2008年06月17日(火)
フィリピン、ASEANに砂糖輸入減税の延期要請見通し
[砂糖]
フィリピン製糖所組合幹部は17日、同国が東南アジア諸国連合(ASEAN)に対して砂糖輸入関税引き下げの延期を要請する可能性があることを示唆した。連合内自由貿易協定に基づき、税率は現行の38%から2009年に28%、2010年には5%もしくはゼロにもなり得る見通しだ。しかし、フィリピンの業界では減税によって安価のタイ産が流れ込むのを懸念しており、政府にASEANへの働きかけを求めていた。
フィリピンは砂糖を変動の大きい商品を意味する「センシティブ」と分類するのからさらに不安定なことを意味する「ハイリーセンシティブ」に変えることを要請する方向で、ASEAN承認で税率は据え置きとなる。同氏は、連合内での合意を得られるチャンスが大きいと伝わっているとコメント。ただ、実際にASEAN に求める前にフィリピン内の貿易委員会による承認が必要ともいう。
Posted by 直