2008年07月16日(水)
6月消費者物価指数は前月比1.06%上昇、予想を大きく上回る
[経済指標]
米労働省が発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前月比1.06%上昇した。2005年9月以来の高い伸びで、市場予想も上回る。エネルギー価格が 6.64%上がり、やはり伸び率は2005年9月以来の高水準で、CPI上昇の3分の2を占めるという。ガソリンが10.06%と大きくアップ。燃料油も 1割を超える値上がりとなり、ガス・電力も高い。エネルギーとともに変動の激しい食品価格は0.72%上昇した。2ヶ月ぶりの高い伸びで、中でも野菜・果物、食用油、乳製品の値上がりが目立つ。
エネルギーと食品を除いたコア指数は0.32%上がり、これは今年2番目の高い伸びだ。やはり、事前予想を超えた。家賃が0.38%上がり、新車価格は0.22%のプラス。いずれも前月に比べてペースが加速した。航空運賃も前月の伸び率を上回る 4.45%。アパレルは0.05%と小幅アップ。だが、5月の値下がりからプラス転換で、これは婦人服や靴の値上がりが紳士服の下落を相殺したためである。通信、医療もそれぞれ前月以上の値上がりとなった。教育は0.43%で上昇ペースは安定している。
CPIは前年同月に比べて4.90%上がり、これは1991年5月以来の大幅な前年比上昇である。コア指数が2.41%上昇した。前月時点での前年比伸び率を上回ったが、今年最高と比べるとまだ低い。
Posted by 直