2008年07月01日(火)
世界半導体販売、需要拡大の地域増加反映して上向き・SIA
[金融・経済]
米半導体工業会(SIA)は1日、世界の半導体販売が需要拡大の地域が増えているのを反映して上向いていることを示唆する会長コメントを発表した。同氏は、中国や中南米、インドといった途上国の市場が急成長していることを指摘。一方、かつては消費者向け半導体需要の約半分を占めていた米国が、現在は4分の1にも満たないという。同氏は米国におけるデジタル家電への支出が例えスローダウンしても、半導体市場全体への影響度は以前と違うと述べた。
SIAによると、5月の世界半導体売上高は前年同月比7.5%増の218億ドルだった。前月と比べても2.8%のプラスという。SIAでは、5月の半導体需要が歴史上堅調なことを認識しながら、今年はデジタル家電を中心に力強い伸びとなったことも強調。5月の販売を地域別に見ると、前月比では欧州と日本がマイナスとなった一方で、米州が1.8%増え、アジア・太平洋が5.3%アップ。一年前との比較になると、すべての地域で増加し、最も高い伸びとなったが日本の9.5%だった。次いでアジア・太平洋の8.5%。
Posted by 直