2008年06月03日(火)
FRB議長、目先の金利据え置きの可能性示唆
[要人発言]
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は3日の国際銀行会議で衛星を通じて講演し、当局がひとまず金利を据え置く可能性が強いことを示唆する発言をした。議長は現時点で景気がなお弱含んでいることを指摘しながら、今年後半から来年にかけての改善見通しを繰り返した。特に、今年後半には金融政策および景気刺激策、住宅市場や金融市場の改善、また海外の底堅い需要を反映して景気が上向く可能性があるとした。政策金利については当局が適正とみる水準にあり、現行の政策が経済成長と物価安定に寄与するとの見方を述べた。
議長はまた、米景気減速によるドルへの影響に言及した。議長はドル下落に伴い、輸入物価指数の上昇、さらには消費者物価指数も押し上げていることを認識。長期的には強いドルになることを見通すとしながら、足もとのインフレはもちろんインフレ期待を占ううえでドル相場を監視しており、また物価安定を狙った金融政策を運営する方針も示唆した。
Posted by 直