2008年06月17日(火)
5月生産者物価指数は前月比1.36%上昇、予想上回る
[経済指標]
米労働省が発表した5月の生産者物価指数(PPI)は前月比1.36%上昇した。前月の0.17%から上昇ペースは加速し、昨年11月以来の高い伸びである。市場予想も上回った。エネルギー価格が4.91%上がって、伸び率はやはり半年ぶりの高水準。ガソリンが9.26%高く、暖房油は7.96%上昇。天然ガスも住居用、工業用それぞれ値上がりした。食品は4月の前月比横ばいから0.80%上昇に転じた。精米が再び1割を超える値上がりで、果物や豚肉、料理用油などの上昇も目立った。
一方、変動の激しいエネルギーと食品を除くコア指数は0.24%上昇した。前月の伸び率0.42%の約半分で、市場予想の範囲内。資本財が0.13%上がって、前月から伸び悩んだ。コンピューターの値下がりが進み、金属成形の機械、小型トラックがそれぞれマイナス転落。工業用やテキスタイルの機械は前月を下回る上昇ペースだった。しかし、農業機械、発電機、民間航空気などが1%を超える上昇だった。消費財では、婦人服が下がり、乗用車は前月の2%強の値上がりから0.72%の上昇にスローダウンした。
PPIは前年比較すると7.21%高く、前月に6.40%上昇だったのを上回る。コアの前年比伸び率は前月時点での3.04%から変わらず、これは1991年12月以来の高水準である。
Posted by 直