2008年06月04日(水)
5月ADP民間雇用数は前月から4万人増、予想外のプラス
[経済指標]
米雇用サービスADPによると、5月の非農業部門民間雇用数は前月比4万人増加した。3ヶ月連続プラスとなり、1月以来の大幅プラス。市場予想も上回っている。また、3月の雇用が速報段階での1万人増から1万3000人増に上方修正となった。
5 月の雇用をセクター別でみると、鉱業、建設含む製造業は3万7000人減少した。これで18ヶ月連続して前月を下回った。製造業だけで前月から2万 6000人減り、 20ヶ月連続ダウンである。ただし、いずれも1月以来の小幅マイナス。サービス業は7万7000人増で、こちらは前月以上の増加だ。
ADP のデータは労働省が手掛ける雇用統計と集計方法が近いといわれるものの、実際には政府統計のデータと開きが生じがちである。ADPでは、今年に入り2月を除いて雇用増加とするのに対し、労働省のデータは年初から4ヶ月連続減少を示している。
労働省が6月7日に予定している5月雇用統計で、市場は政府部門も含める非農業部門雇用数が6万人減少したと予想している。政府雇用が今年に入って月平均1万3000人増であり、これを除く民間雇用も政府の統計は前月より少ないことを示す見通しだ。
Posted by 直