2008年09月22日(月)
ABARE、2008年と2009年世界金生産見通し引き下げ
[メタル]
豪農業資源経済局(ABARE)は22日に発表した四半期ごとの商品レポートで、2008年の鉱山における世界金生産を一段と引き下げた。6月の前回報告で推定していた2453トンから2435トンに改定。また、2009年の生産見通しを2559トンから2530トンに下方修正した。
自国の生産について2008年を前回報告より4トン少ない227トンとした。2009年には増加の見方を維持しているが、 236トンと従来の256トンから大きく引き下げた。このほか、南アフリカでは2008年に電力不足の影響で生産が落ち、インドネシアでも前年割れの見方。中国、ロシア、中南米の増加でも世界全体で前年比1.6%減少の見方である。一方、2009年には南アやインドネシアの改善を見込む。
2008年の中銀保有金売却など公的機関からの供給推定を405トンから375トン、2009年分も375トンから375トンにそれぞれ引き下げた。産金業者のディヘッジングは2008年分320トン、2009年分200トンでいずれも据え置き。
2008 年の加工需要を2679トンと見通している。前回報告での2908トンから大幅の引き下げで、前年比12.8%減少の見方である。2009年には 2863トンと見越しており、やはり6月時点での予測3077トンから下方修正した。前年から6.9%と増加の見方は維持している。平均価格見通しも引き下げた。2008年に1トロイオンス882ドル、2009年には810ドルとの見方で、前回報告での892ドル、855ドルを下回る。
Posted by 直