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2008年05月08日(木)

3月の米小売販売、ディスカウントストア中心に予想上回る伸び
  [金融・経済]

小売大手各社が8日に発表した4月の販売結果で予想を上回ったものが目立っている。国際ショッピングセンター協会(ICSC)が各社データを集計した結果、4月の既存店売上高は前年同月比3.6%増加。3月に0.5%減と13年ぶりの大幅減少となったのから持ち直し。しかも、同協会が事前に予想していた2%増も超える伸びである。ただし、販売好調に寄与したのは食品などの必需品であり、またディスカウントストアや会員制卸売りクラブなどで特に売り上げが増加。景気減速や物価上昇などを背景に消費者は依然として支出に慎重であり、また低価格志向も続いていることを示す。

ICSCのエコノミストによると、3月と4月はそれぞれ前年比較で買い物日数に格差があった。このため、2か月分合わせた既存店売上高は前年同期1.5%と年初からの伸びペースを保っているという。

業者別で、好調だったのは最大手ウォルマート・ストアーズである。一年前に比べて3.2%増え、事前見通し2.1%増を上回った。ただ、ウォルマートの主要顧客は中間以下の低所得者が中心であり、同社幹部は月末になって次の給料日を迎えるあたりでは過去にないほど売上が落ちたとコメントしている。また、政府が景気刺激策で税金還付の小切手支給を始めたが、効果を占うのは尚早と慎重姿勢をみせている。

ウォルマート以外には卸売りクラブのコストコがやはり市場が見越していた以上の8%増加となった。ガソリン価格の上昇分を除いて5%増という。一方、低価格で知られる業者でも予想に届かなかった向きがある。ターゲットは3.1%増加し、事前予想の4.5%より低めの伸びだった。食品などの売れ行きは良かったが、宝飾品など高額商品がさえなかったためという。

アパレルはまちまちだった。リミテッド、ギャップは予想以上の前年比マイナスとなり、反面、ティーンエージャーに人気のアバクロンビー・アンド・フィッチやアエロポスタールなどは事前に見込んでいた以上の結果である。百貨店にもぱっとしなかったのが少なくない。

Posted by 直   

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