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2008年06月19日(木)

6月のフィラデルフィア連銀指数マイナス17.1、市場予想下回る
  [穀物・大豆]

フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した6月の企業景況感指数はマイナス17.1となった。7ヶ月続けて好不調の目安であるゼロを下回り、また前月のマイナス15.6からダウン。市場予想と比べても低い。

新規受注が前月のマイナス3.7からマイナス12.4に下がり、再び縮小ペースが速まった。出荷はマイナス6.7。5月にプラス2.2と昨年12月以来でゼロより高くなったのが、再びマイナス転落である。雇用は一段と下がってマイナス6.9だった。雇用は今年に入り2月を除いてマイナス圏での推移を続けている。一方、在庫は前月のマイナス13.1からマイナス12.6、受注残がマイナス19.1からマイナス12.5にそれぞれ下げ渋った。納期も2ヶ月連続でゼロを割りながら、水準はマイナス8と前月の12.8より高い。

生産コストを示す支払い指数が前月の53.8から69.3に大幅上昇した。1980年11月に70を超えて以来の高水準である。反面、販売価格を示す受取り指数は29.7と、前月に31.6だったのから下がった。

向こう6ヶ月の見通しを表す指数は21.3となった。5月の28.2より低めだが、4月の13.7に比べるとなお高い。受注が24.2、出荷14.6とそれぞれ前月調査で大幅上昇した項目でやや低下。雇用は2.2。前月に今年初めてプラス圏に立ち直ってからなお増加見通しが続いている格好だが、水準的には前月の9.2を下回って伸び悩んだ。在庫は前月のマイナス10.6からマイナス14.6に落ちた。設備投資は5月の19.9に対して6月は3.8だった。一方、受注残は前月の12.3より14.6に上がり、納期は昨年7月以来でゼロを上回って6.4である。

支払い見通し指数が69.9となった。前月の56.0を上回り、1989年1月以来以降みることのなかった水準にアップ。受取り見通し指数は26.8から35.4と3ヶ月ぶりの水準に上がった。

Posted by 直   

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