2008年06月13日(金)
5月消費者物価指数は前月比0.65%上昇、予想やや上回る
[経済指標]
米労働省が発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.65%上昇した。昨年11月以来の高い伸びで、市場予想も上回る。主因はエネルギー価格の高騰。5月は4.41%上がり、やはり6ヶ月ぶりの大幅上昇である。ガソリンが5.72%高、ガス・電力は2.29%アップ。エネルギーとともに変動の激しい食品価格は0.31%上昇となった。前月に0.92%と1990年1月以来の高い伸びを記録したのからひとまずスローダウンである。
エネルギーと食品を除いたコア指数は0.20%上がり、これは今年2番目の高い伸びだ。ただし、事前予想の範囲内で、また個別ではまちまち。最も上昇が進んだのが航空運賃。3.25%のプラスで約6年ぶりの高い伸びだった。通信も0.31%と前月を上回る上昇率。しかし、医療費は前月と同水準の0.15%上昇。教育は0.41%高で前月より伸びは低い。また、新車は前月に0.19%上がったのが0.06%のマイナス転落。アパレルも4月の0.46%上昇だったのに対して5月は0.27%下落。
CPIは前年同月に比べて4.08%上がり、コア指数が2.31%上昇した。いずれの指数も前月時点での前年比伸び率を上回った。
Posted by 直