で終わる2007/08年度に米国が東南アジアに向けて輸出した大豆は前年度を37.5%下回ったと推定される。東南アジア担当者が明かしており、同氏は、食用大豆の価格高騰でインドネシア向けが30万トンから40万トンの出荷ダウンにつながったとコメント。しかし、東南アジアへの大豆ミール輸出は増加の見通しを示唆している。10月を年度末とする大豆ミールの2007/08年度には80万トンと推定しており、これは前年度から6割増加となる。アルゼンチンの農家ストライキが米産需要の増加につながったと説明している。

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7月個人所得は前月比0.73%減、消費支出は0.24%増
 [経済指標]

米商務省によると、7月の個人所得は前月比0.73%減少した。2005年8月以来の大幅減少で、主因は景気刺激策として行った税金払い戻しの一巡。このため市場でも所得が下向くのは事前に見越していた。それでも、落ち込みは予想以上だった。

税金還付の小切手が含まれる所得項目で7%近いマイナスとなったが、ほかのカテゴリーは増加した。給与が0.27%、年金など0.25%それぞれ上がり、いずれも6月の伸び率を上回る。資産所得は0.90%のプラスに転換した。特に、利息が1.13%増え、前月の0.74%減から著しく改善している。

可処分所得は 前月から1.05%減った。2ヶ月連続減少であるが、6月の1.88%(修正値)に比べるとペースはやや鈍った格好である。

個人消費支出は0.24%%増えた。6月の伸び率が速報段階での0.56%から0.65%に改定となり、7月は著しい伸び悩み。しかも、支出はインフレ調整すると2004年6月以来の大きな減少である。耐久財支出が1.47%減少。前月以上の落ち込みとなった。一方、非耐久財への支出は0.32%増加。5ヶ月連続のプラスだが、7月はこの間で最も低い伸びだった。サービスは0.49%アップ、3ヶ月ぶりの小幅増である。

貯蓄率は1.24%で、前月の2.51%の半分以下だった。

物価指標となる個人消費支出物価指数(PCE Index)は前月比で0.63%上昇した。前月の伸び率0.75%を下回るが、前年比は4.53%上昇と前月時点での伸び以上だった。金融当局がインフレの目安にしているといわれるエネルギーと食品を除いたPCEコアは前月比0.27%のプラス。6月の伸び率が速報での0.27%から0.25%に改定で、この結果7月は上昇ペースが加速したことになる。コア前年比は2.43%アップ。前月時点での前年比より高めの伸びである。

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