2008年09月29日(月)
8月個人消費は前月比0.04%増と予想下回る
[経済指標]
米商務省によると、8月の個人所得は前月比0.50%増加した。前月の0.56%減からプラス転換し、3ヶ月ぶりの大幅増加である。市場予想も上回った。なお、7月は速報での0.73%減から改定となった。
給与が0.43%増加し、前月を上回る伸びだった。年金など福利厚生が前月と同じ0.24%のプラス。資産所得では、利子が1.24%、配当0.59%といずれも前月とほぼ同じペースで増えた。可処分所得は 前月から0.86%減った。3ヶ月連続減少。7月は1.05%から0.83%に修正となった。
個人消費支出は0.04%%増えた。支出は3月から前月を下回ったことがないが、8月はこの間で最も鈍い伸びであり、市場予想も下回る。非耐久財が 0.58%減と、2月以来のマイナス転落。一方、耐久財支出が1.41%増加し、前月に3.12%減少(修正値)したのから緩やかな改善である。サービスは0.12%のプラスで、前月から伸び悩んだ。個人消費支出はインフレ調整すると、2ヶ月連続減少した後で8月に前月比ほぼ横ばいだった。
貯蓄率は0.97%だった。7月が速報値1.24%から1.86%に改定となり、8月はこれより低下である。
物価指標となる個人消費支出物価指数(PCE Index)は前月比で0.03%上昇した。前月の伸び率0.64%を大きく下回る。前年比は4.51%上昇と前月時点での伸びとほぼ変わらず。金融当局がインフレの目安にしているといわれるエネルギーと食品を除いたPCEコアは前月比0.24%のプラス。7月の伸び率が速報での0.27%から0.29% に改定で、この結果8月は上昇ペースが鈍化した。しかし、コア前年比は2.56%アップ。1995年1月以来の高い伸びと伝えられている。
Posted by 直