2008年07月17日(木)
ストラテジーグレイン、08/09年度EU穀物生産見通し再び引き上げ
[穀物・大豆]
ストラテジーグレインは17日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の欧州連合(EU)穀物生産見通しを再び引き上げた。最新予測は前年比15.5%増の2億9670万トン。前回報告での2億9130万トンを上回り、前回報告での270万トンに次ぐさらなる上方修正。
生産見通し引き上げの背景にあるのが小麦の改定で、特にハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、スロバキアで好天気から生産が大きく増える見込みという。スペインも春の降雨でイールド改善と記している。反面、北欧の乾燥によってイールド見通し引き下げとなったとしている。コーンについては、南部の開花が始まり、イールドを左右する可能性があることを示唆した。
作物別では、最も規模の大きい軟質小麦の生産見通しを1億290万トンから1億2900万トンに上方修正し、前年比17.9%増をみている。コーンは前年から22.5%増えて5870万トンと見込んでおり、これは前回報告での推定から30万トンの引き上げである。
Posted by 直