2008年09月17日(水)
9月の住宅着工・建築許可件数、揃って予想下回る
[経済指標]
米商務省によると、8月の新規住宅着工件数は年率換算で前月比6.18%減の89万5000戸となった。2ヶ月続けて前月を下回り、1991年1月以来の低水準で市場予想と比べても少ない。また、7月の着工件数は速報段階での96万5000戸から95万4000戸に下方修正されている。
北東部の住宅着工件数が14.53%と市場別で最もきつい落ち込みだった。中西部でも13.64%のマイナスとなり、着工件数は13万3000戸と1982 年3月まで遡る小さな規模である。南部は7.36%減って40万3000戸。1991年5月以来の低水準だった。西部だけ10.75%増加し、4ヶ月ぶりのプラス転換。
住宅タイプ別では一戸建てが1.87%減の63万戸だった。91年1月以来の低水準を更新。一方、5世帯以上の集合住宅は58.24%落ち込んだ。
前年比は全体で33.06%減少した。北東部が56.12%増となった以外はいずれも前年比2けたのマイナス。タイプ別でも一戸建てが3割以上ダウンとなり、集合住宅は一年前から約2割減だった。
先行指標となる建築許可件数は前月より8.86%減って85万4000件となった。2004年1月にサンプル数が2万に増えてから最小で、サンプル数を問わずに過去を遡れば1991年2月以来の低水準。市場予想も下回る。北東部で20.95%落ち、調査史上これまで見ることのなかった8万3000戸だ。南部では9.86%、西部で7.07%それぞれ前月からダウン。中西部だけが0.68%と僅かにも増加した。
タイプ別では一戸建てが5.14%減少して55万4000戸となった。1982年8月以来、ちょうど26年ぶりの低水準である。集合住宅でも2-4世帯、5世帯以上それぞれ1割を超えるマイナスだった。
8月の建築許可は前年同月比較で36.41%減った。全ての市場で前年割れ。住宅タイプ別でも前年比マイナスである。
Posted by 直