2007年11月20日(火)
利下げは僅差で決定・10月のFOMC議事録
[経済指標]
米連邦準備理事会(FRB)が20日に発表した先月30-31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、僅差で利下げ決定していたことが明らかになった。実際、0.25ポイントの金利引き下げを決める際に、ホーニッグ・カンザスシティ連銀総裁だけは金利据え置きを支持して反対票を投じたと会合後に発表された声明で確認済みだが。議事録ではホーニッグ総裁以外にも直前まで判断に揺れていたFOMCメンバーがあったと記している。
議事録によると、ほとんどのメンバーは景気の下振れリスクに懸念を示していた。FRBの情報開示に関する方針改革に伴って新たに議事録に加わった各地区連銀からの経済見通しには、来年の成長率が1%台半ば近くにとどまるのを警戒している向きもあるほど。それでも、利下げに決定に至る決め手については不明であり、またFOMCは最終的に9月とあわせた2回の金融緩和でひとまず景気を下支えるのに十分と判断したようだ。
Posted by 直