2008年06月10日(火)
USDA需給:08/09年期末在庫は小麦、コーン、大豆とも予想下回る
[穀物・大豆]
08/09年度の国内小麦需給は生産見通しが前月から4,000万ブッシェルの引き上げ。需要面では飼料および残余、輸出見通しがそれぞれ2,500万ブッシェル上方修正された。期末在庫は4億8,700万ブッシェルと前月から400万ブッシェルの小幅上方修正にとどまったが、需要が引き上げられたため在庫率は21.18%に低下した。07/08年度では輸出見通しが最近の成約の低調さを受け1,500万ブッシェル引き下げられた。
国内コーン需給は生産見通しが前月から3億9,000万ブッシェルの大幅引き下げ。春先から続く多雨による作柄の悪化を受け、イールド見通しが5ブッシェル引き下げられたのが大きい。作付面積は今回の報告まで3月末の意向調査の数字が使用されており、次回の報告では引き上げが予想されているが、作付作業が大幅に遅れたことから当初の予想ほど作付が増えない可能性もある。需要面では飼料および残余が1億5,000万ブッシェル、輸出が1億ブッシェルそれぞれ引き下げられた。07/08年度の輸出も5,000万ブッシェル下方修正された。期末在庫は6億7,300万ブッシェルと前月から9,000万ブッシェルの引き下げ、0995-96年度以来の低水準となった。在庫率も5.38%に下がっている。
大豆の国内在庫は圧搾需要が1,000万ブッシェル引き下げられた程度の小幅修正。もっとも、07/08年度の輸出見通しが2,000万ブッシェル引き上げられたことから、08/09年度の期末在庫は1億7,500万ブッシェルと1,000万ブッシェル下方修正された。
Posted by 直