2008年08月27日(水)
アトランタ連銀総裁、物価の頭打ち間近いとの見解
[要人発言]
アトランタ連銀のロックハート総裁は27日の講演で、物価の頭打ちが間近いとみていることを明かした。最近の物価指数が上昇傾向にあることを認識しながら、一時的な現象との見方も示唆。消費者物価指数(CPI)伸び率は7月の5.6%あたりがピークのはずだという。
総裁は景気減速の信用収縮が目先のコア指数上昇圧力を弱めるとも見通した。また、ドルの安定化による貢献も取り上げ、原油価格が115ドルあたりで落ち着くかそれ以上に下がるようなら、より物価にプラスともコメント。原油安によるコアへの効果の可能性もあるとした。ただ、原油相場については楽観視できないと慎重姿勢も除かせた。
総裁は、経済指標などを背景にインフレ上昇懸念が強まるのも無理はないと述べる一方、インフレが実現する稼動は別との見方を示唆した。昨年秋から今年春にかけての連続の利下げは景気の下振れリスクを考慮しての決定であり、また物価面で間違った判断ではないことも強調した。講演後の会見では現行の金利水準を適切ともコメント。ただ、当局のインフレ見通しが誤っているなら一転して利上げを支持する意向もみせていた。
Posted by 直